未来は仕事が減って、自ら生産活動をする人が増える【矢辺流未来予想】

皆さん、ごきげんよう。矢辺です。
 

もう11月末で今年2013年も終わります。2014年ももうすぐですね。
さて、そんな年の瀬に近づいた11月末日、私が考えるこれからの日本の未来予想をしてみます。
 

今年もあと1ヶ月ほどで終わっちゃいますよー。
今年もあと1ヶ月ほどで終わっちゃいますよー。

 

未来予想1:仕事が減る

 

未来予想1は、「仕事が減る」ということです。これは、パソコンとインターネットによって、急激に仕事を自動化できるようになったからです。例えば、会計の分野で言えば、領収書を写真を取れば取引データを取り込んでくれる技術が発達してきました。将来的には会計士の仕事が必要なくなってくるかもしれません。
 

過去にもイギリスの産業革命に始まる技術革新があり、それまで人間がやっていた仕事を機械が高機能に行うようになりました。仕事全体から見れば一部のことですし、人間が行なえる仕事は残っていると思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに技術革新は新たな需要を生み出し、その需要は新たな産業を作り出し、そこに失業者が吸収されていくことで、生活が成り立ってきました。
 

しかし、ここで考えなくてはいけないことがあります。それは人間の学習速度には限界があるということです。どんなに人間ががんばって努力しても、現在のコンピューターの発達、インターネットの普及には追いつかないと思うのです。
 

例えば、18歳の高校卒業したての人間が、製造業の仕事を何十年と経験することで、技術が身に付くとします。今流行の3Dプリンターが家庭にも普及し、自分たちで簡単に物を作れるようになったら、失業してしまうかもしれません。人間が何らかのスキルを成熟させるさせるようになる数十年の間に、コンピューターが人間の学習能力を超えて、新たな産業を作り出してしまうのです。
 

このように考えると、死ぬまで安泰という仕事はほとんどなくなります。そして、やっている仕事がいつまでもある訳ではないですから、生きている間は、仕事をコロコロ変えるということが頻繁に起こってくるのではないかと想定されます。
 

未来予想2:未来は一部のコミュ力が高くて融通の聞く人間だけが企業生活できる

 

今やっている仕事が一生続く訳ではないという前提に立つと、不器用でコミュニケーションが苦手で、コツコツを仕事をやっている人にとっては、大変不便な時代がやってきます。というか、現にそういう時代になりつつあります。生活保護受給者が増え、仕事に就けないわかものが増えていることが証拠です。
 

私は、生活保護受給者や仕事に就けないわかものと日々接していますが、多くの生活保護受給者や仕事に就けないわかものは、まじめで不器用な人が多い印象があります。悪く言えば、コミュ力がない、融通がきかない人たちということです。仕事が減っていく時代の中で、世の中の流れを読み、様々な職場で働けるような方は、コミュニケーション力が高い、融通のきく人間。結果として、企業に勤められる方は限られてくるでしょう。
 

未来予想3:お金でモノやサービスを消費する時代から自ら生産する時代へ

 

ここまで読むと、一部の人にとってはあまりよい未来予想ではなかったかもしれません。しかし、ある条件さえ実現できればいいと考えています。したがって、私はあまり悲観をしていません。
 

その、ある条件とは、

お金でモノやサービスを消費することをやめ、自ら生産すること

です。
 

なぜ企業に勤めるのかを考えると、多くの人はお金のため、生活のためです。なぜお金が必要かと言えば、人からモノ、サービスを消費するためです。これを逆に言えば、お金を通じて誰かに生活を預けているということです。野菜を自分で作らず、誰かから買うということは、野菜を作ることをお金で預けているということです。
 

この「お金で生活を預ける」のではなく、生活に必要なものを「自分で生産する」というのが、私がいう悲観しなくてもいい条件です。消費するからお金が必要なのです。自ら作ってお金を使う量を少しずつ減らしていけば、お金は必要なくなります。そうすれば、企業勤めしなくても生きていけます。
 

人間の学習能力には限界があります
人間の学習能力には限界があります

 

お金を稼ぐことばかり考えるのではなく、「自分で生産する」ことを意識して生活していかなければ、今後より多くの生活保護受給者、路上生活者が増えていくと思います。確かに経済が大きくなれば、その分、お金がより多く周り、福祉にもお金が周り、幸せになる人が増えるかもしれません。しかし、アベノミクスが好調だそうですが、どれくらいの人が幸せになったのでしょうか。また、1980年代のバブルで日本人は本当に幸せになったのでしょうか。
 

以上のように、私は、未来は一部の人しか企業で働けない時代になると思っています。だからこそ、これからは経済だけに頼り、「お金を稼ぐ⇄消費する」のではなく、「自分で生産する」、「自らモノを作る」ことを意識していく必要があると考えます。これが私の未来予想です。
 

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この記事を書いた人

矢辺卓哉

双子の妹に知的障害があったことが「生きづらいいね!」の始まり。彼女たちを恥ずかしいと思った自分の心を恥ずかしいと思い、大学3年時、障害のある人に関わる仕事を生涯の仕事にすると決める。障害者採用支援の会社で6年間働き、株式会社よりよく生きるプロジェクトを設立。現在は、障害のある人やニート・フリーター、職歴の多い人、企業で働きたくない人などに特化した支援を行っている。また、障害者雇用を行う企業へ退職防止、障害者が活躍できる組織づくりのコンサルティングを行う。「人生を味わいつくせる人を増やす」ことが一生のテーマ。