生きづらさをキャラクター化して、自己流のトリセツを作ってみた

「生きづらさをキャラ化するとしたら、どんな見た目と性格をしているだろう?」と、ふと思いました。
 

「いや、急に何?」と思われるかもしれませんが、感情ってなんとなーく形や色がついていませんか。
 

悲しみと聞いたら青色や涙、怒りは赤や炎といったように、連想しやすい色や形があるはず。ところが生きづらさは、人によって思い浮かべる色や形がちがうのではないでしょうか。
 

自分の内側で感じているだけだととらえづらい。それなら自分のイメージする「生きづらさ」の見える化をして、性格などを解説してしまおうという試みです。
 

百聞は一見に如かず。まずは、わたしの「生きづらさ」を紹介します!
 

生きづらさのキャラクター化

ドドーン!不穏…。ポケモンのベトベトンや、千と千尋のクサレ神のパクリ、もしくはタタリ神のような見た目になってしまいました。
 

はい、これで終わり、ではありません。名前、身長、主な生息地、季節、特徴も明らかにしたい。
 

生きづらさのキャラクター化

こちらが生きづらさの生態です。ここまで見て、勘のいい方はお気づきかもしれませんが、要は自分の生きづらさのトリセツです。
 

おそらく、人によって特徴の部分は変わってくるはずです。「夜、生きづらさが大きくなる」方もいれば「職場の休憩室が地獄」という方もいると思います。どんな場面で何から影響を受けやすいかを把握しておくと扱いやすくなります。思いつくのは、ざっくりと人間関係、仕事、健康、経済状況などでしょうか。
 

対処法(弱点)もいろいろあるはずです。睡眠、食事、運動、仕事をする、趣味に打ち込む…。基本的には、体を健康にすると心も健康になると思っています。私は好きなことに熱中をしているうちは生きづらさが表面に出てこないです。
 

生きづらさのキャラクター化
生きづらさのバリエーション。妖怪図鑑のようになってしまった…。

生きづらさの見た目を決めて、生態を明らかにするためには、自分を客観視する必要があります。どっぷりと浸かっている状態だと、他人に説明することはできません。わからないままで問題の解決をすることはむずかしいです。
 

自分で対処する、誰かに助けを求める、どちらの方法をとるとしても、まずは自分でとらえる必要があります。
 

問題を特定できている時点で、8割くらいは解決しているようなものじゃないでしょうか。すべてを明るみにさらす真昼間には、幽霊が出てきません。わからないから怖いし、厄介なだけです。全貌が見えたら、あとは対処をするだけです。
 

生きづらさは自分の心の中にあるものです。どんなものか知り、表現できるのは本人だけ。特徴をとらえるのは大変な作業ですが、ここだけは外注できないのです。残念。
 

別に必ずキャラクター化しなければいけないわけでもありません。特徴をとらえて、対処法を考えられるのであれば方法は何でもいいので、他の方法が合っている方もいるはずです。誰かの話を聞いてもらいながら知っていく人もいれば、自分で何かを調べて気づく人もいるでしょう。
 

ここから先は推測なのですが、姿や形、特徴が少しずつちがうことはあっても、他の人と共通するところも多いと思うのです。さすがにピンク色のハート型の生きづらさとかはいないでしょう。感情の表現方法が人によってちがうことはあっても、感情そのものは万国共通です。生きづらさだけが特別なんてことはないはずです。
 

生きづらさも種明かしさえしてしまえば、そんなに怖いものでもないのでは?
 

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この記事を書いた人

森本 しおり

1988年生まれ。「何事も一生懸命」なADHD当事者ライター。
幼い頃から周りになかなか溶け込めず、違和感を持ち続ける。何とか大学までは卒業できたものの、就職後1年でパニック障害を発症し、退職。障害福祉の仕事をしていた27歳のときに「大人の発達障害」当事者であることが判明。以降、少しずつ自分とうまく付き合うコツをつかんでいる。
自身の経験から「道に迷う人に、選択肢を提示するような記事を書きたい」とライター業務を始める。