社会人フィジカルの強さを試してみた【Plus-handicap Lab #2イベントレポート】

私がPlus-handicapの中で提唱し始めた概念である「社会人フィジカル」を体感してもらうワークショップを8月31日に開催しました。
 

8月31日に実施したのはもちろん、夏休み最後の日だからです(最近は2期制の学校も多く、必ずしもそうではないらしいですが)。「夏休み最後に宿題をいっぺんにやっちゃう子は社会人フィジカルも強い」という仮説に合わせての開催です。
 

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参加者全員が「そもそも社会人フィジカルって何?」という状態からのスタートですので、まずは社会人フィジカルについて私から説明をさせていただきました。
 

「フィジカル」は身体的とか物理的という意味で、サッカーなんかだと「フィジカルが強い、弱い」と表現されることがあります。ビジネスにおいてスキルアップの研修は数多く行われていますし、社会人としての心構えを学ぶ研修も少なくありません。でも、フィジカルを強化する内容は意外と多くありません。
 

日本には古来から「心・技・体」という言葉がありますが、このうちのビジネスにおける「体」とは何かを感じてもらい、さらに能力も向上してもらうのが今回のワークショップの狙いです。ただ、社会人フィジカルと言っても筋トレとかランニングとかはやりません。その代わり、脳みそフル回転で考えてもらうことでフィジカルを鍛えてもらうのです。
 

社会人フィジカルの概要説明が終わったあとは、グループに分かれてスポーツの種類・種目を数多く挙げてもらいました。みなさん勢いよく様々なスポーツを挙げ、カードに書き込んでいました。まさかこれがこの後自分の首を締めることになるとも知らずに。
 

一通りスポーツを書き終わってからが本番。2人1組のペアになり、お互いがお互いのエージェント(代理人)となって、スポーツチームへ売り込んでもらいます。例えば「サッカー」と競技が示されたら、「サッカー」の選手として、監督としてといった具合にペアの相方を売り込むのです。
 

ここで試されるのが社会人フィジカルです。
 

通常なら順番に発表タイムとなるところですが、今回は挙手制。自分から手を挙げなくてはいつまでたっても自分の出番は回ってきません。しかも、チームは連帯責任。自分の失敗はチーム全員がペナルティを受けるルールです。自発的参加型のワークショップで理不尽さを体験されるということはまずあり得ないでしょう。それでも、社会人フィジカルを体感してもらうためには、この理不尽さが重要なのです。
 

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これだけの理不尽な状況下で参加者のみなさんがどんな反応を見せるのか不安でしたが、非常に盛り上がって積極的に参加してくれていました。
 

「リベンジしたい。次回があれば是非参加したいです。」
「最初は何をやるのか不安だったけど、やりだすと面白くて必死になれた。でも楽しかった。」
「2時間ではなく、3時間とか1日でもやりたい。」
 

参加後のアンケートでは、このようなご意見をいただきました。
 

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参加者の中には研修・教育サービスの営業担当の方や、学生の就活支援などを仕事にされている方もいらっしゃいましたが、みなさん満足していただけました。
 

今回は2時間という限られた時間の中での実施でしたが、社会人フィジカルの最初の部分は感じてもらうことができました。一方で、ワークショップをやってみて浮き彫りになってきた課題もあります。今回好評だったこともあり、今後も開催予定ですが、次回はよりブラッシュアップした内容でお送りしたいと思います。
 

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この記事を書いた人

井上洋市朗

「なんか格好良さそうだし、給料もいいから」という理由でコンサルティング会社へ入社するも、リストラの手伝いをしてお金をもらうことに嫌気が差し2年足らずで退職。自分と同じように3年以内で辞める若者100人へ直接インタビューを行い、その結果を「早期離職白書」にまとめ発表。現在は株式会社カイラボ代表として組織・人事コンサルティングを行う傍ら、「生きづらい、働きづらい環境を変える方法」についての情報発信を行っている。