就活なんて所詮ゲーム。ゲームオーバーになっても死にはしない。

先日、プラス・ハンディキャップで公開された就活についてのコラムにこんなくだりがありました。
 

面接の結果に一喜一憂し、お祈りメールがくるたびに心をすり減らす就活生は少なくないでしょうし、今の時期になれば、内定をもらっている・もらっていないの差も友だち同士の間に生まれ、しんどい気持ちの方もいるでしょう。
 

その様子をRPG風に、例えば、面接でのちょっとしたやりとりが自分(の自己肯定感)にダメージを与えてくるくだりなどがうまく描かれています。
 

就活なんて所詮ゲーム。ゲームオーバーになっても死にはしない。

就活をゲームに例えたコラムでしたが、私自身も就活はゲーム的な要素が大きいと感じます。その理由は3つです。
 

・クリア(就職)できなくても死なない
・クリア(就職)だけを目的にするとむなしい
・運とセンスも重要
 

ゲームをクリアできなくても問題ないのに、クリアできないことに劣等感を抱いてしまうのは就活と似ています。内定だけ取れればいいと思って就活するとむなしくなる人もいるのは、攻略本や攻略サイト通りにゲームを進めたときにふと訪れる虚脱感に似ていると思います。
 

多くのゲームは乱数の要素があるので、完全に自分の思った通りにコントロールするのは難しいもの。就活も自分の思い通りにはいきませんし、運の要素は大きいです。格ゲーのように、センスの有無で実力が決まっちゃうものもありますが、そこもまた就活と似ています。
 

就活はゲームのようなもの。だからこそ、私は思うのです。
 

「そんなに嫌な気持ちになるのなら、やめればいいじゃん」と。
 

就活なんて所詮ゲーム。ゲームオーバーになっても死にはしない。

私はゲームが得意な方ではありませんし、センスがあると感じたこともありません。でも、就活というゲームはなんとかクリアできました。ここでは私が思う就活というゲームの攻略方法を4つご紹介します。
 

1.ゲームのルールを理解する
2.レベル上げor練習をする
3.ときには攻略本や攻略サイトを見る
4.困ったら裏技を使う
 

1. ゲームのルールを理解する

世界的に大ヒットしたファイナルファンタジーというRPGがあります。RPGの世界ではレベルを上げればパラメーターが上がり強くなるというのが基本ルールでしたが、そのルールがなくなったのがファイナルファンタジー8です。
 

主人公のレベルを上げると、比例して敵キャラも強くなるため、レベル上げによる恩恵がほとんどなくなってしまったのです。当時の私はそのことをよくわかっておらず、レベルを上げまくって強敵に苦戦していました。
 

就活でも「とにかくコミュ力あげなきゃ」とか「手書きで履歴書書かなきゃ」といった、これやっておけばいいんでしょと思っている常識が通用しない・判断材料に入っていないケース(会社)もたくさんあります。
 

自分が目指すクリア(=受けている会社の内定)のために必要なルールを正しく知ることが、就活をクリアする第一歩です。
 

2. レベル上げor練習をする

ルールがわかれば、あとは強くなればいいだけの話です。レベルを上げる必要があるのか、自分自身のテクニックを磨く必要があるのか、はたまた何度も作戦を練り直した方がいいのか。いずれにせよ、ある程度の時間をかけてクリアに必要な要件を満たしていけばいいのです。
 

大切なのは、クリアにつながる能力を上げること。前述のように、レベル上げをしても意味がないのにレベル上げするのはやめましょう。
 

最近のスマホゲームでは課金すれば簡単に強くなれるという方法が用意されている場合もありますが、ある意味、お金こそが力という側面もあります。就活でどうしても苦手なことがあるのなら有料の就活支援などを活用してみるのもアリです。
 

ただ、課金してガチャを引いても空振りに終わる結果もあるわけで、お金をかければ必ずうまくいくわけではないことも覚えておきましょう。
 

就活なんて所詮ゲーム。ゲームオーバーになっても死にはしない。
マリオはセンスな気もする。

3. ときには攻略本や攻略サイトを見る

自分なりに頑張っているのにクリアできない、上達しないという人もいるでしょう。攻略情報を知っているかどうかは結構大切です。
 

就活の場合であれば、巷に売っている就活本や就活ノウハウサイトが役立つかもしれません。中には、情報の信ぴょう性が怪しい内容もあります。また、単にデータが載っているだけというケースもあります。就活でいえば、就職四季報やネット上の就職偏差値などはデータ集に近いかもしれません。
 

攻略法を知ることは大切ですが、攻略法を自分に合わせてどう活用するかが一番大切です。
 

4. 困ったら裏技を使う

攻略法を知ったとしても、ゲームの世界ではうまく操作できなければ意味がありません。そんなときはムシャクシャして、裏技を使いたくなるものです。
 

就活でも様々な裏技があります。誰かに手伝ってもらうこともできます。新卒紹介で入社する方法もあります。いわゆるコネ入社もありです。就活向けの塾などでES作成を代行してくれるようなところもあるとか、ないとか。
 

個人的には裏技を使うと変なクセがついてしまいそうで使わないようにしていますが、目的がゲームをクリアすることであれば使うのはありだと思います。
 

まとめ

私なりに就活というゲームをクリアするためのポイントを解説してきました。最後は裏技頼みでもいいと個人的には思います。
 

ただし、就活というゲームをクリアをしたからといって、幸せになれるとは限りません。場合によっては頑張って攻略したのに、虚しい気持ちになるかもしれません。
 

就活は所詮ゲーム。ゲームオーバーになっても死にはしない。そう思えばもう少し気楽に就活にも取り組めるような気がするのです。
 

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この記事を書いた人

井上洋市朗

「なんか格好良さそうだし、給料もいいから」という理由でコンサルティング会社へ入社するも、リストラの手伝いをしてお金をもらうことに嫌気が差し2年足らずで退職。自分と同じように3年以内で辞める若者100人へ直接インタビューを行い、その結果を「早期離職白書」にまとめ発表。現在は株式会社カイラボ代表として組織・人事コンサルティングを行う傍ら、「生きづらい、働きづらい環境を変える方法」についての情報発信を行っている。