こんにちは、こんばんは。矢辺です。
花粉症デビューされた方もいらっしゃるようですが、花粉症じゃない私としては、全く辛さがわかりません。ちなみに最近、高齢者施設に行ったのですが、高齢者の皆さん、見るところでは花粉症の方はいませんでした。facebookでそのことを聞いてみたら、元製薬会社の知人が回答してくれました。
花粉症は、免疫の過剰反応なので、免疫力が落ちた高齢者はならないとのこと。ということで、今年花粉症デビューした佐々木さんは、年を取るまで花粉症ですね、残念。
さて、今日も私の障害者雇用の仕事について書きます。
私は、「障害者活躍組織コンサルタント」と自らを名乗っています。そう言うようになったのは2つの大きな体験があります。
1点目:
私は、前職で6年間障害者の雇用支援に携わりましたがその中で、どうしても首をかしげることが多くありました。それは、せっかく就職した障害のある方が、また転職を手伝ってほしいと、6ヶ月くらいで戻って来てしまうことが多々あることでした。もちろん、それは本人の意思でもあるので尊重したいと思うのですが、それは本当に企業も本人も幸せな就職だったのだろうかと首をかしげてしまうのでした。
そして、それは話を聞く中で本人の責任だけの問題じゃないな、と思いました。というのも、前にも書いたように、企業にとって、障害のある人を雇用する理由は、雇用率があり、障害者を採用しないと怒られるからです。その人が”必要だから”採用する訳ではないのです。その事実に気付いた時は衝撃でした。そこに「働きがい」という考え方はあり得ないのです。そりゃ、6ヶ月で仕事がつまらないと退職するのも当たり前です。
2点目:
また、こんな出来事もありました。2008年から2009年に起こったリーマンショック。担当していたある企業では、社員を減らさなくてはいけないと契約社員を解雇することになりました。実はその会社は、障害のある人を全員、契約社員で雇用していました。そして、採用窓口を担当してくれていた女性も契約社員でした。
その会社は、契約社員の障害のある人は解雇せず、健常者の契約社員を一斉に解雇しました。なので、その採用窓口の女性も解雇されました。ご本人は「仕方がないよね」と仰っていました。
本当にこれは「仕方がない」ことなのでしょうか。私は何かがおかしいと思います。障害者への逆差別と言ってもおかしくありません。
これら2つの状況は、なぜ起こるのでしょうか。
それは、会社、障害のある本人、世の中が入社こそがゴールであり、「障害のある人がいかに社内で活躍するか」という軸をほとんど持っていないからです。
この軸を持っていないことで、障害があったとしても、社内でどう活躍するか?また、障害をフォローすることでどうすれば健常者と変わりなく成果を出せるのか?障害のある人が働く上での働きがいとはなにか?を考えることがほとんどないのです。雇用率さえ達成していればよい会社と褒められる訳ですから。これは、障害のある人も同様の状況です。
障害者雇用とは本当にこのような状況で良いのでしょうか。私はダメだと思います。働く以上、働きがいを持つことが長く働き続ける秘訣であり、スキルアップ、能力アップの土台・基盤であり、それは障害の有無に関係なく必要だと思うからです。
このような経験から、私は「障害者活躍組織コンサルタント」と自らを名乗っているのです。
それでは、「障害のある人がいかに社内で活躍するか」という軸を作っていくためにはどうしたら良いのでしょうか?
そのためには、まず現在在籍している障害のある方がどのような気持ちで働いていて、上司がどう障害のある社員を把握することが大切です。そのために我々は、「障害者社員・上司:簡易調査」という障害のある社員と上司の意識、考えの差を確認する調査を実施しています。
そこで問題があるようであれば、「障害のある人が社内で活躍する」ための研修などの提案を実施しています。
しかし、実はまだまだなかなか「障害のある人がいかに社内で活躍するか」という軸は共感されるものの、時代の先を行っているため、まだまだ仕事が足りません。
ということで、前回に引き続きではありますが、この記事に感動した人は私に仕事をください。