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society
マイノリティマウンティングに必死な人々がいる限り、ダイバーシティは実現しない
マイノリティ界の中でもさらに弱者的存在である、私たちは知られていない・理解してほしいと、ことさら主張する人々を私は「マイノリティを武器にする人たち」と勝手に呼んでいます。そういった人たちは、マイノリティに対してマイノリティという武器で対抗しようとします。それを私は「マイノリティマウンティング」と呼びます。 -
human
自己評価が低い私が陥りやすい思考回路。
いきなりですが、私の横に「全知全能の神」が座っていると仮定します。文字どおり、あらゆることを知っていて、あらゆることができる存在です。その神様を100パーセントだとすると、神様でない私は「知らないこと」や「できないこと」が山ほどあるので「これ知らない」「これできない」と自分自身の評価をどんどん減点していきます。横に座っている神様と自分自身を比較すると「自分はなにもできないんだ」という途方もない無力感に襲われます。 -
lifestyle
障害者とか介助者とか、その役割に縛られず、互いに助け合う42kmウォーキング。デンマーク留学記⑮
私が通うエグモントホイスコーレンでは、毎年秋に恒例イベントが行われます。それは全校生徒で42㎞を2日間かけて歩くという、ウォーキングマラソン。その恒例行事が刻一刻と迫っていた日。私は小枝のような吹けば倒れる、どつけば転がるバンビ足をしているので、先生にある相談していました。「筋ジストロフィー(らしき持病の)高橋。不覚ながら、15㎞が限界だと思います…無念!(泣)」 -
society
知的障害者に対して、どのように「運動×目に見える結果」を提供するかという、施設内での課題
私が勤務する障害者施設には知的障害者しかおりませんが、その個別支援計画でよく見かけるのは「適度な運動をする」です。知的障害者は言葉や学習の発達の遅れだけでなく、てんかん発作や糖尿など、色々な疾病を併せ持っている場合が多く、思い切り身体を動かす機会を増やせないネックになっています。そのため「運動」がニーズに挙がるのでしょう。 -
human
好きになった相手がほとんど男性だっただけで、僕は本当に同性愛者なのか。
異性愛を中心とした社会の中で、僕たち同性愛者というのはイレギュラーであり、マイノリティな存在です。ただ、最近、ふと自問するのが、自分が好きになった相手がほとんど男性だったというだけであって、本当に僕は同性愛者なのかということです。今まで出会っていないだけで、自分の条件に当てはまる女性がいたならば、僕は彼女のことを好きになるのではないか。 -
lifestyle
ヨーロッパ最大の福祉機器展「REHACARE 2017」に行ってみた!デンマーク留学記⑭
福祉機器におしゃれなものってあるのかなぁ。福祉機器は障害者や高齢者が使うものだから…。私には関係があるのかなぁ?“ショウガイ”や”フクシキキ”という言葉、そして目の前に広がっているこの景色は、自分の人生に落っこちてきた23歳のときまで未知の世界でした。この日訪れたのは「REHACARE 2017」。毎年秋にドイツで行われている、ヨーロッパ最大の福祉機器展です。 -
human
摂食障害を乗り越えられたきっかけは「自分への許し」だった。
私は14歳から18歳までのおよそ4年間、摂食障害のひとつである拒食症でした。拒食症が始まったのは14歳になったばかりの頃。昔から背が高く、しっかりした体つきの私は、思春期に入り自分の容姿が更に気になるようになりました。こんな姿では誰にも好きになってもらえない、せめて痩せていなくてはと思い、徐々に食事の量を減らすようになっていきました。 -
business
聞こえづらさへの配慮は、障害への配慮というより職場の環境改善への一歩ではないか?
「耳が遠い」という自覚は小学生の頃からありました。昔も今も健康診断の聴力検査では左右ともに「所見あり」。後天的な原因ではなく、遺伝などの先天的なものだという診断を受け、「聴こえ」と同じく「聴き分け」が難しいのだろうと言われました。聞こえづらさを抱えていると、仕事上のコミュニケーションでいくつかの問題が発生します。 -
society
アナログゲームを通じて発達障害を体験したら、自分の行動の癖に気づいた ーPlus-handicap Session #12レポート
「発達障害」がメディアで取り上げられることが増え、私たちはそのイメージをなんとなく共有していますが、そのイメージを感覚的につかむことは難しいものです。そこで、今回「発達障害を体験する」ことを目的に「アナログゲーム王決定戦ーゲームを楽しみながら、発達障害を知る・体験してみるーPlus-handicap Session #12」を開催しました。 -
lifestyle
「生きづらくない状態」とは「自由であること」。じゃあ、自由ってどういうこと?
私は四肢麻痺があり、車椅子で生活しています。四肢麻痺者として、車椅子ユーザーとして、「生きづらくない状態」とはどういうことだろう?と考えたとき、私にとって重要なキーワードの一つとなるのが「自由」です。ひとくちに「自由」と言っても様々な視点や要素があり、「自由とは何か」を一言で表すことはなかなか難しいので、私にとって自由の象徴と感じたエピソードをいくつかご紹介します。