-
other
「当事者発信」に必要な2つの役割。陽気な僕らと皮肉な誰か。
事故や病気によって障害を負ったひとなんかに、生まれつき障害があるひとのことなんてわかるはずなんてない。ただ、これは逆もしかりで、生まれつき障害があるひとに、事故や病気で障害を負ったひとのことなんて、わかるわけはない。 そもそもは、他人をわかるだとか、理解するだとかがおこがましい話。 -
other
マイルールハラスメント。
世の中は、さまざまな人のマイルールであふれています。同時にマイルールを他者にも押し付けるマイルールハラスメントもあふれています。あんたのルールはあんたの勝手だけど、人に押し付けないでくれよ。あぁ、生きづらい。マイルールハラスメントをおかす人たちのタチが悪いのは、ハラスメントしていることに無自覚なことです。 -
other
障害のない社会になったときの、障害者のアイデンティティ。
もし、仮に、この社会の隅々まで障害に対する配慮が行き届き、障害者に対する偏見もなくなるという理想的な社会になったとしたら、いわば障害のない社会になったとしたら、それが障害者にとっていい社会なのかどうか、僕にはよく分かりません。障害があったから認められていたこと、赦されていたことが、なくなってしまうかもしれない。 -
society
私の偏見が生まれたきっかけ、なくなったきっかけ。知的障害者に対して。
小学生の頃、プールで泳いでいた私は、その中でおしっこをしている男の子を見かけました。彼は知的障害がある子どもでした。本当におしっこをしていたかどうかは定かではありませんが、私の頭の中に「知的障害者はプールでおしっこをする。汚い。」という言葉が深く刻まれました。そして、いつしか「知的障害者は汚い」という単文だけが残りました。 -
society
マイノリティマウンティングに必死な人々がいる限り、ダイバーシティは実現しない
マイノリティ界の中でもさらに弱者的存在である、私たちは知られていない・理解してほしいと、ことさら主張する人々を私は「マイノリティを武器にする人たち」と勝手に呼んでいます。そういった人たちは、マイノリティに対してマイノリティという武器で対抗しようとします。それを私は「マイノリティマウンティング」と呼びます。 -
society
誰を愛して、どんな人生を歩んでいきたいか。それが「性」だということ。デンマーク留学記⑬
この連載は「ワカラナイケドビョウキ」という不思議な病気になり障害をもった私が、ノーマライゼーション発祥の国デンマークに留学する1年間の放浪記です。デンマークでゴロンゴロンでんぐり返しをしながら「障害ってなんだろう」と考え […] -
society
僕は前、世界を変えようとしていた。でも今は、自分自身を変えようと思っている。デンマーク留学記⑨
二週間の戦争を知る旅。デンマークからイスラエルへの修学旅行。私たちはたくさんのイスラエル人、パレスチナ人と話をしました。入植地に住むイスラエル人、難民キャンプで生まれ育ったパレスチナ人、パレスチナ人の自爆テロで娘をなくしたイスラエル人、イスラエル兵に息子を殺されたパレスチナ人。彼らは、自分の言葉で話してくれました。 -
society
分かり合えないものは混ぜちゃえばいい。デンマーク留学記⑧
「どうしたらイスラエルとパレスチナの戦争は解決できると思う?みんなで話し合ってみて」デンマークからイスラエルへの修学旅行に備え、私たちは毎週3時間中東の歴史を勉強していました。シンプルな質問だけど、難し過ぎます。するとこんな言葉が聞こえてきました。こんな声が聞こえてきました。「混ぜちゃえばいい。幼稚園から混ぜちゃえばいい。」 -
culture
障害者にとって旅行はぜいたくか?デンマーク留学記⑦
私が通うエグモントホイスコーレン。3月末から4月初めまでの約2週間、修学旅行として総勢40名でデンマークからイスラエル・パレスチナに向かいました。深夜12時に出発。障害のある学生の搭乗に時間がかかり、往復の飛行機はどちらも1時間以上の遅延。5人以上の車椅子利用者の搭乗は、事前に連絡をしていても、時間がかかるものです。 -
culture
障害があっても準備は自分たちで。デンマークからイスラエルへの修学旅行。デンマーク留学記⑥
私の通うエグモントホイスコーレンでは、毎年春に2週間ほど全校生徒で修学旅行に行きます。今回、私はイスラエル・パレスチナに行くことになりました。準備も本番も基本は自分たちの手で。旅行の準備の話題はとにかく、どうやって車椅子やシャワーチェアを持っていくか。バスや飛行機の中で座位を保つのが難しい障害のある皆をサポートするか。