早漏の気持ちは、失禁と似ている。なかなか言いづらい男性の悩みごと。

こ、この中に早漏の方はいらっしゃいますか?
 

突然ですが、質問です。みなさんのまわりに、早漏の方はいますか?いかがでしょうか?おそらく「しらねぇよ!」というのが答えだと思いますが、実は日本人の男性の半分が早漏だというデータもあるくらいの話です。
 


 

早漏なんて普段話題にのぼることはありません。下ネタをコミュニケーションの主とする男性同士でもなかなかあがることはないかもしれません。まして、カップルであれば、なかなか言い出すづらいのが現状でしょう。
 

僕が、自分が早漏だと自覚したのは20歳のときです。あれは新宿の夜の出来事でした。その夜、酔っ払って街をうろついていた僕は、20歳くらいのアメリカ人をナンパしました。ノリと勢いでナンパを成功させた僕は、軽く飲んでいい感じだったので、カラオケに行きました。
 

さて、アメリカ人とカラオケルームに二人っきりです。数曲歌った後、向こうの文化なのか、私の膝の上に顔をこちらに向けて座ってきました。そして、歌いながらエキゾチックな腰使いで腰を動かしてきました。
 

ほんの数秒後、僕はイッてました。ズボンもパンツもはいたまま。そのアメリカ人女性は、はじめ何が起こったかわからなかったようでしたが、事態を察し一言。
 

「ワッツアップ?(何が起きた?)」
 

蔑んだ目でした。その前から射精が早い自覚があったのですが、異国からの蔑んだ目で、それが「罪なこと」だと悟りました。
 

僕のそのときの気持ちは、例えるなら、おもらしです。誰でも一度はおもらししたことがあるでしょう。え?ないですか?そのときの「あ、あ、、、やっちまったぁ・・」という感覚ですよね。あの失禁にしかないなんともいえない感覚。
 

しかし、同時に我慢が終わったことへの少しばかりの爽快感もあります。アメリカ人に股間に乗られて、ズボンもパンツも履いたままイッてしまった僕はそんな罪悪感と爽快感が混ざりあった気持ちでした。とはいっても、罪悪感と爽快感は9:1くらいです。
 

おもらしに、爽快感が少しばかりあるといっても、トイレに間に合った方が断然気持ちがいいわけです。「早漏の気持ちは失禁」と書きましたが、僕はセックスのときは常にそんな感覚です。
 

トイレまで我慢できずに、トイレの手前でおもらしする。それも数秒で。その数秒間に気持ち良さは全くありません。ひたすら我慢です。「イクな、イクな」と念じながら。射精する瞬間は、おもらしした瞬間と同じです。「あ、あ、、、やっちまったぁ・・」という罪悪感がスパークしながらの射精なので、気持ちよくても「気持ちよく」ありません。
 


 

さて、そんな早漏系男子の僕はいまだ早漏ではありますが、少しばかりその悩みから解放されました。理由は、彼女に早漏であることをカミングアウトしたことがきっかけです。
 

カミングアウトする前はかなり緊張しましたが、緊張しながら「おれ、実は早いんだ」と伝えると、彼女は「私はまったく気にしないよ」とさらっと答えてくれました。
 

今まで僕は、日々のオナニーの仕方を変えたり、する前に抜いてから出陣したり、うまくイッていないふりをしてごまかしたりしていました。しかし、カミングアウトしてからは、そういうことをせずに、彼女から調整してもらっています。何度か抜いてもらってから挿入したり、イキそうか聞きながらさわってもらったりして、うまくやっています。
 

カミングアウトしたことで、ぼくの早漏が治ったわけではありません。今でも、失禁のようなイキ方をするときはよくあります。しかし、パートナーが知っているだけで、気持ちはすこし楽になりました。そして、早漏に対してもオープンになり、こうして記事に書いたり、飲み会で早漏男子について聞くことがあります。そうすると意外と「え?あんまり気にならないけど」や「前戯できちんとやってくれるからいいよ」という答えもありました。
 

早漏で悩むみなさん。早漏で悩む前にカミングアウトしてみてはいかがでしょうか。女性は意外と寛容でした。
 

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この記事を書いた人

早杉 哲哉