お腹痛い系男子にとって夏はトラップだらけ!夏は生きづらい季節?

打ち合わせ中にふと編集長が「雨が降ると義足がすべるので歩きにくいし危険。だから梅雨時はきらい。」という話をしていました。
 

Plus-handicapでは様々な生きづらい属性をご紹介していますが、それぞれの属性に応じて生きづらさの季節変動があるのかもしれません。では、私はどの季節が 生きづらいのかと聞かれれば、間違いなく夏とこたえます。そう、お腹痛い系男子にとって夏は多くのトラップが待ち受けているのです。
 

お腹痛い系男子と一言でいっても、お腹が痛くなる原因は様々です。ストレス、内臓の不調、体質、病気などなど。私の場合は体質的にお腹が痛くなりやすいらしく、ストレスがない状態でも腹痛になりますし、健康にいいとされる食事をしたり匂いをかいだりしてもお腹が痛くなるほどです。
 

そんな私にとってなぜ夏がしんどいのかといえば、お腹痛い系男子の負のループが存在するからです。
 

お腹痛いループ
 

上の図のように、夏なら避けられない「喉が渇く」という現象から負の無限ループが始まります。一度このループにはまると抜け出すのに1日~3日を要します。その間、お腹の調子は絶不調。こどもの頃は、林間学校がこのタイミングにこないように願っていました。
 

toilet
 

夏といえばプール。ただ、ここにも罠が潜んでいます。
 

男子にとってのプールは裸で水の中に放り込まれるも同然です。しかもその中でエネルギー消費の大きい運動を行うのです。これだけでも十分にお腹が痛くなりそうですが、学校の授業ではたった10分の休憩で次の授業が始まるのです。おまけに、体育の授業が4時間目や5時間目なんてこともありますね。お腹痛い系男子にとってこの時間割は魔のスケジュール。気になるあの子のスク水姿を鑑賞している余裕などありません。
 

プールの水によって充分に冷却された私の腹部は、見た目にはなんの変化もありませんが、内部では大きな変化が起こります。腹痛です。さらに、その前後に経口摂取された食料が腹部に蓄積されますが、蓄積量には限界があります。蓄積量の限界をつげるシグナル、それもまた腹痛なのです。お腹痛い系男子にとっては夏場の楽しみの一つであるプールすら細心の注意が必要な場となります。
 

他にも、汗で濡れたシャツを着たまま冷房の強い電車や建物に入ったことによる腹痛や、冷房の効きすぎによる冷えからの腹痛、「辛い物が食べたい」という友人に付き合ったがために自分だけが味わうことになる腹痛地獄などなど、お腹痛い系男子にとっての夏の罠をあげればキリがありません。
 

お腹痛い系男子に同情してくださいというつもりはありません。ただ、自分にとっては何気ないことが、ある人にとっては生きづらさの原因になっている可能性があることを知ってください。知ることが様々な属性の生きづらい人たちを救う第一歩になるはずです。
 

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この記事を書いた人

井上洋市朗

「なんか格好良さそうだし、給料もいいから」という理由でコンサルティング会社へ入社するも、リストラの手伝いをしてお金をもらうことに嫌気が差し2年足らずで退職。自分と同じように3年以内で辞める若者100人へ直接インタビューを行い、その結果を「早期離職白書」にまとめ発表。現在は株式会社カイラボ代表として組織・人事コンサルティングを行う傍ら、「生きづらい、働きづらい環境を変える方法」についての情報発信を行っている。