皆さん、ごきげんよう。矢辺です。
今日は、障害者活躍白書の発行にあたり、障害者であることを証明される障害者手帳がどれくらい発行されているか最新情報を集めたので、お伝えします。
※障害者活躍白書とは、「働く障害者は何を感じていて、これから何をしなければならないのか」をお伝えする報告書です。まもなく発行しますので、興味がある方は、facebookページのいいね!、Twitterのフォローをお願いします。
ということで、最新、平成23年度(2011年度)の障害者手帳発行数は下記の通りです。
約695万人が障害者手帳を取得している訳です。日本人の人口を1.2億人にすると、約5.8%、約17人に1人は障害者手帳を持っていることになります。この数字をみると、私がいつ障害者手帳を持ってもおかしくないなぁと思います。もちろん、私の知人や家族しかりです。
お伝えした障害者手帳発行数は、全年齢の障害者手帳発行数です。つまり、子どもや65歳以上の高齢者など、働ける年齢ではない方も含まれています。それでは、実際に働ける障害者手帳保持者はどれくらい存在しているのでしょうか。それは、行政が出している資料がありません。そのため、前掲の障害者手帳発行数と行政が発行している障害者の稼働年齢層の資料で想定するしかありません。
そこから、障害者手帳を持っている人の就業率をだしてみましょう。
障害者手帳を持っている人の12.2%しか働けていません。全ての障害者手帳を持っている人が「働きたい」という意思を持っている訳ではないと思います。また、実際に働けるような状態じゃない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、先ほど、自分や知人、家族がいつ障害者になってもおかしくないと言いました。もし、自分や知人、家族が障害者になったとしたら。
・この社会は働きがいを感じられる社会でしょうか?
・この社会は障害者を受入れる会社ですか?
・あなたの会社は障害者を受入れる会社ですか?
・あなたの会社は障害者が働きがいの持てる会社でしょうか?
・あなたの会社は障害のある家族に紹介したい会社ですか?
これを考えると、私はこの雇用率は低いと思います。障害者はもとより、自分のため、家族のために障害者雇用は存在する。働かないという選択があってもいいし、働きたいと思った時にも働ける選択肢がある。
そういう社会が本当に豊かな社会であると思います。そこに障害者も含まれるべきです。我々ひとりひとりが、本当に豊かな社会に向けて意識を変える時期にきたのではないかと考えています。