第6回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞

ダイバーシティにワークライフバランス。ブラック企業にイクメン・イクボス。障害者雇用に女性活躍。仕事や職場づくり、働き方などに最近よく用いられる言葉たちですが、こういった言葉に興味関心のあるひとが一度は手にとったことがあるであろう本が「日本でいちばん大切にしたい会社(著:坂本光司さん)」です。年始にシリーズ5冊目が出ています。
 

本屋さんで手にとってみた。

本屋さんで手にとってみた。


 

「人を大切にする経営学会」が平成22年度から毎年実施している「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞が今年度も発表され、経済産業大臣賞がサトーホールディングス株式会社、厚生労働大臣賞が株式会社エイチ・エス・エーというように合計6つの賞に18の企業・法人が選出されました。
 

経営状態が良いことはもちろん、離職率の低さや障害者の雇用率といった就労の安定性、時間外労働の短さや福利厚生の充実といった働きやすさなど、選考理由を見れば様々な指標によって評価が下されています。起業や転職を通じて自己実現しようというようなキャリア関連の本も増えている中、安定的に働き、自社と社会に貢献するという古くから大切にされてきた価値観を軸に選考されていることは、現代の経営環境においても重要なことかもしれません。
 

ただ、個人的には障害者を雇用しているからいい会社、育児休暇が確保できるからいい会社と判断されるのではなく、フツーに障害者が雇用され、フツーに育児休暇などが整備されているという状態が実は大事なのではないかと思います。以前は正直言ってこのような本や賞にアレルギー反応を起こすこともありました。ただPlus-handicapの活動を通じて「人を大切にする」ことが今の社会ではフツーではないから必要なんだなあと実感しています。
 

20160303ニュース
 

働く障害者を通じて、障害者雇用っていいものかもしれないと思わせることが障害者の役割かもしれませんし、育児休暇を取った後、復職後に成果を発揮しながら子育てを行っているサラリーマン(男女問わず)が増えることも大事かもしれません。経営は経営者の仕事ではあるものの、会社は社員全員で作っていくもの。チャンスをもらった側にはチャンスに応える責任も発生するのだと思います。
 

とはいえ、キャリアは移動するものであって、起業や転職は必要だよね、プロジェクト単位で仕事を考えるべきだよねと考えるひとも一定数いるでしょう。そんな考え方からすると、これらの本や賞はやや縁遠い世界ですが、それはそれで多様な価値観、多様な仕事観なのだと思います。実際のところ、私自身はコチラ寄りです。
 

【第6回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 受賞企業一覧】

●経済産業大臣賞:サトーホールディングス株式会社

●厚生労働大臣賞:株式会社 エイチ・エス・エー

●中小企業庁長官賞:株式会社日本ロック

●実行委員長賞:社会福祉法人アンサンブル会

●審査委員会特別賞:
四国管財株式会社
島田株式会社
有限会社真京精機
株式会社SHINDO
拓新産業株式会社
株式会社Dreams
日本理化学工業株式会社
株式会社パーソナルアシスタント青空
株式会社びわこホーム
株式会社マルブン

●実行委員会特別賞:
瀬戸内海巡回診療船済生丸事業
巣鴨信用金庫
学校法人池谷学園 冨士見幼稚園
一般社団法人モリス
 


 

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