足が悪いのにすごいねって何がすごいの?「障害がある」というフィルター越しの評価。

2017.06.15

佐々木一成

まだ小さかった頃を思い出すと、よく「頑張れ」とか「負けるな」とか「すごいね」とか、そんな声かけをもらうことが多かったように感じます。普通に頑張っているだけなんだけどなあ。何に負けそうなのかなあ。声かけの言葉の前に、それぞれ「障害があるのに」「障害があっても」という枕詞があったことを知ったのは、小学校高学年になってからでした。

「障害があるから配慮する」ということへの違和感。配慮は誰にとっても必要なこと。

2017.04.12

佐々木一成

障害者雇用の現場では「障害のある社員に対する配慮」は必須項目として挙げられています。自分自身を障害者だと開示して就職活動をし、障害者雇用の枠で入社しているのだから、それは真っ当な話。障害者雇用の枠で働く障害者は配慮されると認識していますし、企業側も障害のある社員に対し配慮することが必要であると考えています。

生きづらいひとのそばにいるひとの生きづらさ。

2017.03.03

佐々木一成

生きづらさの背景も様々あれば、引き起こされる感情や心情も表現にすれば様々。本人以外、その生きづらさは分かりませんし、周囲のひとたちが代わることもできません。「俺はこんなに苦しいんだ!」なんて言われたって相槌は打てても理解はできず。言われれば言われるほどに無力感が募り、距離が広がります。生きづらさが派生、連鎖していきます。

「障害者を理解しよう」ではなく「困っているひとに声をかけよう」くらいがちょうどいい。

2016.08.31

佐々木一成

「障害者の理解啓発」的なニュアンスが嫌い。「障害者のことを理解しよう」みたいなメッセージを見て、そこに私も含まれるのかと思うと、気持ちが沈む。「理解しよう」という言葉にある、社会から手を差し伸べられるべき存在かのような対象の中に含まれると思うと、吐き気がする。同じように思っている障害者はそこそこいるんじゃなかろうか。言わないだけ…

生きづらさは人間関係の満足度と関係が深い?収入が原因?【生きづらさ調査結果レポート】

2016.07.20

佐々木一成

生きづらさの背景を探るために先日実施した「生きづらさ調査」。今回は、そのアンケート結果と考察をご紹介いたします。自分自身が感じる「生きづらさ」や「生きやすさ」を6段階で回答していただきましたが、その平均数値は2.86。現在の日本の生きづらさ指数は2.86と言えるのかもしれません。「やや生きづらい」という分布に回答が集まっています…

障害を「個性」だなんて言うけれど。

2016.07.13

佐々木一成

「障害は個性のひとつなんです」「いやいや個性なんかじゃないし」生まれつきの障害の場合に「障害=個性」という意識が働くような印象を受けますが、例えば、職場でハラスメントを受けて精神に障害を負ったひと、不慮の事故で首から下が動かなくなったひと、そんな方々に「障害は個性である」なんて、私にはとても言えません。

生きづらさから抜け出すために必要な「感情」と「解釈」の整理。

2016.06.01

佐々木一成

生きづらさの反対は何なのでしょうか。生きづらくないのであれば、生きやすいのか。「生きづらさ」の反対は「生きやすさ」なのか。3年以上、様々な「生きづらさ」を抱えた方々と話してきましたが、その多くは「生きやすさ」を求めているのではなく「自分が抱える生きづらさがない状態」を求めているように感じます。いわば「普通」を求めている。

若手社員がすぐに会社を辞めるのは「甘え」や「気合い」の問題なのか?早期離職白書の作者井上洋市朗は語る。

2016.05.08

佐々木一成

新卒で入った会社を早々に辞める。そんな若手社員を「甘えている」や「気合いが足りない」といった言葉で批判し、「いまどきの若い者は…」とか「俺が新人だった頃は…」とかネチネチと説教する社会人の先輩は、残念ながら一定数いらっしゃいます。そしてそんな言葉がその若者の未来を曇らせてしまうことを本人たちは気づいていません。

自分が抱える「生きづらさ」を相手にきちんと伝えられれば、生きづらさは緩和するかもしれない

2016.03.02

佐々木一成

「生きづらさ」を抱えているひとに、あなたの「生きづらさ」を教えてくださいと尋ねると、どのように回答するのでしょうか。あるいは、回答できるのでしょうか。私たちPlus-handicapでは「生きづらさ」を「自分では変えることのできない障害や障壁、状況や環境によって引き起こされるネガティブな感情」と私たちは説明しています。

障害者差別解消法の施行によって、障害者は配慮される側だけではなく、配慮する側にもなる。

2016.02.21

佐々木一成

2016年4月から本格施行される障害者差別解消法。障害の有無によって分け隔てられることなく、互いに人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現することを目的としたこの法律は、障害が理由で理不尽な対応をされた、チャンスを得られなかった、いじめられたなど、様々な差別を経験してきた障害当事者にとっては悲願のものです。