韓国でもアトピーが社会問題化している!

皆さん、こんにちは。
アトピー専門WEBマガジン「Untickle」編集長の野村です。
 

日本国内には、アトピーを患っている方が600万人いるとされています。これは全人口の5%に相当します。皆さんの周りにも、アトピーで悩んでいる人がいるのではないでしょうか。アトピーは日本だけの病気かというとまったく違います。「世界のアトピー事情ってどうなってるんだろう」と考えたとき、「あ、韓国語使えるわ!」ということでお隣韓国のアトピー事情を調べてみました。
 

アトピー1127①
 

お隣、韓国では1988年のソウルオリンピック以来、アトピー患者が増えています。日本と同じく韓国はここ数十年で急に近代化・西洋化し、今やIT超大国。人口約4900万人のうち、首都ソウルに住む人口は約1000万人。貧富の差や社会での生き残り競争は、日本よりも激化していて、運良く大企業に入って初年俸5700万ウォン貰える人たちもいる一方、いまだ一般のアルバイト時給は5000ウォン貰えればいい方です。
※11月22日現在で、100円=1040ウォン(1円=10ウォン程度)
 

このような競争社会の煽りを受けて、幼少時代から将来の為に塾に毎日通うというケースも珍しくなく、ストレスによる円形脱毛症やアトピー患者数が急激に増加している状況です。成人してアトピーを発症する場合、ストレスも大きな要因の一つとして考えられています。ストレスによって自律神経のバランスが崩れて、免疫が低下すると、アトピー症状も悪化する傾向にあると言われています。
 

アトピー1127②
 

韓国のアトピー治療剤市場は約1020億ウォンと言われています。
・市場の約60%が保湿剤などの化粧品:約600億ウォン
・市場の約35%がステロイド剤:約360億ウォン
・市場の約5%が免疫抑制剤:約50億ウォン
(データ元:NSPメディカル)
 

このデータを見ると、日本と比較して、ステロイド治療をしている人がそんなに多くない事が分かります。ちなみに韓国の経済界ではアトピー市場はブルーオーシャンだと言われています。
 

アトピー1127③
 

韓国では、1988年のソウルオリンピックを契機にアトピー患者が急増したと言われています。
・開催直前に「フライドチキン」などが国内で紹介される
・その後食用油を大量に使う料理が次々と韓国内で登場
・食用油に対する人間の代謝能力がまだ追いついていない
食生活の変化、西洋化が拍車をかけてしまったのかもしれません。これは日本国内でも同様のことが言えると思います。
 

世界に目を向けると、中国の場合は2002年人口の2.78%程度だったがアトピー患者でしたが、2008年には8.3%に増加しています。全世界で見ると、アトピー患者は30年で30倍に増え、3億4000万人にのぼるという状況になっているそうです。
 

今回、韓国サイトの方が世界のアトピー事情を把握しやすい事が判明しました。今後またもっと色々調べてご紹介したいと思います。

2013年7月31日 untickle 「韓国でもアトピーが社会問題化!」より

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この記事を書いた人

野村千代

1986年生。法政大学卒。日本と韓国のハーフで、韓国系の貿易会社、EC会社に勤務した後、2012年にフリーランスとして独立。1年程韓国と日本でスタートアップ・ベンチャーのローカライズ事業を展開するが、持病であるアトピーの悪化により数ヶ月療養生活を送る。自身のアトピー経験から、現在はアトピー患者の為のウェブサービスuntickle(アンティクル)を立ち上げる。アトピーの人が気軽にかつ継続してアトピーと向き合える仕組みづくりに取り組んでいます。