よりよく生きるってなんだ? 7月20日イベント報告

皆さん、ごきげんよう。矢辺です。
 

2013年7月20日にPlus-handicap主催で「Plus-handicap Session よりよく生きるためのコツ」を開催いたしました。イベントレポートは佐々木さんが書いていましたので、私からご報告するのは当日お話しした「よりよく生きるための6段階理論」についてです。
 

矢辺さん、お話してます
矢辺さん、お話してます

 

当日は「よりよく生きるための6段階理論」をわかりやすく伝えるため、自己紹介、よりよく生きるカフェの紹介をさせていただいた後、「よりよく生きるための6段階理論」をお話させていただきました。
 

よりよく生きるための6段階とは、【1.乳児期】【2.反抗期】【3.偽大人期】【4.反乱期】【5.ジャイアン期】【6.本当の自分期】です。
 

1段階から3段階
 

1〜3段階は、ありのままの状態で産まれた人間が、他者からコントロールを求められ、「体と心」を「頭」でコントロールしようとしていく過程です。いわゆる社会人はコントロールすることを目指し、教育されていきます。朝は眠かろうが、疲れていようが起きなければいけません。一般的に普通だと考えられる状態ですが、これは偽の大人期です。よりよく生きる状態ではないと考えています。一番目指すべき状態と社会では言われますが、よりよく生きるためにはここから先に3段階あります。
 

2
 

4〜6段階は、本当の自分を目指していく段階です。「頭」で「心と体」をコントロールしていた状態から、「心と体」が反乱し出すのです。これは本当の自分じゃないって。その症状が、うつや他人とうまくやっていけない、病気というカタチで現れてくるのです。したがって、病気、障害などマイノリティになることは、本当の自分が見つかるきっかけであり、喜ぶべきことだと考えています。直接は言いませんが、「うつ病なんです」と言われたら、「おめでとう」と言いたいんですね。
 

「頭」で「心と体」をコントロールしていた度合いや時期が長いほど、ジャイアン期が長く続きます。膿を出し切るために。その後、「本当の自分」に近づいていきます。この状態は、ありのまま、好きに生きながらも、他人とうまくやっていける状態です。遊び心を大切にしながら、やりたいことをやる。この状態が「よりよく生きる」だと考えています。
 

社会一般の常識では、偽大人期がベストな状態と捉えられがちです。反乱期、ジャイアン期に薬を使って、偽大人期に戻りたいと考えること自体は悪いことだとは思いません。個人の選択ですから。しかし、普通と呼ばれる状態に戻ろうとして、うつがぶり返したりしている人をみていると、本当の自分を見つける方向に進めばいいのにと思います。
 

本当の自分とは、「自分」という単語が消え、ただありのまま、あるがまま、流れるように、生き、暮らすということです。これを目指していこうと考えることで、私自身も楽になったことは確かです。
 

この考え方に賛同していただけるかどうかわかりませんが、参加者の皆さんからは好評なご意見をいただきました。ありがとうございました。今後も多くの人が人生を味わい尽くせるよう、よりよく生きることができるよう、Plus-handicapで記事を書いたり、イベントを用意したりしたいと考えています。
 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

矢辺卓哉

双子の妹に知的障害があったことが「生きづらいいね!」の始まり。彼女たちを恥ずかしいと思った自分の心を恥ずかしいと思い、大学3年時、障害のある人に関わる仕事を生涯の仕事にすると決める。障害者採用支援の会社で6年間働き、株式会社よりよく生きるプロジェクトを設立。現在は、障害のある人やニート・フリーター、職歴の多い人、企業で働きたくない人などに特化した支援を行っている。また、障害者雇用を行う企業へ退職防止、障害者が活躍できる組織づくりのコンサルティングを行う。「人生を味わいつくせる人を増やす」ことが一生のテーマ。