目が不自由なひと、読み書きが難しいひと、国外にルーツがあるひとなどにとって、市販されている絵本や図書館で借りられる絵本には、「読みにくい」・「読めない」・「楽しめない」といったことが発生します。
国際児童図書評議会(IBBY)は「障害のある青少年のための推薦図書リスト」を2年に1度発表しており、50冊程度を優れた作品としてまとめています(日本からは4冊選ばれています)が、その作品の数々を見て触って体験できる機会が4月28日より始まりました。横浜市栄区の神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)で始まった「世界のバリアフリー絵本展」です。
さわる絵本、手話や点字つきの絵本、絵文字の絵本など、23ヶ国から集められた60作品を手にとり、五感で感じ取りながら、ひとつひとつの作品の世界観に触れてみるゴールデンウィークもいいのではないでしょうか?絵本を日本語・中国語の2ヶ国語で読む「ふたつの言葉でおはなし会(5月4日)」や読書をあきらめざるをえなかった子どもたちへの支援を行っているメンバーによるトークセッション「バリアフリーのつくり方(5月6日)」など、展示会に合わせてイベントも行われます。会期は5月10日まで。
●世界のバリアフリー絵本展
日時:2015年4月28日(火)〜5月10日(日)10時〜17時(最終入場16時半)
会場:神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)企画展示室(3階)
横浜市栄区小菅ケ谷1-2-1
入場料:無料
参照ホームページ:http://www.earthplaza.jp/ai1ec_event/bfehon2015gw?instance_id=
※障害のある青少年のための推薦図書リストの2015年版に関して
国立国会図書館 国際子ども図書館ホームページより
http://www.kodomo.go.jp/info/child/2015/2015-020.html
日本からは
『てんじつきさわるえほん さわるめいろ』(村山純子 著、小学館、2013年)
『布の絵本:むし』(ふきのとう文庫)
『サンドイッチいただきます』(岡村志満子 さく、ポプラ社、2013年)
『アイちゃんのいる教室』(高倉正樹 ぶん・しゃしん、偕成社、2013年)
の4冊が選ばれています。