進化を重ねる電動車いすから障害者ビジネスの本質を考える

plus handicapをご覧のみなさん。

こんにちは。ライターのリーホーです。

 

先日、とある映画館の上映前宣伝(CM)でこのような商品に出会いました。

http://www.yamaha-motor.jp/wheelchair/

車いすキャプション写真  

 

はい。電動車いすです。

それも最近のモノはかなり進化をしているようで、

重い機器を装備することなくコンパクトな作りになっているようです。

 

私は機械の専門家ではありませんし、現段階では特に取材もしていないので

電動車いす自体の説明はまたあらためるとして、タイトルにあるように

電動車いすから障害者ビジネスを考えてみたいと思います。

 

 

私も足を手術してから義足を履くようになったのですが、

それに要する期間はおよそ3~4か月ありました。

手術したばかりの足では、当然、義足を履いての歩行には耐えられません。

その間は、ベッドに寝ているか車いす生活です。

これは普通に足を骨折した人と変わらないと思います。

 

つまりは、私も多少ですが車いす生活の経験があり、

その大変さと、それでもベッドから離れて移動できる喜びなどについては

理解できるという人間であるということです。

 

そんな私が、電動車いすについて感じたことは

「もっともっと市場が拡大していってほしい!」ということです。

 

それには2つの理由があります。

 

1つは。

当然、障害者(寝たきりがちな人)のライフスタイルが広がる、ということです。

これはYAMAHAのHP内の漫画にも描かれていますが、
(この漫画、結構、レベル高いですよ!)
まさにその通りだと思います。
これについては取材などを重ねて、書いていきたいと思っています。

 

そして今回、私がお伝えしたいもう1つのポイント。

「障害者(関連)ビジネスでがっちり儲けることの大切さ」です。

 

みなさんご存知だと思いますが、ビジネスの基本は。

「世の中のニーズ」→「解決するためのサービス・モノ」だと思います。

 

しかし、障害者に関しては

「障害者のニーズ」→「頑張れ!という情緒的な感情」

という図式が多いように感じていました。

 

その背景には、

「障害者関連でビジネスをしようものであれば

“障害者を食い物している”という批判を受けそう」

「障害者関連ビジネスは儲からない」

といったような認識が少なからず存在しているようにも感じていました。

 

中には、私のように同じ障害者でもあまり興味を示していない、

という人間もいるのではないかと思います。。。

 

しかし、当たり前の話ですが、障害者だって生を受けたからには、

楽しい人生を送りたいわけですし、そこにニーズも発生するはずです。

 

それに対して、“正しい”ビジネスは必要になってくると感じています。

編集長・佐々木氏の記事によると、日本人の15分の1は何らかしらの障害を持っている。

私は、その事実に対して数多くの可能性が秘められていると思っています。

 

ビジネスですので利潤がないと継続できません。

なので、“正しい”障害者ビジネスこそ、がっちり儲けてもらえるようにしないと、

障害者のライフスタイルは向上しないと考えます。

 

そのためには、

障害者側からの情報発信も必要だと思いますし、

ビジネス提供側からの真摯なニーズ発掘が必要になってくると感じます。

 

このplus handicapでは、

具体的な障害者ビジネスの事例や、電動車いすそのものについても

書いていきたいと思っております。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

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この記事を書いた人

堀雄太

野球少年だった小学4年生の11月「骨腫瘍」と診断され、生きるために右足を切断する。幼少期の発熱の影響で左耳の聴力はゼロ。27歳の時には、脳出血を発症する。過去勤めていた会社は過酷な職場環境であり、また前職では障害が理由で仕事を干されたことがあるなど、数多くの「生きづらさ」を経験している。「自分自身=後天性障害者」の視点で、記事を書いていきたいと意気込む。