恋人

手術痕を優しく撫でてくれる彼氏がほしい。

2019.07.18

一條 未佳

約10年前、私は難病を患っていることがわかりました。リンパ脈管筋腫症。ある日、泌尿器科の診察に行くと、普段は優しい笑顔の先生の顔が曇っていました。私の症状が悪化し、腎臓を摘出しなければならないと伝えられました。そのとき、なによりも気にかけてくれたのが、お腹を切った際の「手術痕」のこと、つまり、傷跡のことでした。