地域若者サポートステーションってなに?

「働きたいけど、自信が持てない」「働きたいけど、コミュニケーションが苦手で不安」「働きたいけど、人間関係のつまずきで退職からのブランク期間が長くなってしまった」など、働くことに悩みを抱える15歳〜39歳までの若者に対し、就労に向けた支援を行っているのが地域若者サポートステーション。通称サポステ。ニート・フリーターなどの就労支援を若者支援と括られることがありますが、その中核を担っているひとつがサポステです。
 

「働きたい」と思っているのならば就職活動なり転職活動なりやって、さっさと働き始めればいいのではないか?というのは正論だと思いますが、自身の心身の健康状態に対する不安、かつての職場での失敗や人間関係のこじれから来る一種のトラウマ、引きこもりからようやく一歩外に出てこれたなど、甘えや怠けといったものに括れない働けない悩みを抱えているひとも一定数います。サポステを利用するひと全員がそのような働きづらさを抱えているわけではありませんが、大なり小なり働きたくても働けない理由を抱えています。
 

一歩踏み出す
 

サポステは、ハローワークやジョブカフェなどの就労支援機関や教育機関、発達障害者支援センター・精神保健福祉センター・福祉事務所などの保健・福祉機関や若者の支援を実施しているNPO法人などと連携をとりながら、若者の働くにまつわる悩みに対応し、就労へとつなげています。
 

Plus-handicapもNPO法人風雷社中が主導した「若者支援大田区地域ネットワーク構築事業」という取り組みに参画(参考記事:大田区で「若者支援」の話をしてきました)したこともありますし、福岡や広島で企業の合同説明会をプロデュースしたこともありますが、様々な若者と面談するなかで、働けない若者の中には、軽度の発達障害を抱えている方もいれば、社会復帰途中で対人コミュニケーションを苦手としている方もいましたし、仕事上でのトラブルから働くイメージを掴めていない方もいました。生きづらさを抱えるひとは、同時に働きづらさも抱えていることを痛感したことを覚えています。
 

地域若者サポートステーションは就労支援を行うひとつの場です。自分に合う合わないはあると思いますが、働くという一歩を踏み出すために活用できる場所であることは事実です。働きたいけど働けない、働く意欲が湧かないけど働かなくてはならない。そんな悩みを抱えている方はぜひ一度足を運んでみてもいいのではないでしょうか。また今の自分に必要はないというひとも自分だけでなく周囲の家族や友人が必要になる場合もあるかもしれません。将来の生きづらさ、働きづらさを緩和するために存在を知っておくだけ知っていてもいいのではないでしょうか。
 

(参照)
厚生労働省ホームページ|地域若者サポートステーションって何?
http://www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/ys-station/index.html
 

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