3.11の決意

 

2011年3月11日14時46分。あの大震災が起きてから2年経ちました。
あの3.11がなければ、ささきは起業しようとも思わず、
またこのようなメディアを創ろうともしなかったと思います。

 

3.11は初めて私自身が障害者だということ、
そしてその無力感を感じた一日、出来事でした。

 

ニュースで流れ行く情報を見ては、
被災地に駆けつけて何かできないかと自分にできることを考えました。
でも、被災直後に被災地で必要なことは力仕事、重労働がほとんど。
体力はあるにも関わらず、踏ん張りの利かない自分の足に、障害に、
初めて悔しさを覚えました。

 

震災から4ヶ月経った7月。
当時通っていた自由大学のフィールドワークとして被災地に赴きました。
今まで見たことがない光景に唖然。
当時の感想は私の以前のブログに書いています。

 

あの日、ふと聞いた言葉が私を支えてくれています。
「タイミングに合わせて、自分にできること、強みを生かせることを通じて
 手伝ってくれるだけでみんな嬉しいんですよ。」

 

私がこのメディアを立ち上げたのは
障害者をはじめとしたマイノリティの生きづらさ、リアルを
多くの人に知ってもらいたいと思ったから。
3.11を前に起業する思いは持ち合わせていましたが、
障害者のために何かしたいという決意は3.11で固まりました。

 

大震災のような天災が起きれば、死者は増え、行方不明者も増えます。
それに併せ、増加するのが心身に障害を来す方です。
震災によるケガの発生、病気の悪化。
障害認定を受ける受けないはあれど、数が増えることは間違いありません。
PTSDなどの精神的な障害も発生しますし、虚無感に襲われ
精神的に陰鬱の状態になることもありえます。
一部の報道でもありましたが、実は精神科医が一番足りないとも言われています。

 

気づかぬうちに、障害者の母数は増え続けているんです。

 

私が書きたいのは、障害者や生きづらさを抱える方々を
ただハッピーにする記事ではありません。
何に困っていて、何を改善してほしいのか。
そのリアルな生声を書いていきたいんです。

 

変えなくていいことも世の中にはあります。
しかし、変えなくてはいけないこともあります。
それは大きな意見だけでなく、小さな意見からだって生まれます。
全体意見ではなく、一部の意見でも構わないのです。
多様な価値観で物事を受け止められる社会を創るために
世にはびこる当たり前を外す問題提起を行っていきたいのです。

 

障害者でありながら健常者の世界で生きてきた両面の価値観を併せ持つ
自分だからこそ書けるものを書いていく。
震災によって何かしらトラブルを抱えてしまった人にも届くかもしれない。
「Plus-handicap」と3.11は強いチカラでつながっている。
自分の中では大きな影響を与えられました。
足に踏ん張りが利かない私は、社会への改善提案を行っていくことで
自分にしかできないことを実現しようと心に決めたのです。

 

震災での死者・行方不明者は18000名以上と言われています。
その人たちが生きたかった未来、叶えたかった夢は同じだけあると思います。
今を生きる私たちが「生きづらさ」を抱えてくよくよしているのは
何とも言い難いことです。

 

ちょっとハンディがあるくらいが人生は楽しい。
平坦な道を歩いたって面白くもなんともない。
人生の豊かさなんて味わうことはできない。

 

今日という日は
前を向いて歩いていくための決意を再確認する日だと
私は感じています。

 

震災により、お亡くなりになられた方には
心より哀悼の意を捧げ、深くお悔やみ申し上げますとともに
被災された皆様に、お見舞い申し上げます。

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この記事を書いた人

佐々木 一成

1985年福岡市生まれ。生まれつき両足と右手に障害がある。障害者でありながら、健常者の世界でずっと生きてきた経験を生かし、「健常者の世界と障害者の世界を翻訳する」ことがミッション。過去は水泳でパラリンピックを目指し、今はシッティングバレーで目指している。障害者目線からの障害者雇用支援、障害者アスリート目線からの障害者スポーツ広報活動に力を入れるなど、当事者を意識した活動を行っている。2013年3月、Plus-handicapを立ち上げ、精力的に取材を行うなど、生きづらさの研究に余念がない。