ハダマールとベーテル。障害者の命を見つめたドイツの街。デンマーク留学記⑫

2017.08.01

Namiko Takahashi

フランクフルトから列車を乗り継ぎ2時間弱。私はハダマールという町に向かいました。ここは大戦中にナチスが障害者とユダヤ人に対する安楽死計画を実行した病院があります。生きるに値する命と、生きるに値しない命を選別し、病院内のガス室に送り込む。ふたを開けてみれば優生思想に加え、社会福祉に掛けるお金がないことを理由にした虐殺でした。

交通事故で頸髄損傷になった私が最初に感じた困難。コミュニケーション。

2017.06.27

伊藤 ユカ

ICU(集中治療室)での夜、ついに気管挿管を選択した私。私の記憶だと目覚めたら痰の苦労からは解放されて楽になっているはずだったのですが、そんなに甘くはありませんでした。事故にあって以来、私の体のなかで唯一動かすことができた表情を自由に動かすことができず、また顔面にこんなにもガッチリとテープを貼られ、痛くて痛くて。

足が悪いのにすごいねって何がすごいの?「障害がある」というフィルター越しの評価。

2017.06.15

佐々木 一成

まだ小さかった頃を思い出すと、よく「頑張れ」とか「負けるな」とか「すごいね」とか、そんな声かけをもらうことが多かったように感じます。普通に頑張っているだけなんだけどなあ。何に負けそうなのかなあ。声かけの言葉の前に、それぞれ「障害があるのに」「障害があっても」という枕詞があったことを知ったのは、小学校高学年になってからでした。

交通事故で頸髄損傷になった私が最初に感じた死の恐怖から迫られた選択

2017.06.01

伊藤 ユカ

事故から1週間後に受けた手術。その後の合併症でで一般病棟からICU(集中治療室)行きになった私。ICUに入っても、痰の調子は相変わらずでした。ただ、私のいたICUと一般病棟の違いは、ナースステーションと病室が一体化されているような造りだということ。スタッフの気配が感じられるだけでも、安心感は格段に違うものです。

僕は前、世界を変えようとしていた。でも今は、自分自身を変えようと思っている。デンマーク留学記⑨

2017.05.27

Namiko Takahashi

二週間の戦争を知る旅。デンマークからイスラエルへの修学旅行。私たちはたくさんのイスラエル人、パレスチナ人と話をしました。入植地に住むイスラエル人、難民キャンプで生まれ育ったパレスチナ人、パレスチナ人の自爆テロで娘をなくしたイスラエル人、イスラエル兵に息子を殺されたパレスチナ人。彼らは、自分の言葉で話してくれました。

分かり合えないものは混ぜちゃえばいい。デンマーク留学記⑧

2017.05.25

Namiko Takahashi

「どうしたらイスラエルとパレスチナの戦争は解決できると思う?みんなで話し合ってみて」デンマークからイスラエルへの修学旅行に備え、私たちは毎週3時間中東の歴史を勉強していました。シンプルな質問だけど、難し過ぎます。するとこんな言葉が聞こえてきました。こんな声が聞こえてきました。「混ぜちゃえばいい。幼稚園から混ぜちゃえばいい。」

交通事故で頸髄損傷になった私が最初に感じた死の恐怖、呼吸困難。

2017.05.21

伊藤 ユカ

健常者としてどこにでもいるような普通の女の子として過ごしてきた私がある日、交通事故に遭ってから人生は一変。『頸髄損傷』によって車いす生活になりました。神経を損傷してしまうと、運動機能・知覚機能・体幹機能・自律神経機能・排泄機能などに障害が出てしまいます。ただ、神経をどのように損傷したかによって、後遺症は大きく変わってきます。

女性目線から頸髄損傷という障害を考える。

2017.05.13

伊藤 ユカ

生まれつき食物アレルギーはあったものの、健常者としてどこにでもいるような普通の女の子として過ごしてきた。そんな私がある日、交通事故に遭ってから人生は一変。『頸髄損傷』によって車いす生活になりました。ついさっきまで動いていたカラダが、一瞬の出来事で動かなくなる。まさしくそんな瞬間が、10年前の私自身に起きたことです。

障害者にとって旅行はぜいたくか?デンマーク留学記⑦

2017.05.06

Namiko Takahashi

私が通うエグモントホイスコーレン。3月末から4月初めまでの約2週間、修学旅行として総勢40名でデンマークからイスラエル・パレスチナに向かいました。深夜12時に出発。障害のある学生の搭乗に時間がかかり、往復の飛行機はどちらも1時間以上の遅延。5人以上の車椅子利用者の搭乗は、事前に連絡をしていても、時間がかかるものです。

障害があっても準備は自分たちで。デンマークからイスラエルへの修学旅行。デンマーク留学記⑥

2017.04.29

Namiko Takahashi

私の通うエグモントホイスコーレンでは、毎年春に2週間ほど全校生徒で修学旅行に行きます。今回、私はイスラエル・パレスチナに行くことになりました。準備も本番も基本は自分たちの手で。旅行の準備の話題はとにかく、どうやって車椅子やシャワーチェアを持っていくか。バスや飛行機の中で座位を保つのが難しい障害のある皆をサポートするか。