外見のハンディキャップ(=ダサい!)を生み出しているのは貴方自身です

こんにちは。ライターの堀雄太です。
 

両足義足の編集長・佐々木氏と、障害の難儀について話していたことがあります。彼は、「僕は、生まれつき義足を履く運命だったので、それが当たり前という認識で育ってきました。大変だった記憶はそれほどありません。しかし、唯一挙げるとすれば、履ける靴に制限があり、自分が気に入ったスニーカーを履けないことが多くありました。それが悲しかったですね(笑)」と幼少期の思い出を語ってくれたことがあります。
 

実は、右足義足の私も、今でこそ普通にズボンを履いておりますが、義足なった数年間は、足が後ろに出っ張っている感じで、それはもう嫌で嫌でたまりませんでした。。。
 

「ローテーション」という義足ですが、足の甲部分が伸びきらずに後方部分が出っ張っておりました。

「ローテーション」という義足ですが、足の甲部分が伸びきらずに後方部分が出っ張っておりました。


 

利便性という意味で、今の私自身はそれほど着るものに困っておりませんが、障害者の重さや部位によって、着るものに難を感じていらっしゃる方も多いのではないかと思います。
 

ところで、最近、このようなニュースを見ました。
 

【2013年10月16日産経ニュース:国立障害者リハビリテーションセンター「並木祭」にてユニバーサルファッションの洋服お直し無料相談会を開催】
 

記事を要約すると、「デザイン性・機能性を重視した障害者向け衣料『ユニバーサル・ファッション』のお直しについて無料相談会が開かれる」というものです。
 

おもしろい取り組みだなと思いつつ、そもそも「障害者=ダサい(おしゃれじゃない)」という認識が根強くあることを思い浮かべました。編集長・佐々木氏にしても、結局、自分の履きたい靴をあきらめて義足でも履きやすい、しかしおしゃれじゃない靴を履いていたわけです。普通では、自分の本意ではない衣類を着用するなんてありえない話ですよね。私も、足が後ろに出っ張っている時代はダボダボのスウェットパンツを履いて外出していました。ちょうどその頃は、男子が色気づく年代で友だちはみんな細身のジーンズとかを履きだす時期なのに…。それでもやっと気に入った服を着ることが出来ても、時間の経過とともに着られなくなってしまう(壊れてしまう)と、また新しい服との困難な出会いが待っているわけです。そうしたことが面倒くさくなってきて、どうでもいい服を着るようになり、おしゃれじゃない(ダサい)障害者の出来上がり!ということになるわけです。
 

仕方がないという思いがある半面、自分自身の人生を楽しんでいくためにはおしゃれにだって主体的になっていく必要があると思います。
 

最近では、先に話題に出した「ユニバーサル・ファッション」という考え方が生まれ、障害者でもファッションを楽しめるアイテムが多数登場しています。こちらの(通販)サイトもおもしろいですよ。
 

ネクスタイド・エヴォリューション: http://http://www.nextide.net/concept.html
 

靴がメインですが、履きやすさの工夫だけでもすごい数がありびっくりです。ただ、それぞれの商品が特注に近いので量産があまり出来ないという悩みもあるようです。個人的な解決策として考えたのは、最近増えてきている障害者向けファッションのデザイナーさんと作業場(で働く障害者)が手を結び、生産体制を整えるというものです。日本で評判の良いものが出来たら、それを海外の障害者に向けて販売することも出来るでしょう。誤解を恐れずに言えば、誰が食べるかわからないパンをつくっているよりも断然有意義であると考えます。
 

話を主題に戻します。
 

最近は、ユニバーサル・ファッションも進み、障害者だって少し意識を高めれば、存分におしゃれが楽しめる時代になってきました。裏を返せば、おしゃれかどうかは障害とは関係なく、個人の意識の問題であると考えられてしまう時代なのです。ファッションに関わる仕事をしている友人の話によると、「おしゃれかどうかは高い(ブランド)ものを着ることではない。その人のセンスで、その人に合うスタイルを着こなすこと」らしいです。ちなみに、自分の話で恐縮ですが、私がよく着ているジャケットは、スーツ量販店で購入した1,900円のものですが、かなり多くの人から「かっこいい!」というお褒めの言葉を頂戴します。
 

私は、ダサいことは外見のハンディキャップであり、その被害は甚大であると考えています。しかし、そのハンディキャップは自分の努力でいかようにも克服できますし、何よりそのプロセスは楽しいものです。障害者でもおしゃれが存分に楽しめるように、社会の追い風も吹いてきています。
 

あとは貴方次第です。新しい自分に出会うために、その第一歩を踏み出してみませんか?
 

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