自分の人生の主導権を取り戻すためには何が必要なのか

「自分の人生の主導権を自分で握る人を増やす」
 

これは私たちプラス・ハンディキャップの活動テーマのひとつです。
 

もともとは「生きづらさ」をテーマにしたWebメディア運営で始まった団体ですが、様々な生きづらさを取り扱う中で見えてきた共通点のひとつが「自分の人生の主導権を自分以外に握られてしまっている」と感じたのです。
 

例えば「自分以外」というものの中には「他者との関係性」があります。本人が主導権を握ることを放棄している場合もあれば、無意識的に他者に主導権を握られている場合、完全に他者依存になってしまっている場合など、主導権を握ることができていない状況もあります。
 


 

世の中の多くの人は主導権を所属組織にゆだねていないか?

 

日常的には生きづらさを感じていない人であっても、多くの人が人生の主導権を会社などの所属組織に委ねてしまっていないでしょうか。
 

会社からの評価が下がると困るから、嫌な人付き合いも続ける
会社を辞めるわけにはいかないから、不本意な異動の辞令にも従う
上司に怒られるから、上司が間違っていても反論はしない
 

これらの行為はすべて、自分の人生の主導権を組織に委ねてしまっているが故に起きることだと思います。
 

昨今、複業、パラレルキャリアといった言葉が流行りつつある背景には、人生の主導権を組織から自分の元に取り戻したいという思いの表れがあると私は思います。複業することで「いざとなればこんな会社辞めてやる」と思えれば、多くの人にとっての働くストレスは軽減されるのではないでしょうか。
 

自分の評価は自分が決める。他者評価は二の次、三の次。

 

私も、自分自身では株式会社の代表をしながら、プラス・ハンディキャップの理事も務めています。また、他にもNPO団体のキャリア教育プログラムの手伝いで年間30回以上は高校生向けに授業をしていますし、趣味が高じてランニングレッスンでコーチの手伝いのようなこともしています。これらすべてで、多少ですがお金もいただいています。
 

私のこの状況を「うらやましい」という人がいる一方で、「経営者なんだから自分の会社の経営に集中しろ」とか「全部中途半端じゃないか」と言う人もいます。ただ、私は他者から何を言われてもどうでもいいと思っています。自分の評価は自分が決めます。他者からの評価は参考程度にしか考えません。
 

自分の評価は自分で決めると思い至ったのは、いつのことかはわかりません。覚えているのは、はじめての転職で入社した会社が毎晩のように飲み会がある会社だったのですが、私はほとんど「飲み会には行きません」と言って断っていました。中途入社とはいえ社内では最年少。営業担当としても独り立ちしていないような状態でも断り続けました。理由は単純で「行きたくないから」でした。
 

最初は嫌味を言われたり、なぜ飲み会が必要か説得されたりもしましたが、数か月するとそもそも誘われなくなり、たまに飲み会に出席すると「今日は井上が参加してくれたぞ!」と部長が喜ぶような状態に。
 

飲み会に行かないことで評価が下がったらどうしようなんて思う必要はないのです。評価が下がったら下がったで気にしなければいいだけなのです。
 


 

自分の人生の主導権を組織から取り戻すためのマインドセット

 

少しでも自分の人生の主導権を自分で握る人を増やすために、11月13日にイベントを開催することにしました。
 

私が全体進行を担当しますが、ゲストとして広告代理店で働きながら様々なNPOなどに関わっている倉増京平さんをお招きします。プラス・ハンディキャップにも手伝っていただいている、普段からお世話になっている方です。
 

倉増さんの話を聞こうと思ったきっかけは、大手企業に勤めながら、普通の会社員の当たり前の感覚をぶち壊していること。まさにパラレルキャリアの体現者で、普通のサラリーマンの感覚で話を聞くと、?マークがたくさん浮かびます。
 

今回のイベントでは今の働き方に至った経緯や、企業で働きながらも自分の人生の主導権を握るための思考法ややり方について伺います。
 

★☆★イベント概要★☆★
自分の人生の主導権は自分で握る ー組織から主導権を取り戻す思考法ー
 

日時: 11月13日(火)19時30分~21時30分
場所: 神保町EDITORY 2階イベントスペース
参加費: 2000円
 

当日の内容:
1. ゲスト&ファシリテーター自己紹介
2. 倉増氏トークセッション パラレルワークの思考法
3. 参加者同士によるパラレルワークの捉え方共有
4. 参加者からゲストへの質問
5. 参加者のワンアクション宣言
 

詳細・お申し込みはコチラから
https://linktoeditoryvol2.peatix.com/
 

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この記事を書いた人

井上洋市朗

「なんか格好良さそうだし、給料もいいから」という理由でコンサルティング会社へ入社するも、リストラの手伝いをしてお金をもらうことに嫌気が差し2年足らずで退職。自分と同じように3年以内で辞める若者100人へ直接インタビューを行い、その結果を「早期離職白書」にまとめ発表。現在は株式会社カイラボ代表として組織・人事コンサルティングを行う傍ら、「生きづらい、働きづらい環境を変える方法」についての情報発信を行っている。