トイレットペーパー難民となり「怒り」について真面目に考えた話

便意はあれど、うん○はできず。
 

紙がない
紙がない
 

誰がこんな世の中にした…
転売屋め、このやろう!
 

そう思ったときに「そもそも転売屋が悪いのか?」と考え始める。人が欲しがっているものに高値をつけて販売するって至極当たり前なことじゃない?
 

トイレットペーパー難民
 

大航海時代とか太閤立志伝とか遊んだことある人ならわかるはず。ロンドンで武器を買って、アテネで武器を売って、美術品を買う。美術品をアレクサンドリアで売って、絨毯を買ってロンドンに行く。この繰り返しでお金が稼げる。
 

太閤立志伝なら米相場で同じことができる。価格が安いところで買い、高いところで売る。
 

当たり前なこと、なんですよね。
 

「じゃあなんで、転売屋をぶっ飛ばしたいのか」
 

もちろん、まっ先に浮かぶのはう○こができないこと。トイレはあれど、○んこはできず。
 

なぜって?
紙がないから。
大人の階段くだる、お腹もくだる。
 

ぶっ飛ばしてやりたい!
 

あとは「楽して儲けている」ように思うからかもしれないなと。普通だったら500円程度で買えるものが、5,000円とかで売っているんですよ。しかも楽そう。
 

でもまぁ、資本主義ってそういうものだから。
 

楽していようがいまいが「儲けている者勝ち」みたいなトコもある。品薄状態なのに、マスクやトイレットペーパーを適正価格で販売してくれるお店は凄いと思う。高く販売していても「おかしい!」と言えちゃう日本が凄いのかもしれない。
 

ただね、転売屋さんは社会の授業をサボっていたんじゃないの?とは思う。大塩平八郎の乱とか、米騒動とか習ったでしょ。飢饉や米が少ない状況で、米を買い占めて高価格で売っていた豪商たちが、ブチ切れた民衆や主婦たちにボコボコにされた訳です。いま、まさにネット上でそれが起きている。2020年紙騒動。
 

普段300円で売っているものが500円だったら「まぁいいか」になる。500円が600円でも「ま、まぁいいかな」。それを3,000円とか5,000円とかにするから「足下見やがって!」になる訳です。
 

トイレットペーパー難民
 

でも、ここまで考えていたらそんなに腹が立たなくなったのも事実。
 

まとめると、
 

問題提起:
トイレはあれど、○んこはできず
→なぜならば、紙がない
 

こんな世の中に誰がした!
 

原因:
きっと転売屋がデマを流したからだ!
→お店から紙がなくなって買えなくなった
 

転売屋め!う○こ着払いで送り付けてやろうか!
 

分析:
でも、冷静になると至極普通のことじゃね?
→売れないものは安くなり、売れるものは高くなる
 →つまりは原価に人の「欲しい」って気持ちが上乗せされた価格になっている
 

高騰するのも当たり前じゃん!
ああ、バカバカしい!
 

しばしば「自分がどれだけ怒っているか」を説明してくる人がいる。
 

んでも、僕は「自分が何に怒っているのか?」を分析したほうが建設的だと思っている。何に怒っているのかが摑めると、ちょっとだけ怒りが鎮まる。場合によっては「怒ってるのがバカらしい!」とか思えちゃえたり。
 

なお、この原稿、トイレに入るか否かを悩みながら書いていた。怒りの行き場をなくしているより、うん○の行き場を探さなければならぬ。
 

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