AVにもバリアフリーの時代が!◯◯付きアダルトビデオを鑑賞してみた。

皆さん、最近AV(アダルトビデオ)観てますか?え、観ていない?実は、字幕付きAVというものが先日発売されたのです。少し前になりますが、今年の3月25日に、AVレーベル コリーダより『義父に調教されています・・・』(出演:つぼみ 藤崎クロエ)が発売されました。通常価格は2,980円です。
 

基本的なストーリーとしては、「つぼみさん演じる娘がある時に義理の父が大切にしていた盆栽を割ってしまい、その罰として義父から身体を求められるようになった。更に、高飛車で強欲な義理の姉もつぼみを虐めるようになり!?」といった、3秒後には忘れてもらって大丈夫な内容となっております。
 

20150604コラム写真
 

さて、本作品は、【やさしい字幕機能】が搭載されており、パッケージにも「お客様のご要望に応えたバリアフリー映像作品です」と表記されています。【やさしい字幕機能】とは一体どういうものなんでしょうか?これまで字幕のやさしさについて気にしたことがなかったので、ついつい気になってしまいました。「プラス・ハンディキャップの一員として、これはレビューしなくては!(経費で買ったDVDを握りしめながら)」というアツい感情を内に秘めながら、人生で初めてAVをレビューしてみます。
 

まずDVDの再生をして数秒でさっそく驚愕しました。なぜなら、
 

やさしさ① 「字幕あり」「字幕なし」選択画面がある
 

割と真面目に驚愕したのですが、本編がすぐに始まるのではなく、まず最初に「字幕あり」か「なし」かを選ぶ画面が入ってきます。こんなのハリウッド映画作品と同じじゃないですか。もし「日本語吹き替えの有無」があったら、ハリウッド映画のDVDと見分けがつきません。ここでは当然「字幕あり」を選び、いよいよ本編が始まりました。緩やかな音楽が流れると共に数十秒、ついに出演者の声が流れました。同時に、次のような字幕が!
 

ナレーション(父)
「つぼみを養女にして、はや7年、やっとその時が来た。長かった‥死んだ婆さんの若い頃にそっくりじゃ」
 

やさしさ② 台詞の字幕に色がついている!
 

そうです、台詞が青色で表示されたのです。ちなみに文字のサイズも普通の映画などの字幕よりも大きめで読みやすく、また文字のフォントもバラエティ番組に使われるテロップのような表記となっています。これはのっけから予想以上のやつです。さてさて、続きを観てみるか。お、ついに主演のつぼみさんが現れて…
 

「はい、お義父さま」
 

やさしさ③ 人物によって字幕の色が違う!
 

DVDを再生してから僅か1分程度で3連続のやさしさが襲ってくるとは思いませんでした。先ほどの「父役」の台詞が青色で表示されたのに対して、主演女優「つぼみ」さんの台詞はすべてピンク色で表示されます。本作品には登場人物がもう1人、藤崎クロエさんが演じる「義理姉」が登場しますが、義理姉の台詞はオレンジ色で表示されます。なるほど、これは明るい気分にさせてくれますね。そして誰の台詞か分かるという嬉しい心遣いじゃありませんか。
 

さて、基本的な登場人物も揃いストーリーの説明も大体済みましたので、あとはチョメチョメするだけです。チョメチョメて。いよいよ胸踊るシーンに突入して暫くすると、僕はあることに気づきました。
 

やさしさ④ 多彩な表現の擬音字幕!
 

擬音が字幕で表示されるんです。ここで言う擬音とは、身体のどこかを舐めるシーンなどで表示される「ペロペロ」といったもの全般です。これだけでも十分驚きなのですが、さらに多種多様なものが登場するから本当に驚きです。実際に表示された擬音をリスト化してみると(些細な違いも含めると)30種類を超える擬音が登場します。
 

そして2時間ほどの本作を観賞した後に、最後の優しさに気づきました。
 

やさしさ⑤ 字幕が長く表示される!
 

登場人物の台詞の掛け合い自体はそこまで多くなく、擬音率が割と高いというのもあるかと思いますが、ひとつひとつの字幕がゆっくり長く表示されています。短いワンフレーズの字幕であっても8〜15秒くらい画面に表示されっぱなしです。確かにあまり字幕表示が細かく切り替わると、正直集中力が削がれる側面があると思いますので、これは素敵だなと思いました。
 

〜最後に〜
 

字幕機能は、主に聴覚障害のある方や音が聞こえづらくなった方のためにあります。
 

現在の地上デジタル放送では字幕放送が見られる機能がついていますが、テロップ文字や映画の字幕スーパー(これを「オープンキャプション」と呼ばれています)と異なり、字幕放送(こちらは「クローズドキャプション」と呼ばれています)は画面から浮いており、若干興が削がれる表示となっています。今回は、いったいどれだけ優しい字幕なのか、より一層視聴が楽しめる工夫となりえているのかということを確認したくて今回取り上げてみました。
 

実際に音声を消して視聴してみましたが、映像をサポートしてくれる擬音や喘ぎ声を字幕表示してくれることで、まるで『動くエロ漫画』的な感覚で観ることができました。要は「使えますッ!」ということです。ちなみにこのレーベルから最近発売されているものは、字幕付きのようです。いやぁ、コリーダさん、いい仕事してますねぇ〜。それではまた!
 

記事をシェア

この記事を書いた人

宮原 直孝

1984年生まれ。大学卒業後に入社した一般企業で、あまりにも仕事ができなさ過ぎたこともあり、入社3年目にうつ病となる。その後、1年半の休職期間→退職を経験。うつ病から回復後、転職活動をするもうまくいかないことの現実逃避として何となく勢いで法人を設立。ボーっとしつつ、何となく適当にブログを書いたりTwitterをしているうちにplus-handicapにジョインしました。ジョインって言いたかっただけですが、よろしくお願いします。