うつ病ビギナー(初心者)に贈る言葉

こんにちは。プラス・ハンディキャップでインターンをしています、宮原です。インターンといいつつ、Facebookのマーク・ザッカーバーグと同い年の31歳です。自分で言って自分で傷つきました。まったく、言葉の刃ってやつは…!
 

「うつ病ビギナー(初心者)に贈る言葉」というタイトルの通り、今回はうつ病になりたてホヤホヤの方に向けてお送りしたいと思います。「なりたて」とは、初めて医師に診断され数日〜数週間〜数ヶ月程度の方を、勝手ながらイメージしています。
 

まず、僕自身のうつ病経歴を簡単に紹介をさせて頂きます。大学卒業後に新卒で入社した一般企業に勤めて3年目に、うつ病になりました。療養期間はおよそ1年半ほどで、そのあいだは床に伏しておりました。その期間中、在籍していた企業を休職・退職、そして無職!と社会的身分が日本の四季のように移り変わっていきました。
 

そんな僕から、大変恐縮ながら、言葉を贈らせて頂きます。
それは「社会復帰前だけは、慌てず、落ち着いて、考えてみましょう」です。
 

WEBの記事や画像でよく見かけるこの子が割と好きです
WEBの記事や画像でよく見かけるこの子が割と好きです

 

初めてうつ病になられた方は、人によって日々色々な体験をされているかと思います。もしくは、今すぐには体験しなくても、もしかしたら、近いうちに起こるかもしれません。
 

初めての、うつ病諸症状
初めての、心療内科・精神科への通院
初めての、抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬の処方
初めての、薬の副作用
初めての、希死念慮
初めての、オーバードーズ(OD)
初めての、カウンセリング
初めての、休職(休学)
初めての、退職(退学)
初めての、復職(リワーク)
初めての、無職
初めての、ハローワーク
初めての、自立支援医療申請
初めての、傷病手当金支給申請
初めての、精神障害者保健福祉手帳申請
初めての、障害年金申請
 

結構多いなぁ…。書き始めて「あ、そういえばアレも」「と、きたらコレも」と追記していったら、結構な数になってしまいました。初体験のときより初体験だらけです。
 

それまで属していた社会から離れ、上記のようなことをお布団の中でウンウンと唸りつつも体験している方の中には、こう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか(人によって異なるので、あくまでも「人によって」です)。
 

「アカンアカンアカン…はよ社会復帰しないと!」
 

元の会社や学校へ、もしくは転校したり転職したり、そのほかまったく別の道でもいいですが、社会復帰せねばという想いに駆られることはとても自然なことだと思いますし、素晴らしいことでもあると思います。ただ、その際にだけは、慌てず、落ち着いて社会復帰して欲しいのです。
 

今現在、部屋のなかでひとり「なんでこうなってしまったんだ」「どうしてこうなったんだ」と、繰り返し何度も何度も勝手に反芻して考えてしまう時間もあると思います。その時間を、その時期にも思い出して、大事に再利用して欲しいと思います。
 

部屋の中でひとり。窓の外は雨。
部屋の中でひとり。窓の外は雨。

 

僕は、うつ病になることのメリットのひとつは、「強制的に、一旦立ち止まって考えることができること」だと思っています。それまで、いつの間にか流れ流されて日々過ごしてきた人生で「これからどう生きるのが自分にとって良いことなんだろう」とここぞとばかりにじっくり考えるキッカケになるんじゃないかなと思います。
 

そういうお前はどうなんだ?と言われてしまいそうですが、僕自身はうつ病の症状が落ち着いてきた時に「幸せになりたい」と強く思いました。あ、大丈夫ですよ、いま現在ヤバめのマルチ商法とか新興宗教とかにハマってないので。その結果、とりあえず一旦は正社員とか一般企業とかへ復帰するのではなく、「自分にストレスがかからない労働環境はなんだろう?」「自分にシックリ合う状況はなんなんだろう?」ということを確認したくなり、現在はアルバイトやインターンといったことをしています。
 

もちろん、何を優先するのか、実現可能なのか、人によって異なるとは思います。が、社会復帰する前は、一旦立ち止まって、「どうすればうつ病になった同じ状態にならずに済むか」をゆっくり自分に正直になって考えてから動きだしてもらえればと思います。
 

というわけで、深夜のテンションで、海援隊の「贈る言葉」の替え歌を作ってみましたので、最後にYouTubeでオリジナルを聴きつつご覧ください。ご一読頂き、ありがとうございました!
 

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鬱になりたての 光と影の中

泣きじゃくるあなたへ 贈る言葉

無理して外出て 悪化するよりも

人目気にせず 寝込むほうがいい

鬱は期間が  長いほど

人には優しく できるのだから

前と同じでは 切なすぎるから

涙するあなたへ 贈る言葉
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この記事を書いた人

宮原 直孝

1984年生まれ。大学卒業後に入社した一般企業で、あまりにも仕事ができなさ過ぎたこともあり、入社3年目にうつ病となる。その後、1年半の休職期間→退職を経験。うつ病から回復後、転職活動をするもうまくいかないことの現実逃避として何となく勢いで法人を設立。ボーっとしつつ、何となく適当にブログを書いたりTwitterをしているうちにplus-handicapにジョインしました。ジョインって言いたかっただけですが、よろしくお願いします。