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「自分も同じ経験をしたから相手の気持ちが痛いほどわかる」ピアカウンセラーに伝えたいこと
支援を仕事にする方たちの中には「自分も同じ辛い経験をしたから、今度は相手の力になりたい」という方が少なからずいます。その中でもピアカウンセラーと呼ばれる方は、自分の経験や属性をオープンにした上で、同じ悩みを抱える方の相談に乗っています。でも、どうせなら、ピアカウンセラーよりも、プロのカウンセラーに相談したい。 -
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人と会っていても、いなくても苦しい。社交不安障害の私が抱える「生きづらさ」と「もどかしさ」
私は、一年中マスクをしています。 夏はどんなに暑くても、汗をかいても、絶対にマスクを外しません。それは自分の顔色や表情を相手に悟られないようにすることで、不安や緊張をカモフラージュできるから。人と会うときには常に着用しています。 私にとっては、暑さや不快感よりも、大きな苦しみを和らげることが重要なのです。 -
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自分を丸ごと、受け入れられますか?絶好調と絶不調の波でサーフィンしながら考えてみた私の場合
「ありのままの自分」という言葉をよく耳にしますが、聞くたびに「それってどんな自分だろう?」と思っていました。いろいろな場面でいろいろな自分がいるような気がして、果たしてどれが「ありのままの自分」なのか分かりません。私が最も困っているのは、病気の症状としての「絶好調の自分」と「絶不調の自分」が存在することです。 -
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メンタルの浮き沈みが激しい人こそ、自分の平常時を把握することが大切。ー株式会社リヴァ 松浦秀俊さんに聞く
自分の心の調子の浮き沈みを普段から気づき、調整できている人はどれだけいるのでしょうか。うつや双極性障害(気分が高まる躁状態と、気分が落ち込むうつ状態を繰り返す精神疾患)の方などを対象とした復職、再就職支援を行う株式会社リヴァで働く松浦秀俊さんは、ご自身も双極性障害Ⅱ型を抱えるピアサポーターでもあります。「メンタル面に不安を抱えつつも、企業で働くにはどうすればよいのか」というテーマで松浦さんにインタビューしました。 -
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障害年金を受給することで生まれる「暮らしやすさ」と「心の葛藤」
母の尽力があり、障害年金受給者になりました。でも、いざ受給が決まると、友だちにも言いにくくて、ものすごく葛藤しています。私は本当に障害者というカテゴリーに属しているんだなという感じもありますし。それは、発病してから10年、ほぼ自力で通院&カウンセリング費用を捻出し、税金を納めてきたことを不意にするような感覚でもあります。 -
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「壊れかけたパソコンみたい」だった私へ
5年前、私は自分のことを「壊れかけたパソコンみたい」だと感じていました。ついさっきまで普通に動いていたのに、次の瞬間フリーズしてしまい、何のボタンを押しても動かない。いきなりシャットダウンしてしまって、作業中のデータが消える。終わっていたはずの作業に戻ってやり直し。それらが続くと「ちゃんと動けよ!」と焦りはつのり、生産性は無くてもヘトヘトになります。 -
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精神疾患は弱いひとがなるものですか?デンマーク留学記⑩
精神疾患は、自分とは遠い世界の話だと思っていました。でも、24歳の夏に、私は一ヵ月だけその世界を覗いたことがあります。そこは空間が曲がったパラレルワールド。「やばいやばい」と病院に駆け込み、薬をもらい、なんとか解決できたので、「鬱になった」という表現はトゥーマッチだと思います。そのたった1カ月、不思議の国に迷い込んだ、という感じです。 -
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生活保護受給者ってどんなイメージがありますか?あなたに一度聞いてみたい。
生活保護受給者ってどんなイメージがありますか?読んでいるあなたに聞いてみたい。「生活保護」で検索すれば、悲しい気持ちになる記事やページが嫌なほど出てきます。どんな人が受給しているのか、少しでも認知が広がればと思い、あまり語りたくありませんが、自分のことを話します。これを書くにあたって、かなりの迷いがありました。 -
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発達障害のパートナーが陥りやすいカサンドラ症候群って知っていますか?
一般的に「カサンドラ情動剥奪障害」とは、アスペルガー症候群持ちの配偶者・パートナーに現れる二次障害です。カサンドラ症候群と言われることが多いです。私はかつて、発達障害のパートナーと共に道を歩んでいましたが、ある時期に抑うつ状態となり、自己肯定感が一気に下がりました。カサンドラ状態に陥っていることに気づかされました。 -
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「無理しないで」っていう便利な一言について考えてみた。
「無理しないで」これは精神疾患の人向けに、よく使われる言葉です。もちろん、悪い意味ではないと思いますし、優しい気遣いや声掛けとしての定番として、使われている気がします。ただ、どんな立場の人でもひとりひとりに傾向があります。精神疾患の人に配慮する言葉として「いらっしゃいませ」と店員が声掛けするような、ありふれた表現になっていませんか。