障害を抱える方の、働き方の新しい仕組みと価値観を共に創る。

「できるかできないか、ではなくて、やりたいかやりたくないか、なんですよね。大事なことって。やりたいと思い続けて、行動を起こしていけば、できるようになる。今、できないことはそんなに問題じゃないんですよ。」
 

そう語るのは、KnowDo合同会社の森さん。障害者雇用の新しい仕組みを作るべく、アイデアをカタチにする日々を送っています。
 

KnowDoは「思考+行動」という英語での意味をもちながら、自発的なスタンスである「能動」の意味を重ねている屋号。
 

どんな人であっても、自分から動いていくことがそれぞれの人生を豊かにするのではないか。それを体現すべく、自分の気持ちに正直に、まっすぐ活動しているのが、代表である森さんです。
 


 

これまでカタチにしてきたサービスは2つ。
 

ひとつ目は、働きたい障害を抱える方が通い、働くためのトレーニングを受ける“就労移行支援施設”を紹介する検索サイト&コラムサイト「Salad」。
 

“就労移行支援施設”の検索サイト&コラムサイト「Salad」

 

そして、ふたつ目は、企業・求職者・就労移行支援施設をつなぐ障害者雇用プラットフォーム「ノウドー」。
 

障害者雇用プラットフォーム「ノウドー」

 

サービスを立ち上げるときに大事にしている森さんの想いは、幸せな就労ってなんだろう?ということ。特に、障害を抱える方にとって。
 

自分の好きな場所で働く、相手から必要とされて働く。そんなシンプルで当たり前な発想ではなく、いわば数合わせのような就労も根強く残っている、障害者雇用の世界。どうすれば価値観をスイッチできるのか、仕組みを変えることはできないのか、模索する日々を送っています。
 

「自分の想いはあるんですけど、もう手が足りないんです(笑)。障害を抱える方の就労支援の業界を変えたい、よりよくしたいという想いがあるひとは一定数いると信じているのですが、その想いさえあれば、それだけで一緒に働きたい。そんな気分です。(森さん)」

 

「Salad」も「ノウドー」もWEBを活用したサービス。認知拡大、サイトへの集客、利用頻度の促進など、サービスを前進させるための役割を担うメンバーが森さんの元に集まると、業界に風穴を開けられるのかもしれません。
 

職種で言えば、WEBマーケティング・UI/UXデザイン・WEBデザイン・ライターといったところなのでしょうか。
 

「もちろん、そういった職種の方もありがたいですし、営業のお仕事を手伝ってくれるメンバーも必要です。立ち上げ期なので、自分のやりたいことと僕たちがやりたいことが重なっていたら、その仕事や役割をお任せしたいと思っています。(森さん)」

 


 

森さんの独立は4年前。当初は人材紹介のエージェントであり、障害者雇用に関しては「知っている」程度のことでした。
 

しかし、ひょんなことから知人の経営者に「障害を抱える方の就労移行支援事業所」の存在を聞き、障害者雇用の世界に興味をもちました。
 

「僕が初めて話を聞いたとき、働きたい障害を抱える方が通う就労移行支援事業所が約3000事業所ある中で、3分の1の約1000事業所が就労実績0ということを聞きました。価値を生み出すための施設が障害を抱える方の可能性を狭めてしまっているのではないかという懸念とともに、自分に合った施設を探す難しさ、自分に見合った就職の難しさを感じました。この業界でなにか意義のあることをやってみたい。そんな気持ちになりました。(森さん)」

 

社会課題を見つけ、その課題解決のためにビジネスを組み立てる。障害者雇用の世界であれば、自身や家族などに障害があったり、元々障害者雇用の現場に携わったりという当事者性がある場合が多い印象がありますが、森さんにはその当事者性はありません。
 

「人材紹介の仕事をしている中で優秀な経歴の方でもアンテナを高めていないと社会から置いてけぼりになってしまうことを実感しました。名もない会社だけどベンチャーで主体的に役割を見出している人には、月に数百件のスカウトが届くのに、一般的に誰でも知っているような超有名企業で働いている、いわばエリートな経歴の方でも、会社の言われるがままに何年も受け身に過ごしていることがレジュメで伝わる人には、1ヶ月で2−3通しかスカウトが来なかったんです。この格差はなんだろうと思いました。(森さん)」

 


 

「逆に言えば、就職・転職しづらいと思われているひとは、社会に目を向けて、どうすれば自分が誰かの役に立てるのかという視点でいれば、仕事が見つけやすくなるのではないかと思っていたんです。障害を抱える方の雇用って、自分の障害の説明や配慮してほしいことの主張だけでなく、会社やお客さんのために何がしたいかという相手視点の発信ができれば、本人だけでなく企業にとってもいい雇用になるんじゃないかなと。ただ、そのためには、企業側と障害を抱える求職者側、双方がお互いのことを知らなすぎることが課題だなと考えています。(森さん)」

 

相手のことを知らなければ、相手視点に立った発言や行動が生まれることはありません。では、障害を抱える方を雇用する場合における、相手を知るためのきっかけづくりとして、どのようなことが必要なのでしょうか。
 

「面接を重視するのではなく、実習などの仕事を体感する機会を増やすことが有効ではないかと考えています。企業側も求職者ができることを過小評価する傾向がありますし、その逆もあります。実際に仕事で関わりあってこそ、適職の創出につながると考えているんです。利害関係を持って、そのうえで主体的・能動的に関わりあって、相性がわかるんだと思います。ただ、企業側の準備や運用が大変になってしまうと、きっかけがなかなか作りづらくなってしまうので、企業側の負担を減らせるように仕組み化していきたいですね。(森さん)」

 

能動的に生きることが、適職の創出につながるという想いが「Salad」や「ノウドー」といったサービスを立ち上げた原動力といっても過言ではないでしょう。
 

想いがあれば誰でも、というようなニュアンスの言葉はありましたが、だからといって誰でも採用されるわけではないはず。森さんにとって、嬉しい人材・嬉しくない人材の境目はあるのでしょうか。
 

「言っていることとやっていることの一致感がほしいですね。有言実行が大切かな。イケてそうなことや大きいことを言っているけど、行動が伴っていないひとは苦手だなぁと思います。ただ、偉そうなこと言ってますが、現時点で行動が伴っていないことを恥じる必要はそんなにないです。そこをごめんなさいと言葉で済ますのではなくて、解決につながる行動を即時で示せるひとはカッコいいです。(森さん)」

 

言行一致という言葉がありますが、言動と行動に矛盾があれば、信用を失うことになりかねません。
 

インタビューを通じて、森さんの人柄から誠実さが伝わってくるのですが、その人となりが企業としての求める人物像にもつながっている印象を受けます。
 

「今のサービスのお客さんは、企業・就労移行支援事業所・障害などを抱えている方の3者ですが、エンドユーザーである、企業で働きたい障害のある方を最重要視しないといけないと考えています。基本的には差をつけちゃいけないんですが。幸せな就労の主役は誰なのかを考えられるひとと一緒に働きたいですね。(森さん)」

 

幸せな就労ってなんだろう?という問いの答えを見つけたい、考えたいという気持ちから、ひとつひとつサービスをカタチにしていく森さん。「やりたい」という気持ちがあれば、自分のできることは増え、役割も生まれ、サービスだって作れちゃう。それは森さん自身が体感していることです。
 

障害者雇用の価値観や仕組みを変える方向で、森さんは自身の経験を活かしていますが、実は企業で働きたいというひとにとって、大切なヒントなのかもしれません。

 

 

会社名

KnowDo合同会社

募集職種

・WEBマーケティング担当者
・WEBデザイナー
・UI/UXデザイナー
・ライター
・営業
※この職種で価値が発揮できる!という仕事であればなんでも。

仕事内容

・「Salad」や「ノウドー」の認知拡大のためのWEBマーケティング
・「Salad」や「ノウドー」のサイトデザイン
・「Salad」のコラム原稿の執筆
・「ノウドー」利用者・利用施設・利用企業数拡大のための営業

雇用形態

正社員 / 契約社員 / アルバイト

勤務地

オフィス: 東京都千代田区九段南

※最寄り駅は東京メトロ・都営地下鉄「九段下」駅
※出社義務はありません。在宅&テレワーク勤務&直行直帰が基本。

勤務時間(出勤時間)

出社義務がないため、仕事によって勤務時間は変動します。
自分の都合のいいタイミング&都度設定した時間で仕事を進めてください。

給与

月給250,000円程度。出来高アリ。

※上記は正社員の場合。経験と意欲による。

休日休暇

勤務時間以外は自由時間なので、定まった休日休暇はありません。

福利厚生

各種保険

応募資格

・お客さまに寄り添う気持ちが強いひと
・発した言葉を実現するための行動力を有するひと
・職場への通勤、決まった時間での仕事にこだわりがないひと

求める人物像(3点まで)

・柔軟な思考性のひと
・相手の困りごとは何か?つかみ取ろうと取り組むひと
・広い視野で物事を見ることができるひと

選考基準(3点まで)

・自分が使う言葉に意図をもっているかどうか
・客観的に物事を見ることができるかどうか
・この業界のゲームチェンジャーになる意欲があるかどうか

選考プロセス

メールのやりとりの後、面談へ進む方には、面談日程を調整します。個別面談→体験入社(インターン)の後、採用となります。

メッセージ

会社としても、サービスとしても立ち上げ期なので、自分が「やりたい」「こうしたい」という想いを実現できる環境です。障害者雇用や幸せな就労といったテーマに関心があるひとにとって、やりがいのある環境だと思いますので、ご一緒できたらと嬉しいです。
 

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