【編集長からのご報告】GoodActionSummitに参加してきました

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昨日(2013年6月22日)に開催されました「GoodActionSummit」に、編集長佐々木・ご意見番矢辺・ライター坂本の3名でブースを出展してきました。GoodActionSummitはグッドアクションを行っている団体を集め、「応援する側」と「応援される側」のつながりの輪を広げていく展示会のようなもので、31団体が自分たちが行っているアクションをプレゼンしました。私たち、Plus-handicapも他団体同様、プレゼンさせて頂きました。
 

「例えば、義足を履いている人(編集長)がいたとします。彼が何に困っているか、どんなときが生きづらいか分かりますか?移動が難しい、運動ができないといった回答が考えられると思います。しかしその本音は、好きなスニーカーをすぐに履き古してしまい、かかとが削れていくこと(路面とスニーカーの底部が擦れ合うため)や特に夏に義足から発せられる汗の臭いなんです。健常者目線と障害者目線では認識にズレがあるんです。ちなみに、編集長の場合は、移動が難しいことを受け入れ、しっかりとシミュレーションを立てて移動するので、そこに生きづらさは感じません。私たちはこのズレやリアルを伝えていく活動をしています。」
 

これはプレゼンやブースにお越し頂いた方へ説明したときの例です。Plus-handicapが社会で担いたい役割の一つに「当事者と社会の認識のズレを整理して伝えること」があります。これは障害者に関してだけでなく、ニート・フリーターの問題や就活の問題も同様です。当事者が自分の言葉で伝えることによって、社会問題のリアル、そして本質にぐさっと切り込み、改善案のヒントを作っていく。単に情報のみを伝え、世の中にはこんなことがありますよと発信するだけでは意味がありません。
 

◆Plus-handicapとは?(説明用に使ったスライドです)

 

今回のようなイベントに参加することで、Plus-handicapを応援して頂ける方々が増えることが嬉しいですが、それ以上に、たくさんの方々に説明することによって、アウトプットとインプットが繰り返され、私たちが目指すべき先を見据えられたことが大きかったと感じました。自分自身を納得させていく時間が続いたイベントでした。参加できてよかったです。本当にありがとうございました。
 

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この記事を書いた人

佐々木 一成

1985年福岡市生まれ。生まれつき両足と右手に障害がある。障害者でありながら、健常者の世界でずっと生きてきた経験を生かし、「健常者の世界と障害者の世界を翻訳する」ことがミッション。過去は水泳でパラリンピックを目指し、今はシッティングバレーで目指している。障害者目線からの障害者雇用支援、障害者アスリート目線からの障害者スポーツ広報活動に力を入れるなど、当事者を意識した活動を行っている。2013年3月、Plus-handicapを立ち上げ、精力的に取材を行うなど、生きづらさの研究に余念がない。