アトピーってそんなに大変な病気なん?(´・ω・`)

皆さん、初めまして。千代です。今日からこちらで「アトピー性皮膚炎(以下アトピー)」患者代表として記事を書かせて頂く事になりました。継続して書き綴るのに全く不向きな性格ですが、頑張ります!
 

ところで、皆さんの周りに、アトピーの方っていらっしゃるでしょうか?恐らく1人くらいは思い当たるのではないでしょうか。私は生まれた時から、アトピーを患っています。通常、赤ちゃんはすべっすべのモチモチ肌ですが、私の肌は赤くがさがさだったそうです。幼い頃の写真を見ると、可愛らしい笑顔にがさがさした肌がしっかり見てとれます。
 

私は今、中度のアトピーを患いながらも、アトピー患者向けのwebサービスの立ち上げ準備をしているのですが(この話はまた後程!)、よく周りの方に「アトピーってそんな大変なんだ?」という質問を受けます。そう、今や現代病の一つで、国内でも400万人以上が患っているアトピーですが、社会的認知はまだまだ低いのが現実です。実はアトピーは中度以上になると、社会生活にかなり支障が出てきます。そして重度になると、社会生活をおくること事態が困難になります。
 

アトピー
 

具体的にいうと、中度以上のアトピーになると、肌の掻き壊し度が深刻になり、激しい痛みが一日中続きます。痛みのせいで、炎症のある首や腕、足が動かしにくくなります。痛みが続いているところにまた痒みが襲い、さらに掻き壊す。掻きだすとニューロペプタイドという快感物質が脳から分泌されるため、止まらなくなります。この痒みと痛みの無限ループにより、体を自由に動かせなくなり、脳もぼーっとしてきて、思考が鈍くなります。
 

この状態が続くなかで外出すると、人目が気になって仕方がなくなります。時期によっては皮膚がボロボロ落ちるので、集中力が散漫になり、ストレスを感じます。ストレスが溜まると、また痒みに繋がり、掻き壊します。
 

しかし、私達のほとんどは、社会生活を送らないといけません。痛みや痒み、アトピーのストレスに耐えながら、日々仕事をしているのです。これはなかなかしんどいものです。そして皮肉な事に、このしんどさや疲労がまた痒みにつながるのです。その結果、私達は心身共に疲弊し、鬱を伴います。アトピー患者で精神安定剤を服用するケースも珍しくありません。
 

アトピーは皮膚だけでなく、精神をも蝕む深刻な病気です。そんなアトピー患者の生活をもっと楽にしたい、という思いから私は起業を決意しました。アトピー克服者でもなく、今もアトピーに苦しんでいる身でありながら、起業という無謀な挑戦をしているのですが、皆さんに見守って頂けると嬉しいです。ではまた!
 

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この記事を書いた人

野村千代

1986年生。法政大学卒。日本と韓国のハーフで、韓国系の貿易会社、EC会社に勤務した後、2012年にフリーランスとして独立。1年程韓国と日本でスタートアップ・ベンチャーのローカライズ事業を展開するが、持病であるアトピーの悪化により数ヶ月療養生活を送る。自身のアトピー経験から、現在はアトピー患者の為のウェブサービスuntickle(アンティクル)を立ち上げる。アトピーの人が気軽にかつ継続してアトピーと向き合える仕組みづくりに取り組んでいます。