11月12日(木)にメキシコシティで行われた国際パラリンピック委員会(IPC)理事会において、2020年東京パラリンピックで開催される22競技のうち、19競技の競技会場が承認されました。
・新国立競技場(オリンピックスタジアム):開会式/閉会式 陸上競技
・東京体育館:卓球
・国立代々木競技場:バドミントン・ウィルチェアーラグビー
・日本武道館:柔道
・有明アリーナ(決勝):車椅子バスケットボール
・有明体操競技場:ボッチャ
・有明テニスの森:車いすテニス
・お台場海浜公園:トライアスロン
・海の森水上競技場:カヌー・ボート
・夢の島公園:アーチェリー
・オリンピックアクアティクスセンター:水泳
・馬事公苑:馬術
・武蔵野の森総合スポーツ施設:車椅子バスケットボール
・陸上自衛隊朝霞訓練場:射撃
・幕張メッセ:ゴールボール・テコンドー・シッティングバレーボール・車いすフェンシング
※パワーリフティング・自転車競技(ロード・レース、トラック・レース)・視覚障害者5人制サッカーは調整中。
新国立競技場の建設費の問題で揺れた2020の会場問題ですが、今ある施設と新しく作られる施設を上手く使い分け開催される方向のようです。
スポーツニュースでも少しずつ障害者スポーツが取り上げられるようになってきましたが、国民のほとんどはパラリンピックという言葉を知っていても、競技の名前や内容については知らないことがほとんど。2020年の東京パラリンピック成功の鍵は、競技の魅力の周知にあるといっても過言ではないでしょう。リハビリや福祉の延長線上に捉えられやすい障害者スポーツを、競技として純粋に面白いもの、楽しめるものとして伝えられるよう、メディアも頑張らなくてはなりません。
パラリンピック目線で見ると、会場の問題だけでなく、交通アクセスや宿泊施設のバリアフリー化、多言語対応化などもう少し予算がかかる問題が顕在化しそうですが、スポーツの祭典であると同時に、街づくりの品定めの機会にもなる2020年。東京が誰にとっても暮らしやすい街になるための契機だとしたら、予算の使い道にも納得感が増し、オリンピック・パラリンピックの開催反対という意見も少しは収まってくれるかもしれません。