友達100人できるかな?いやそんなにいらない。1人でいい。

小学校に入学する前、「1年生になったら友達100人できるかな」という歌を聞いて胸を膨らませていました。純粋に友達がたくさんできたらいいな、そんな気持ちでいっぱいでした。
 

大人になると友達の数というのは「ステータス」のひとつになっていきます。たとえばSNS。友達やいいね!の数、誕生日のお祝いメッセージが何人からきたか。これは自分だけでなく、人から評価されることもあります。
 

承認欲求を満たしたり、他人からの評価を得たり。だんだんと増えていく友達の数。数だけ増やすのは意外と難しくないものです。しかし「友達は量なのか質なのか」そう改めて考えてみると、100人の友達よりも助け合える1人のほうが大切な気がするのです。
 


 

落ち込んだとき、何があったかを思い出してみる

 

人生には様々なマイナスのライフイベントが起きます。例として、私個人の大きなマイナスイベントにはこんなものがありました。
 

①16歳:親に家を追い出される
②21歳:東日本大震災が起こる
③26歳:自殺未遂をする
 

①は人生のなかでも一番大きく貴重な体験になりました。文字通りデッドオアアライブ。短期間でしたが友人の家に住まわせてもらえることになり、九死に一生を得ました。
 

②は東京在住のため、大きい被害にはならなかったものの、親と疎遠であることを知る数人から「大丈夫?食料とか困っていない?」と連絡をもらえました。缶詰やカップラーメン、水などをいただき、近所のスーパーで食料が手に入らなかったときはそれを食べて凌いだものです。
 

③は試みたものの失敗。死ねなかったことを悔やみ、感情の整理ができなかったわたしは友人に全てを打ち明けました。もし友人があのとき話を聞いてくれなかったら、わたしはまるで大学生のような「ワンチャン」ノリでセカンドトライを実施していたことでしょう。
 

そのほかにも心を乱されるイベントはいくらでもあります。食うのに困ってゴミや段ボールを食べる。会社員時代は相当なジョブホッパーであったため、1年おきくらいには転職。恋人との別れも何度か。その他にも一応色々なことがありました。
 

さて、これら一連の項目には共通点があります。それは常に「友人が助けてくれた」ということです。毎回同じ友人ではありませんし、こまめに連絡を取っていたわけではなくとも、手を差し伸べてくれたのです。
 


 

あなたの友人は「困ったときに助けてくれる人」ですか?

 

大人になれば「心配をかけたくない」という気持ちや「プライド」から親や兄弟にはなかなか言えないことも出てくるでしょうし、信頼していた恋人でも別れがきてしまえば相談しにくいこともあるでしょう。
 

そんなときに助けてくれるのは友人だと思うのです。友達が100人でも10000人でも「困っている、助けてくれ」と言ったときに誰にも助けてもらえない人と、友達が1人きりでもその1人がいつも助けてくれる人。極端な話ですが、どちらが理想的でしょうか。
 

メリットで繋がる友人関係もあり、大人になればなるほどその側面は強くなりますが、わたしを助けてくれた友人はわたしを助けても大してメリットがなかったと思います。もちろん無償です。例えるならまるで「保護者」のような感じでしょう。
 

本当に困ったとき、あなたは何人の友人に助けを求めることができますか?そのうち何人が何の利害関係もなく、自分に手を差し伸べてくれると思いますか?
 


 

ずっと変わらないのは「友人」だけかもしれない

 

わたしはFacebookの追悼管理人として、とある友人を指定し、さらに各所で書面に記載する「緊急連絡先」にその人の連絡先を書いています。わたしに何かあった場合にFacebookでの告知まで完了できるワンストップサービスですが、この人であればわたしにこの先何があっても、何人の恋人と別れても、結婚しても離婚しても、ずっと変えないでいられると思ったからです。
 

「別にそんな人いらない」「恋人やパートナーがいればそれで十分」と思われるかもしれません。ただ、男女の関係になればそこには「愛情」や「お金」といった要素が付加されます。要素が多い分、そこにしがらみが生まれる可能性があるのではないでしょうか。
 

こうした友人たちに出会えたわたしはとてもラッキーです。人生の運をここで使い切ってるんじゃないかと常々思います。甘えかもしれませんが、「そういう人が1人でもいる」という事実だけで安心感があります。もしかしたら自分から、そういった友人を作ろうとしているのかもしれません。
 

もちろん、助けてくれた友達に「恩を返したい」という気持ちは大事ですが、わたしは正直、恩を返すことはできていないと思っています。ただ、もし友達が困っていたら、わたしは何の迷いもなく助けるでしょう。それは助けてくれた人だけでなく、他の人に対しても。なぜならわたしが人生を通して「信頼できる友達の大切さ」を教えてもらったからです。
 

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