【イベント開催】障害者が「障害」を強みや肩書き、武器にすることの良し悪しを考えるーPlus-handicap Session Fukuoka

Plus-handicap Session イベント風景
Plus-handicap Session イベント風景

 

障害者を題材としたTV番組や企画を「御涙頂戴モノ」や「感動ポルノ」といった言葉を用いて
その存在の価値や是非を問うことが増え始めました。
 

障害者が何かを頑張っている姿に感動や共感を生むというスタイルが
健常者側の勝手な都合や解釈、障害者を下に見ている結果なのではないかと
障害当事者だけでなく、社会全体で意見が交わされているように感じます。
 

(参考)
障害者は「感動ポルノ」として健常者に消費される–難病を患うコメディアンが語った、”本当の障害”とは
http://logmi.jp/34434

24時間テレビにナメられてしまっている障害者の現在地
//plus-handicap.com/2013/08/1569/
 

その一方で、番組や企画に出続けている障害者もいますし、
自分自身がもつ「障害」を肩書きや強みにして活動しているひともいます。
また、障害者雇用や障害者スポーツといったジャンルは障害者でなければ活躍できません。
 

福岡で永野さんと久々にお話しさせていただきます(Plus-handicap 佐々木)
福岡で永野さんと久々にお話しさせていただきます(Plus-handicap 佐々木)

 

障害者自身が「障害」を武器にしたとき、それは他者が真似できないブランドになります。
「御涙頂戴モノ」や「感動ポルノ」と言われたとしても
多くのひとの心を動かす力をもっていれば、揺るぎない価値をもつものですし、
たくさんのひとを勇気づける素晴らしさを兼ね備えています。
 

しかし、もし「障害」が技術の進歩や社会制度の充実によって改善されたとしたら、
その武器は武器(言い換えれば肩書きや強み)であり続けることができるのでしょうか。
自分自身の「障害」を感動の材料にしているなんて…というような議論が多数を占めたら
その武器は武器(言い換えれば肩書きや強み)であり続けることができるのでしょうか。
 

障害は個性のひとつである。
そんな言葉を使う場合もありますが、この個性の使い道はなかなか難しいものです。
 

障害を強みや肩書き、武器にすることの良し悪し、気楽さ難しさといったことを
障害者ライター、障害者アスリート、障害者起業家、障害者エンターテイナーなど
障害者◯◯とつければいくらでも肩書きを作ることができるメンバーで
根掘り葉掘り語り尽くしたいと思います。
 

【主なテーマ】
・障害者◯◯という肩書きで仕事することの意義
・自分より重度の障害者が自分以上の仕事をし始めたときの不安と恐怖
・障害は自身の障害が原因か?社会側の準備・配慮不足が原因か?
・世の中の障害(障害者)の定義や概念が変わったらどうするか?
・障害って結局なんなんだろう。
 

当日はパネラーによる上記テーマに対する意見を投げかけながら、
集まった皆さまの質疑や意見を集め、「障害者」にまつわる様々な論点を
整理していくことができればと思っています。
 

社会に物申したい障害当事者はもちろん、ご家族や支援者の方々をはじめ、
「障害者」というテーマに関して意見や考えをお持ちの方はぜひご来場いただければ幸いです。
皆さまとお会いできますこと、楽しみにしております!
 

【パネラー紹介】
 

・永野明 ハンドサイクリスト&障がい者プロレスFORCE代表
 

1975年6月生まれ。1997年に障害者プロレス団体「ドッグレッグス」に入団。選手として約4年の活動を経て、2000年1月に彼の地元でもある福岡を拠点とした障害者プロレス団体「FORCE」設立。現在、両団体で選手として活躍、「FORCE」では代表も勤める。またハンドサイクリストとして、東京~福岡間1200km完走、8月6日~8月9日の広島~長崎間(約440KM)ピースリレーなど様々な挑戦をしながら、2016年のリオデジャネイロパラリンピック出場を目指す。
 

・佐々木一成 生きづらさに焦点を当てたWEBマガジン「Plus-handicap」編集長
 

1985年6月生まれ。生まれつき両足と右手に障害がある。障害者でありながら、健常者の世界でずっと生きてきた経験を生かし、「健常者の世界と障害者の世界を翻訳する」ことがミッション。合コンに何度行っても障害者と巡り合った経験がなく、どこで障害者の恋愛が生まれているのか首をひねったことを原点に、「生きづらさ」に焦点を当てたWEBマガジン「Plus-handicap(プラス・ハンディキャップ)」を2013年3月に創刊。障害者をはじめとした生きづらさを抱えるひとの生活、仕事、恋愛、セックスなどの研究に余念がない。
 

【当日のルール】
 

パネラーが発信する意見、あるいはパネラーや当日の来場者の方々に対して物申した意見の中で、下記の3項目のいずれかに明らかに該当するという判断を下された場合は、ワンコインの罰金を支払わなくてはならない。
 

・「自分自身の障害=障害者すべてに当てはまること」という思い込みからの主観的な意見の発信
・「こんなにつらいんだ、大変なんだ、分かってほしい」という旨の意見の発信
・御涙頂戴的なアプローチでの意見の発信
 

ひとりひとりの感情を拾って議論を進めていくと、意見を発信していただいた方の自身が抱える不満を吐き出したり、感情を整理することにつながりますが、このイベントに参加していただいた皆さんの未来につながる議論にはなりづらいと考えております。あくまでも、障害者が「障害」を強みや肩書き、武器にすることの良し悪しを整理していきたいと思っておりますので、主観ではなく客観、感情ではなく論理を大事にイベントを運営したいと考えております。

 

●日時
9月27日(日)14時〜16時(開場13時半)
 

●会場
福岡市博多区千代4-1-33 西鉄千代県庁口ビル1F
~Come Luck ラボ県庁前~(株式会社カムラック)

地下鉄「千代県庁口」5番出口出てすぐ
西鉄バス「千代町」すぐ
 

●参加費
1000円(当日会場にて)
 

●申し込みはコチラから
http://kokucheese.com/event/index/331479/

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この記事を書いた人

Plus-handicap 編集局