社会は感情で動いている。でもそれじゃあ、あまりにも生きづらい

皆さま、ごきげんよう。矢辺です。
 

今回も生きづらさについて書いていきます。全くもってデータとか論理性はないかも知れませんが、今日は徒然と思っていることを言葉にしてみようと思います。
 

写真に意味はありません
写真に意味はありません

 
皆さん、何でネクタイってするんだと思いますか?
わざわざ夏でも首にまいて、熱いのに我慢して。なんででしょう?














私は、きっとみんなの気分を害さないためじゃないかって思うんです。
 

TPOってありますよね、たいむ、ぷれいす、おけーじょん。つまり、時と場所と機会を考えなさいってヤツです。
 

というのも、誰かが突拍子もない服装をしていて、誰かを不快にさせると相手に失礼になる。だから、みんな、その辺の空気を読んで、当たり障りがないようにネクタイをするのでしょう。自らを苦しめるのに。
 

しかし、気分を害さないためにネクタイをすると伝えましたが、じゃあ、どこまで派手なネクタイはOKでNGなのかは、私はサラリーマンを6年間やりましたが、誰も教えてくれませんでした。
 

なんとなくネクタイをしていれば、それでいいのです。それでみんな安心するのです。
 
 

これって、どうなんでしょうか。私は、このことを考えるたびに、社会は「相手を不快にさせないかどうか=感情」で動いていおり、自分よりもまず相手との関係が第一に考えられているのではないかと思うのです。
 

ホントに写真には意味はありません
ホントに写真には意味はありません

 

この「感情で動き関係が優先される社会」の成れ果てが
 

・会議が終わりにさしかかった頃に「そもそも…」と言って、会議をひっくり返して人事評価が下がる(私のこと)

・上司の顔色を伺って思っていることが言えず、居酒屋で愚痴の言い合いをする(私のこと)

・正しいことを言うと怒るので父親には何も言わず、母親と娘で父親のけなし合い(これは私のことではありません)
 

などになってきていて、発達障害の人、全ての人の生きづらさにつながっているのではないかと思っています(こういう「空気を読む」ことに対するストレスを吐き出せない人が、うつ病を発症するようにも思えます)。
 
 

自分の心地良さよりも相手との関係が第一に考えられ、相手を不快にさせないかどうかで動く社会って、とっても生きづらくないでしょうか。そして、日本のサラリーマンがめんどくさいのはこれを、「常識」「ビジネスマナー」として押し付けてくることがまたややこしいのです。
 

やっぱり発達障害の人に、これを理解しろって言うのは無理ゲーです。
 
 

ではこれからの社会はどうなれば良いのでしょうか。
それは、人への優しさで動く社会への転換だと考えています。
 
 

例えば、iPhoneで有名なApple。この写真は、iPhoneのページの動き方を表しています。
 

出典:http://watchingapple.com/2009/11/a-closer-look-at-iphone-transition-animations/
出典:http://watchingapple.com/2009/11/a-closer-look-at-iphone-transition-animations/

長くてすいません(汗)が、各項目が違う動き方をしています。人間がどういう風に動いたら気持ち良いかをAppleは研究しているということです。コンピュータを作っているが人間への優しさを忘れていないということです。だからこそ、時価総額世界一の企業になれるのでしょう。
 

ここに生きがいのヒントが隠されている気がします。
 

また、前回の記事にもつながることですが、どんな身なりをしていても、どんな言い方をしていても、

その人のある一部分を切り取って判断し批判するのではなく、その人の背景を周囲が理解し、認めること

ということができること。そして、どんな身なりをしていても、どんな言い方をしていても、人に対する優しさがあるかどうかがとても大事な気がします。
 

これを踏まえると、生きがいとは、感情ではなく人間らしさから生まれるのではないでしょうか。
 

壮大なテーマですが、死ぬまでこのことを考えながら仕事をしたいと思っています。今日は思っていることをダラダラと書いてみました。

記事をシェア

この記事を書いた人

矢辺卓哉

双子の妹に知的障害があったことが「生きづらいいね!」の始まり。彼女たちを恥ずかしいと思った自分の心を恥ずかしいと思い、大学3年時、障害のある人に関わる仕事を生涯の仕事にすると決める。障害者採用支援の会社で6年間働き、株式会社よりよく生きるプロジェクトを設立。現在は、障害のある人やニート・フリーター、職歴の多い人、企業で働きたくない人などに特化した支援を行っている。また、障害者雇用を行う企業へ退職防止、障害者が活躍できる組織づくりのコンサルティングを行う。「人生を味わいつくせる人を増やす」ことが一生のテーマ。