「このチラシ、いる?」
ポストの郵便物を取ってきた同居人の女友達に差し出されたのは「子宮頸がん検診のご案内」チラシ。確か無料で検診が受けられますよ、是非来て下さいという内容だったと記憶しています。
「子宮頸がんか、怖いね」
「うん、怖いな」
「検診行く?」
「たぶん行かん」
「やっぱり」
特に内容を熟読されることもなくその場でリビングのゴミ箱に捨てられたご案内チラシ。子宮頸がんという病気は「怖い」けれども他人事。そんな意識が露呈した日常の1コマでした(25歳♀/東京/独身/私)。
医療用医薬品・ワクチンを届ける医薬品会社「MSD株式会社」が今年の3月より展開している子宮頸がん啓発キャンペーン「子宮頸がん“私の問題”」。その新コンテンツとして、子宮頸がんをテーマとした全4話のWeb限定マンガが6月12日より順次公開されています。
子宮頸がん患者やその家族、そして子宮頸がん患者と日々向き合う医師の実話をもとに描かれる今回のwebマンガ。第1話は、人気マンガ「ホタルノヒカリ」の作者として知られる「ひうらさとる氏」が描き下ろしをしています。ストーリーは、5歳の女の子をもつシングルマザーの女性が子宮頸がんになるというもの。子どもを残して死んでしまうかもしれない、もう子どもを産めないかもしれないという若い母親の不安。そんな母親を心配する子どもの不安。彼らと向き合い支える医師の姿が描かれています。全18ページで5分もあれば読める短いお話です。
※第1話「医師の真実」http://www.shikyukeigan.jp/book01/comic/index.xhtml
同ホームページでは、「子宮頸がんの本当の恐ろしさは「知られていないこと」かもしれない」というコピーが記載されています。発症率が1990年から2010年までの20年間で2倍となっていること。「30代前半」が最も発症しやすい時期であること。性交渉経験のある女性の8割が、子宮頸がんの原因となるウイルス感染を50歳までに経験すること。子宮頸がんを発症しても、早期発見と処置によって妊娠・出産の可能性を残せること。これらは今、ホームページを読んで初めて知った情報です。
今回のお話にも登場する「自分だけは大丈夫だと思っていたのに」というセリフが、病気に関するマンガによく出てくるただのテンプレートではない、ということを改めて感じさせる事実とデータです。まずは「知る」きっかけとして、子宮頸がん患者のリアルが描かれた全4話のwebマンガを是非ご覧ください。私もまずは読んでみようと思います。
※本記事公開時、web限定マンガの公開開始日を17日としておりましたが、正確には12日でした。申し訳ありませんでした。(2015.6.20)