なぜ過食を止められないのか。制御できないもどかしさ、気づかれないしんどさ。

ストレスで過食をしてしまう。お腹が空いている、いないにかかわらず、甘いものを食べてしまう。このような経験は、誰しもあると思うが、もしそれが、自分で制御できないくらいだったとしたら…?
 

今夜はクリスマス。買うならケーキかもしれない。

 

なぜ過食を止められないか。それは、食べることが一番手っ取り早く、幸福感を得られる行為だからだと思う。スポーツなどの趣味は、施設など特定の場所に行く必要があるし、いつでもストレスを解消できるという訳ではない。しかし、「食べる」という行為なら、コンビニは24時間開いていて、食べ物の確保に困らない。また、口の中に物を入れるだけで脳が幸福感を感じられる。
 

なぜ過食をしてしまうのか。私の場合、言いたいことを言えなかったり、行動できなかったり。自分自身を押し殺してしまい、そのフラストレーションのはけ口として過食を行ってしまう。相手に伝えたい、わかってもらいたいという気持ちは強くあるものの、自分に自信がなかったり、コミュニケーションを取るのが苦手だったりして、意見を伝えられないのである。
 


 

甘いものには麻薬が潜んでいると思う。
 

ある日の過食。夜中11時頃にスーパーで串団子(1串4個×3本)、コンビニでアイス、ポップコーンを購入。ポップコーンを食べながら家路に着き、帰宅後アイス、団子を完食。それでも足りないと感じ(この時既にお腹いっぱいだが、食べることを止められない)、冷蔵庫にあったバナナ2本を食べる。
 

この量を多いと思うか少ないと思うかは意見が分かれると思うが、この状態がほぼ毎日続き、しかも自分の意思に反し、この行為を行ってしまうという点で私は異常だと感じる。
 

今までは、過食をしても吐くまでは食べなかったが、先日胃の満腹感に気持ち悪さを感じ、下剤を飲んでしまった。過食にも、吐く過食と吐かない過食があり、私は前者にはならないと勝手に思っていたが、ついにここまで来たか…と少しショックだった。
 


 

過食の辛いところは、相手に気づかれにくいところだ。私は普段、会社や友人など、知人の目があるところでは控えめに食べるので、「少食だね」「もっと食べなよ」と言われることがある。だがこれは、夜に思いっきり食べてしまうので食事量の調節をしているのだ。
 

仕事が終わり、帰りの電車に乗っていると、どっと疲れを感じ、ふとしたことからイライラしてくる。自分の仕事のできなさ、なぜ同じミスを繰り返すのだろう、なんで自分は変わることができないのだろう…。変化できない自分にもどかしさとやるせなさを感じる。不満と怒りでどうしようもなくなったとき、つい甘いものに手が出てしまう。
 

こんな弱い自分をさらけ出せる人もおらず、一人家に帰って甘いものを食べている時間が唯一幸せを感じる時間なのである。
 

他人が見ている自分と、本当の自分に乖離がある。本当はもっと言いたいことがあるのに、「これを言ったら場の雰囲気を悪くするのではないか。空気を読めていないのではないか」と感じ、ぐっとこらえてしまう。
 

「どうすれば治るんだろう」「こんな自分が大嫌い!」
 

一人部屋に帰り、甘いものを食べながらそんなことを考え、ぼーっとする。
 

止めよう!止めたい…!お菓子の袋を手に取りながら、いつも心の中で葛藤している。
 

「今日は頑張ったんだからいいじゃん」「明日食べなきゃいいんだって」そんな悪魔の声に負け、買い物かごにお菓子を入れる自分。食べ放題が大好きで、休日は一人で行ったりすることもある(その時も大抵一人なのだが)。食べることに集中できる、最高の時間。
 


 

だが、最近は、断食道場に行きたいと思うようになってきた。私は今のところ治療によって治そうとは考えていない。そもそも、薬やカウンセリングにかけるお金の余裕がないし、自分自身が変わらなければ、ずっとついてくる問題だからだ。
 

過食をしていることで、人より多く美味しいものを死ぬまでに食べられるという良い点がある。デメリットとして、食費がものすごくかかるが、自分の好きなものを食べながら死ねるのなら本望ではないかと思ったりもする。
 

私は40代で死ぬだろうと勝手に思っている。過食のせいで糖尿病になる可能性も高いし、栄養バランスが偏り過ぎている食事をしているし。
 

クリスマスはホールケーキを一人で食べようかと考え中だ。おしまい。
 

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