もぞもぞ、ちくちく。超敏感肌の私のデリケートな悩みと布ナプキン

(もぞもぞ)(ちくちく)
音にならない苦しみです。
 

私はアトピー体質です。ですが、掻けないのです。場所が場所だけに。
 

トイレに行きます。表現は控えめにさせていただきますが「はー!すっきり!」これは別に用を足したから、すっきりしたのではないのです。掻きむしってきて、すっきりしたのです。
 


 

どうして生理中って、陰部が痒くて仕方ないのでしょうか。肌当たりが優しいと銘打ったナプキンもたくさん発売されていて、そのキャッチコピーを信じてしがみついていましたが、どれを使っても結局一緒。痒くてしかたない。
 

(もぞもぞ)(ちくちく)
 

掻きむしって湿疹ができて、更に悪化して。デリケートゾーン用のかゆみ止めも効かず、酷い有様になって、結局医者に行くことになります。恥ずかしいなぁと思いつつ、ショーツを下ろすと、「肌弱いのね」と毎度のごとく医師に言われます。弱いと言われても強くしてくれるはずもなく、とりあえず軟膏が処方されます。毎月この繰り返しでした。ある時はただれて、ある時は毛嚢炎ができて膿が溜まってしまい、さらに飛び火状態になりました。
 

改善策はないのだろうか、一人悩みました。
 

私の中で「生理が軽くなった」「子宮が温まった」などという何かと胡散臭いイメージの布ナプキン。生理が軽くならなくてもいいから。子宮のためとかよくわからないけど。とにかく肌に合えばいいと思い買いに行きました。
 


 

ネットショッピングでも良かったのですが、どれを何枚買ったらいいか分からず、今回は店舗に行きました。「カップルはOK。男性のみの入店は禁止」だそうです。ふむふむ。秘密の花園ですね。繁華街や表通りにないところが、テナント代をケチっている訳ではなく、敢えて目立たない店構えにしたいのでしょう。
 

親切に相談に乗ってくれるお店のお姉さん。彼女に乗せられたのか、それとも高額商品なのか。1万円持っていきましたが、え?足りないの?結局クレジットカードでお支払いしました。
 

デザインはケミカル素材のナプキンよりもずっとかわいいです。いろいろなデザインのものが売っていました。花柄、北欧、チェック、黒猫柄、ビビット、パステルカラー、シンプルなものもあります。個性豊かでバラエティに富んでいました。デザインを選ぶときは、テンションが上りました。
 

それにしても、お値段何とかならないのかなぁ?これだけが不満だらけでした。これだけ出費したのだから、肌に合わなかったら、どうしてくれよう?今の段階では大量生産されていないので、致し方ないのかという結論に達しました。
 

数日後、生理が来たので布ナプキンを使用することになりました。でもこれに経血が着いたら自分で洗うんだよなぁ、憂鬱だなぁ、という思いがとても強かったです。経血の匂いって独特ですよね。ケミカル素材で作られているナプキンと経血が混ざり合うと、あの嫌な匂いが発生するそうです。
 


 

素直でない私は、布ナプキンを売りたい人が宣伝用に声を上げているのであって、匂いなど消えないと思っていましたが、ナプキン交換をするとき、あれ?本当に匂いがしない。これなら洗ってもいいかな。そう思えました。経血って匂いがするから、汚いというイメージがありましたが、本当に匂いがしないので、洗うのも洗剤で手洗いする程度の負担にしかなりませんでした。
 

あ、本来の目的をすっかり忘れていました。そのくらい快適です。
 

ですが、いい事ずくめではありません。下着以上に外に干しづらく、そして乾くのに、思った以上に時間がかかります。やっとあんなに枚数を買わされた理由が分かりました。店のお姉さん、商売だけであんなに枚数を買わせたのではないのだと気づきました。疑って悪いことをしてしまいました。ごめんなさい。
 

(もぞもぞ)(ちくちく)からの開放。誰にも見せられないトイレでの行動が一切なくなりました。デリケートな悩みを話すことができて、これもまたすっきりしました。
 

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この記事を書いた人

小笠原 早苗