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human
「生きよう」から「生きたい」へ
「生きよう」と思えば「死にたくなくなる」のでしょうか。僕はたぶん、そこをずっと考えたことがなくて、「死にたい」と思うことは無くなったし、「生きよう」と思い続けることができても、「死にたくない」という感情が実はずっと分からなかったのです。「生きよう」は意思で「生きたい」は欲求。当たり前のことにやっと気づいたのかもしれません。 -
human
カミングアウトをしている世界と、していない世界。そのバランス。
39歳、男性。東京在住。会社員。そしてゲイ。僕にはカミングアウトをしている世界と、していない世界があって、なんとなくそのバランスを取りながら、毎日暮らしている。世間一般の39歳と言えば、会社では肩書きがついて、相応の責任を負担する立場になり、家に帰れば奥さんと小学校にあがるかあがらないか位の年頃の子供がいて、といったイメージだろうか。会社に関しては、僕も同じだ。 -
society
あたしたちのカミングアウト
文化的な生活を送るうえで「自分」という存在は多くの仮面を身につけなければいけない。何も、出生の秘密だとか、患っている病の話だとか、同性愛であることを隠して異性愛のように振る舞うだとかに限った話ではない。普段、お母さんに見せる顔と職場で上司に見せる顔が違うというそれだけのことをあたしたちは普通にやってのけているわけだから、どうってことはない。 -
human
3つの転機がもたらした、発病以来なかなか感じられなかった「生きやすさ」【脳脊髄液減少症】
何らかの理由で脳脊髄液が脊髄より漏出または減少して身体に様々な不調をきたす難病・脳脊髄液減少症。20代半ばでこの病気だと診断された重光喬之さんは、この10年間、脊髄にそって首から腰にかけての激痛に絶え間なく襲われ続けてきました。しかし、この1か月間で訪れた「3つの転機」が、重光さんの状況や精神状態を一気に好転させたそうです。病気による彼の慢性的な「生きづらさ」がいかに緩和されたのか伺ってみました。 -
human
自分も何かの当事者なんだと思うと、少し自分を好きになれる気がします。
自分も何かの当事者なんだと思うと、少し自分を好きになれる気がします。これは、現在アメリカに留学している日本人の友人が、僕に言ってきた言葉です。彼は数年前、ニュージーランドへ留学していた頃に、アジア人差別を受けていました。「差別を受けていた当時は、自分がアジア人(=ある場所では差別の対象となり得る人種)だという認識をし始めただけで、受け止めきれなかった」と彼は言います。 -
human
新しい恋人に、過去にうつ病だったということを言うべき?隠すべき?
皆さま、当コラムにお越しいただき、誠にありがとうございます。 『元うつ病は、新しい彼氏・彼女に対して自分の病気だった過去を話すべき?言わないでおくべき??』 今回はこのテーマについてお話したい […] -
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ベッドの上で病気の話ができるのか?
先日、カミングアウトウィークに関連したコラムをというお話を編集長よりいただきまして、去年、職場でのカミングアウトの話は書いたしどうしようと思ったのですが、HIV陽性者にとってカミングアウトするかしないか、職場以上に判断を […] -
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ゲイが女性を好きになる曖昧さ
高校生の頃からゲイであることをカミングアウトし始めたことは、以前の記事(「カミングアウトすれば生きやすい!?」)でも書きましたが、大学に入ってからのカミングアウトも、それなりに緊張を伴うものでした。同じ学科の友だち、サー […] -
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自分の障害を子どもにどう説明するのか。例えば「パパの足ってボクと違う。なんで〜?」と無邪気に聞かれたら。
「パパの足って、僕のと違うね、なんかヘン。なんで〜?」 この問いかけになんと答えればいいんだろうと思ったのは、ある5歳の子どもに、似たような質問をされたことがきっかけでした。子どもは分からない […] -
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子どもが欲しいひと、欲しかったひと。
前回の記事(「騙したかったわけじゃない、言えなかっただけ。」)で、僕が認定NPO法人ブリッジーフォースマイル(以下、B4S)で職員として働いているという話を書きました。このNPOは様々なプログラムを運営しており、その中で […]