学生も企業も「大手志向」じゃん。と思う件。

暖かくなり、だんだん薄着になってきましたね。

そのせいか、やたらと「太った?」と聞かれます。

しかしその答えは「否」。太ったのではなく元々痩せていないのです。

着痩せするタイプ、けーすけです。

 

本日も新卒採用に関しての記事を書かせていただきます。

テーマは優秀な学生の採用についてです。

私が神保町大学の運営を通じて見えている、

学生と企業の動向を考察しながら採用活動のこれからを考えてみます。

 

20130404学生も企業も「大手志向」じゃん。と思う件。

 

学生の大手志向が高いことは様々なデータやニュースからも、

すでに周知のとおりであるかと思います。

就職情報会社のDISCOさんの発表した最新データによると、

2014年卒の大学生は2013年卒の大学生と比べて、

大手企業を中心に活動している学生が多いことが明らかになっています。

 

大手志向の根源には「安定」や「仕事のスケール」といった要素が

大きく関わってきているようです。

また就活の短期化に伴い中小企業まで手が回らず

結果として知っている有名企業に目が向いているというデータも出ています。

 

学生の大手志向は随分前から変わっていませんし、

ましてや昨今の社会情勢を考慮すると、

大手志向に拍車がかかるのも理解できない事はありません

(もちろん「大手=安定」というのはあまりにも安易ですが…)

 

さて現在の就活を取り巻く状況はこの通りですが、

実は企業側にも同じことが言えるのではないでしょうか。

 

企業が採用活動において「優秀な学生」を求めることは、

自社の成長のためにも至極当然のことです。

わざわざ「優秀でない学生」を採用したいという奇特な企業は

ほとんどないのではないでしょうか。

 

ところで「優秀な学生」とは一体何なのでしょうか。

一般的に優秀な学生と言えば、

 ・リーダーシップのある学生

 ・主体性がある学生

 ・コミュニケーション能力の高い学生

 ・ストレス耐性の高い学生(逆境に負けない精神力)

もちろん各社ごとに違いは出てくると思いますが、

このような要素が中心になるのではないでしょうか。

 

企業側はこのような素養を見極めるために

エントリーシートや面接、グループワークなどを行い、

学生側はそれが伝わるように準備を行います。

 

これらの要素を定数化するのは困難であるため、

多くの場合、学生時代の経験を元にエピソードで伝えていく

というケースがほとんどです。

 

学生はこの際にどの経験をどのように伝えるか

という部分に注視して準備を進めていくわけですが、

これがなかなかの曲者です。

 

実際によく聞く質問として、

 ・リーダーシップ、主体性を発揮した経験が思いつかない

 ・苦労して、乗り越えた経験がない

 ・誰にも負けませんと胸を張れる経験はしていない

というような内容が挙げられます。

このように学生の多くは「なにを」書いていいのかわからず

悩んでいるケースが多く存在します。

 

一方でこのような悩みをほとんど持たない学生も存在します。

それがサークルやゼミの代表を務めたり、学生団体に所属していたり、

インターンシップやボランティアを経験している学生たちです。

彼らは主体的に行動を起こし、

アウトプットとして何かしらの成果を残しています。

そのため特に迷う事もなく、

自分の経験を淡々とアピールすることができるのです。

 

それでは私に相談してくる学生たちは、

優秀な人材であるという事をアピールできないのでしょうか。

答えは否です。

 

彼らも大学生活においてアルバイトや友人との関わり、

ゼミや授業を通じて様々な経験や学びを得ています。

単純にそれが成果として見えづらいだけで、

自分をアピールするための素材として十分であることを

認識できていないだけなのです。

事実、私が出会う「何をアピールしていいかわからない」前者の学生たちも、

非常に高い能力を秘めていたり、この特徴は社会で生きるだろうなと

感じさせる学生が数多く存在しています。

 

確かに後者の方が優秀に見えるケースは多々あると思います。

理由としては実際に何かしらのアウトプットがあるため、

評価する側もイメージをつけやすいからではないでしょうか。

(常見さんの書籍や2chにもあるように、“意識高い系”学生も

一定数存在しますので必ずしもその通りではありませんが…)

 

これを2:8の法則に則って考えてみると、

後者の学生は2であり、前者の学生が8に当たります。

そう考えると新卒採用に応募してくる学生の属性は、

わかりやすく優秀に見える学生が20%と、

優秀さが見えづらい学生が80%存在することになります。

 

つまり優秀さが見えづらい80%の学生の中で、

20%の学生に匹敵するかそれ以上の能力を持っている学生を

見逃している可能性が高いと言えるのです。

事実、昨今の就職ナビを使わないマッチングイベントを

見ていても、20%の学生と会えるイベントになっています。

 

このような状況は、学生が大手を志向するのと

よく似ていると言えるのではないでしょうか。

優秀に見える20%を採用するためのアクションに手いっぱいで、

80%の中に隠れた優秀な人材に手が回らない

私にはそう見えてなりません。

 

だからこそこれからの新卒採用は、

隠れた優秀層を発掘することが重要になります。

その流れを作ることが企業の成長のカギになるだけでなく、

日本という国の労働力を高めることにもつながっていきます。

そのためにも神保町大学では隠れた優秀層の発掘に

注力していきたいと思うのです。

 

皆さんはこれからの新卒採用について、どう考えますか。

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この記事を書いた人

坂本啓介

小学校の恩師に憧れ、教師こそ天職と信じ教員免許を取得するも、学校教育と社会が求める教育に差を覚える。勉強を教えることだけが教師の仕事なのか?人生経験をもとに子どもたちの土台を作ることが仕事ではないのか?伝えたいこと・必要なことを、声を大にして発信することは求められていないという教師の現実に葛藤を覚える。
自分の想いを堂々と、声を大にして発信する学び場を作るべく、2012年2月、神保町大学を設立。「考えるって楽しい」をコンセプトに、通常の教育機関が言わないタブーに挑み続ける。