先日こんなプレスリリースを発見し、僕的にとても驚き、そしておののきました。
最先端検査方法『光トポグラフィー』で子どものうつ病を発見。新宿メンタルクリニックに10代のうつ病相談者が急増!
https://www.atpress.ne.jp/news/62783
そこで今回は、滅多におののかない僕に響いたキーワード「光トポグラフィー検査」についてお話したいと思います。
ちょっと復習
以前このニュースでは、うつ病に関する次の話題を取り上げました。
→『新しめなうつ病治療法!「反復性系頭蓋磁気刺激」』
//plus-handicap.com/news/2015/03/31/5380/
うつ病に効果的な『rTMS(反復性系頭蓋磁気刺激)』というまるでラノベに出てきそうなネーミングの治療法がありますよという内容でした(未読であれば是非とも本ニュースと併せてお読み頂ければと思います)。そして、今回ご紹介する「光トポグラフィー」というのも、うつ病に関する新しめな技術としてどんどん脚光を浴びてきているのです。ただ、新しめな技術といっても、先述のrTMSのようにうつ病が良くなる直接的な治療法とは異なります。
光トポグラフィー検査とは、「抑うつ状態の人が何の病気なのかを検査する方法」なのです。「何の病気なのかを検査する方法」とはどういうことでしょうか。
うつ病は「誤診」がありえる
現在、一般的にうつ病はどうやって診断していると思いますか?その通り「問診」です。ものすごくザックリと言うと、お医者さんが色々質問して、それに対して患者がわちゃわちゃと答えて(一概には言えませんが初診ではおよそ30分ほどの時間をかけるとも言われています)何の病気か診断するわけです。
しかし、お医者さん・患者さん両者の悪意のある無しに関わらず、結果的に実際の病気とは全く別の病名(誤診)が下される場合があります。例えば、めちゃくちゃ低いテンションの患者さんがいて、「抑うつ状態」という状態に陥っていたとしても、それで必ずしも『はい、この人は明らかにうつ病です!』ということにはなりません。なぜなら「抑うつ状態」というのは、うつ病以外にも、『双極性障害(躁うつ病)』や『統合失調症』といった精神疾患でも起こりうる状態なのです。
したがって、本当は異なるのに、最初に「うつ病だ!」と誤診をしてしまうと、その後に「うつ病治療のために」処方された薬を飲んでも効果がイマイチで、結果的に病気の長期化が起こってしまうという悲しいことが起こりえます。
診断の正確性を増す技術
「光トポグラフィー検査」では、頭のなかを流れる血流のパターンを観測することで「この患者さんは、うつ病なのか?双極性障害なのか?統合失調症なのか?はたまた実は健常なのか?!」といったことに関するデータを得て、診断を補助する役割として用います(あくまでも、診察の補助・補足資料的扱いです)。
私事で恐縮ですが、先日歯医者さんでこんなことを体験しました。突然奥歯が痛くなり、ただの痛みから頭の奥からズキズキするような深い鈍痛へと進化を遂げたので歯医者さんに行ったところ、
「うーん。虫歯じゃないっぽいよなぁ」
と言われ、その日はとりあえず痛み止めだけ貰い帰ることに。しかし、また翌日から深い鈍痛が奥歯から発生したので、またすぐに歯医者さんに行きました。そして、今度はレントゲンを撮ってもらったところ、
「あぁ!これは、親知らずが原因だわ!!」
と言われたのです。僕の深い鈍痛の原因は、『歯茎のなかに隠れていた親知らずが、見えないところでコソコソと、隣の奥歯の神経を刺激していた為に発生していた痛み』という、まさかの理由だったのです。それはいくら痛み止め飲んでても、どうしようもないですよね。
歯の痛みと精神疾患を一緒にするのは違うかもしれませんが、とりあえずこういった検査方法があるんだなということで、セカンド・オピニオンを検討されている方や、うつ病の長期化に悩まれている方、もしくはこれから精神科・心療内科への初診を検討されている方に、医院・クリニック探しの参考にして頂ければ、と思いご紹介致しました。
(参照)
光トポグラフィー検査とは?
http://www.shinjuku-mental.com/topography.html
「光トポグラフィー検査」のある「病院・クリニック」一覧
http://scuel.me/area/all/todokede/47