友だちは多いほうが生きづらくないのか。友だちの作り方の話。

「友だちの作り方を教えて欲しい」
 

たまにそんな相談をしてもらえるけれど、なんで僕に聞いてくるのかはよく分からないし、正直困る…
 

友だちの作り方
 

高校の恩師がこんなことを言ってくれた。
 

「社会に出ると”いい人”ばかりだぞ。”都合の”いい人、”どうでも”いい人。付き合うなら”ただの”いい人にしておけ。お前もただのいい人になれるぞ。」

 

「友だち」の顔を思い浮かべて、その人はどんないい人だと思いますか?そして”自分は”どのいい人ですか?
 

周りに「都合のいい人」ばかり集めていると、たぶん周りにも「こいつは都合のいいヤツ」と思われているかも。「都合」とはメリット・デメリットで判断するような世界。自分と付き合うことに意味がなくなれば、相手も去っていく。それって友だちなのか?
 

最近「どうやったらそんなに人と距離感を縮められるの?」と聞かれるようになってきた。これが以前は「なんでそんなにトラブルばかり”起こす”のか」と言われていた。
 

実はトラブルメイカーは僕ではなく、僕の周りにいる。なんとなく「トラブルメイカーに寄ってこられやすかったんだな」と気付いた。
 

「俺はトラブルメイカーだ!」なんて漫画や映画の承認欲求お高めな脇役ぐらいしか言わないですよね。
 

たぶん多くの人は「おかしな人」を察知して意識的に距離を取ることができる。僕はそこが鈍くて距離を縮めてしまっていたのかもな…。でも、デメリットと言えば「そのぐらい」だし、気付く人は気付くので「まぁいいかな」とは。
 

僕は、たぶん、出会った時点で人を選んでない。
 

ひとつこれはずーっと思っていること。
 

「自分は会った瞬間、その人がどんな人かわかる」って言う方、いますよね?わかんないです。最初にわかるのは「自分の都合に合う合わない」ぐらいで、人柄や人格はちょっと付き合ってみないとわかりません。
 

もう一度言います、最初にわかることは「自分の都合に合う合わない」。
 

だから「相手の都合に合わせる」のを頑張っちゃう人がいるんだろうと思うんですけど、それじゃあ「都合のいい人」止まりだと思います。
 

選ぶのは出会った後にする。最初から選んでいると出会う人の絶対量が減ってしまうので。「出会う人の絶対量を増やす」これは大きなアドバンテージなんです。
 

10人と出会えば1人くらいは「おかしな人」が混ざってくるけど、他の9人は「おかしくない人」。100人になったら「おかしな人」が10人になるけど、90人は「おかしくない人」。
 

出会いの絶対量が少なかった(1/10)から言われていた「なんでそんなにトラブルばかり”起こす”のか」は、絶対量が増えた(10/100)いまだと「どうやったらそんなに人と距離感を縮められるの?」に変わったのかなって思うんです。
 

友だちの作り方を知りたいと思うのなら、この「絶対量を増やす」ことを最初に考えてみてもいいかも。
 

なんかのマッチングサービスをやるのでもいいし、友だちやお客さんに誘われた飲み会は「必ず参加する」と決めてもいい。そして、「必ず一人は友だちを作る!」と決めてもいい。
 

ちなみにこれも恩師が言っていたこと。
 

「俺は大学時代、1日に一人は友だちを作ることにしていた」

 

実現していたかは知らないけれど、そういう心持ちって大事だなと思う。
 

ただし、初対面の人と出会うときは誰でも必ず「ストレスを感じる」ということは覚えておくといいかも。
 

「変な人と思われないか」「嫌われないか」と自分のことを考えたり、「怖い人じゃないか」と相手のことも考えてしまう。この考えたり、緊張したりが「ストレス」になってくる。これだけは馴れましょう。
 

でも実は「相手も同じようにストレスを感じている」んです。だから、自分ではなく相手の「緊張をほぐす」ことを考えると、別に話題の引き出しや秀逸な一発芸を持ってなくても案外うまくいきます。
 

友だちの作り方
 

異業種交流会に参加しまくっていたとき、みなさん、だいたい「自分はこんな仕事をしている」「こんな人と知り合いだ」と”自己”アピールをしてきます。でも、翌日メールやメッセージをもらっても全然覚えてなかったりしませんか?僕はほとんど覚えてませんでした。
 

覚えていたのは「どんな仕事をやっているんですか?」「どんな趣味ですか?」「最近、面白い映画を観ましたか?」など、自己アピールを”聴いて”いる人ばかり。そういう人は翌日メールをもらってすぐに「ああ、あの人だ!」と思い出せるし、だいたい飲み友だちになったりクライアントになったり。
 

自己アピールはそこそこに仲良くなってからでも全然遅くない。相手に「聴いて聴いて!」とやらなくても印象に残る。省エネ。
 

ちょっと話を戻します。
 

先に書いた「おかしな人」というのは、とにかく「”自己”しかない」という共通点がありそうだなと思っています。「自分の緊張をほぐす」し「自分をアピールする」ことを頑張っている。「すっごいエネルギーが必要そうだなー」とか思ってます。
 

相手目線がないというか、客観性がないんだなって思うんです。
 

相手に興味を示さないまま「自分に興味を持って!」「聴いて聴いて!」に一所懸命になるのかなと思っている。
 

実はこれは悪手で「自分に興味を持ってもらう」最善手は「相手に興味を持つ」だけでいい。でも「おかしな人」というのは「自分に興味を持たれた」で満足してしまう。「そういう君はどんな人?」まで行かずに終わってしまう。
 

それでは、相手の印象に残らない。印象に残そうと頑張るけど「鬱陶しい人だな」になっているみたいな。
 

個人的に、コミュニケーションは興味と客観性でしかないのかなと。
 

常に相手に興味を持って接する。そして、常にミニ「未読12万」が頭の中や物陰から「未読12万」の肉体を操作している。
 

発言も行動もすべてミニ「未読12万」の操作で行われている。そんなカンジのほうが、意外と友だちはできる、というか、最初の出会いで失敗しにくい。
 

誤解してほしくないのはミニ「未読12万」が興味がなければ、「未読12万」ロボも興味がない。さっきの「自分にはすぐわかる」と言ってしまう人など、初見で「うーん…」と思う人もいるんです。1年後、3年後、5年後にその人と食事をしているシーンが浮かばなかったら興味を持たなくてもいいのかなと。
 

無理して「未読12万」ロボは興味があるように見せるのは得策じゃない。なぜならば、「相手に興味を持たれてしまう」ので。
 

「みんなにいい人に思われよう」なんて思うと、今度は「どうでもいい人」になってきてしまう。
 

友だちの作り方
 

「友だちの作り方を教えて欲しい」
 

そう聞かれたら、もう「ただのいい人になればいいんじゃないか」と答えるようにしようかなと。
 

実は出会いの絶対量を増やす、相手に興味を持つ。そのために、客観的に自分を見てみるって全部「ただのいい人」になるための条件みたいなもの。
 

初見からメリット・デメリットなく付き合えて、「いい人に見られたい!」なんて気負いもないし、こっちの話を楽しそうに聞いて、意図も察した質問をしてくれる。そんな友だちがいたら「嬉しい」って思いませんか?
 

自分がそういう”友だち”になれば、相手もそういう友だちになってくれるのかなと。
 

でも、出会うことってが怖いですよね。特に生きづらさを感じている人なんて、新しい世界に踏み出すことそのものに躊躇してしまうかも…
 

だからこそ、僕が「おかしな人」と言っている人たちに共通していたことを気付いた範囲で書いておきますね。それは「自分の居心地を良くしようとして、周りの居心地を悪くする人」。そんな雰囲気を出す人がいたら、要警戒。
 

いわゆる「メンヘラ」と呼ばれる、自称する人はわかりやすい(これはまた別のコラムでも書きたい)。彼、彼女らの世界には「自分」しかない。自己アピールも「自分」だけ、相手のことには興味がない。「持てない」と言うほうが正しいかも。
 

友だちになりたくないタイプ。
 

愚痴や噂話、下ネタや自慢話しか話題がなくなっている中年も同様。本人は酒の席で気持ち良く話しているけど、周りにとっては退屈でしかない。友だちになりたくないタイプ。
 

とりあえず「それをやらない」と決めれば、出会ったときに「ちゃんと知り合いになれる」人はいまより増えるかなと。
 

最後に、この記事を読んで「未読12万と友だちになりたい!」と思う人なんているのか?たぶんいないと思います(笑)。
 

そうなんですよ、冒頭に「正直困る…」と書いたのはそういうことなんです。いろいろ考えた末にそうなっているので、全部を伝えようとすると理屈っぽくなっちゃうんです。
 

だから、僕に友だちの作り方を聞かれても困っちゃうんです。だって「この通りにやったらすぐ友だちができるよ!」と言えないから。
 

ただ、実際にお会いして敵意をむき出してこなかったら友だちになります。そう、そーいうことなんです。
 

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