ストレス?こころの病気?抱え込む前に自然の中で遊ぼうよ!

はじめまして!人と自然をつなぐナース杉本九実です。
 

ひょんなことがきっかけで、このプラスハンディキャップに寄稿させていただくことになりました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
 

PONOプロジェクトのロゴと御蔵島のイルカちゃん

PONOプロジェクトのロゴと御蔵島のイルカちゃん


 

初回ということで、自己紹介を兼ねて、私が取り組んでいるプロジェクトと、なぜそれに取り組むことになったのかをお伝えしていきます。
 

私が今取り組んでいるのは、PONOプロジェクト。
 

このプロジェクトは、「ストレスやこころの病気を、自然の中で体を動かし、人とふれ合いながら楽しく予防しよう!」をコンセプトに、専門的な予防スキルを持つ看護の力と自然の力を活用したメンタルヘルスツアーやイベントを旅行会社や地域と連携して企画・催行します。
 

ストレスやこころの病気を抱えて生きづらさを感じている人に、楽しみながら自分と向き合って、予防スキルを身に付けていただくことを目的としています。
 

今までの活動実績としては、静岡県初島でのツアー、東京都御蔵島でのドルフィンスイムツアーを実施しました。ちなみに「PONO」とはハワイ語で「ありのままの姿」という意味があり、自然にありのままに生きることの大切さを、PONOプロジェクトを通してお伝えしたいという想いから名付けました。
 

ではなぜ、私がPONOプロジェクトを立ち上げたのか?それは、私自身がストレスによって体調を崩し、自分を見失ってしまった経験があるからです。
 

看護師1年目、私はずっと憧れていた重症集中治療室の看護師として、社会人をスタートしました。憧れていたとは言え、現場は想像以上に過酷でした。知識・技術ともに未熟だった私は、やっとのことで勤務を終えても大量の宿題や勉強など、帰宅してからも夜遅くまで仕事をしているような日々でした。また、患者さんの急変や亡くなっていく患者さんを目の前にして、何もできなかった自分に無力感を感じるようになりました。そして、看護師としての存在意義が分からなくなり、自分の職場内の存在意義を見出せなくなってしまいました。
 

さらに、この存在意義の喪失に加え、過労とストレスで、吐き気や胃痛により食事ができない、泣きながら電車に乗るというような毎日になりました。仕事の効率も低下し、上司には問題児扱いされ、さらには自尊心が低下する。こんな悪循環を繰り返していくうちに、とうとうある朝、仕事に行けなくなってしまいました。
 

ストレス過多によるバーンアウト状態にあると診断され、医師から休職を命じられました。「この私が休職?!信じられない!」と、自分の状況を受け入れたくない気持ちでいっぱいでした。休職期間中は誰かと会うのも億劫で引きこもりがちになってしまい、一人で様々なことを考えて悩んでいる日々が続きました。そんな私を見かねてある友人が、大好きな南国へ旅に行こうよ!と誘ってくれたのです。
 

この旅が、私の人生を変えました。
 

ここが気付きを与えれくれた場所

ここが気付きを与えれくれた場所


 

南国時間に身を任せ、ゆったりのんびり過ごしながら、そこで出会った自然や生物の“今”を生きる姿を感じるうちに、自分が抱えている悩みや問題が小さなことのように思えてきました。そこで私はあることに気付いたのです。「あっ、私はなりたい自分という理想の中で生きていたな」と。理想の自分ばかり追い求めるのではなく、
 

“今”を生きる、ありのままの自分をもっと大切にしてあげよう。

 

と思えるようになったのは、この旅のおかげでした。
 

周りを見渡すと、私と同じように体調を崩し、休職や退職をする看護師たちがとても多いことに気付きました。日本全体でも、うつ病患者やその予備軍は約1,000万人、休職や退職による企業の生産性の低下や、医療費増大などによる国家的な損失は約2兆7,000億円にも及び大きな社会問題になっていることが分かりました。
 

このような問題意識から、PONOプロジェクトでは、ストレスやこころの病気を抱える前に、「楽しく予防」するという考え方と方法を社会に届けたいと考えています。
 

プラスハンディキャップでは、自然、メンタル、人間との関係や看護師のなかなか知らないリアルなんかも、書けたらいいなぁと思っています。
 

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