先ほど、バリアフリー便利帳を見つけました。

東京メトロバリアフリー便利帳①
 

先ほど東京メトロの駅にて「バリアフリー便利帳」なるものを見つけました。
東京メトロと東京都交通局が共同で発行した、この案内冊子。
ちなみにPDF版はこちらから。
障害者だけじゃなく、高齢者やベビーカー利用者などにも優しい冊子です。
なるほど、なかなか便利。
 

東京メトロバリアフリー便利帳②
 

エレベーターやエスカレーターの有無、階段昇降機や多目的トイレといった
バリアフリー設備として欠かせないアイテムの数々が記載されています。
 

東京メトロバリアフリー便利帳③
 

音声案内や点字運賃表の有無なども記載されています。
ホームにある次の電車の行先・時刻表記(電光掲示)は
皆さんにとっても便利ですが、聴覚障害の方へのケアになります。
点字や音声、ホームドアは視覚障害の方へのケアです。
視覚障害者のホームからの転落事故は年々後を絶たず、
ホームドアに関しては、多くの駅で整備して頂くことを望むばかりです。
 

東京メトロバリアフリー便利帳④
 

どの駅でも地上からホームまで自力で行けるのだろうと思っていたのですが
自分の思い込みであったことを認識しました。
(乗り入れ路線が多い駅を頻繁に利用することによる思い込みが理由。)
自力で行けない場合、エスカレーターの調整等で声かけする必要があります。
毎回駅員さんに声をかけなくてはならないストレスは苦痛だと思います。
 

恥ずかしながら、この冊子を私は初めて見ました。
改札の脇にあるラックにありましたが、たまたま見かけただけです。
せっかく便利な冊子があったとしても
その冊子の存在を知らなければ意味がないということ。
 

冊子の有無までは探っていませんが、
私の利用頻度の高い路線のサイトをチェックすると
JR東日本(総武線)はコチラ
京王線はコチラ
東急電鉄はコチラ
※JR、京王線は一覧で設備の有無が記載、東急は各駅の案内図に記載。
 

障害者・高齢者がメインターゲットだと思いますが
重い荷物を持っている場合、体調が悪いといった場合など
移動という観点では、健常者にも十分有益な冊子だと思います。
バリアフリーは障害者や高齢者だけが対象なのではなく
「すべてのひとにとって」であることを忘れてはいけません。
 

今回、約170cmの私が横に手を伸ばした高さにこの冊子がありました。
車いすの人は届かないのではないか?
そう疑問に思ったことはそっと胸に秘めておきましょう。
 

記事をシェア

この記事を書いた人

佐々木 一成

1985年福岡市生まれ。生まれつき両足と右手に障害がある。障害者でありながら、健常者の世界でずっと生きてきた経験を生かし、「健常者の世界と障害者の世界を翻訳する」ことがミッション。過去は水泳でパラリンピックを目指し、今はシッティングバレーで目指している。障害者目線からの障害者雇用支援、障害者アスリート目線からの障害者スポーツ広報活動に力を入れるなど、当事者を意識した活動を行っている。2013年3月、Plus-handicapを立ち上げ、精力的に取材を行うなど、生きづらさの研究に余念がない。