9月10日から自殺予防週間がはじまります

明日9月10日は世界自殺予防デー。これは2003年にストックホルムで開催された世界自殺防止会議において、自殺に対する注意・関心を喚起し、自殺防止のための行動を促進することを目的として制定されました。日本では、9月10日から16日までを「自殺予防週間」とし、様々な啓発活動が行われるようです。これは平成24年8月に閣議決定された自殺総合対策大綱に由来しており、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向けた活動の一環となっています。
 

自殺の危険を示すサインに気づき、声かけや傾聴、相談先の伝達や見守りといった対応ができるひとを「ゲートキーパー(命の門番)」といいます。ゲートキーパー養成講座も行われているように、自分で自分の命を絶つ行為をいかに周囲が防ぐかということは重要なテーマです。年間自殺者3万人という数字がよく議論されていましたが、自殺を企図したひとはそれを軽く超えるはず。それも年単位で同じ数だけいるだろうという想定を考えれば、一人ひとりが自分の周囲の家族や友人、同僚の変化に気づき、適切な対応ができるというのは、ゲートキーパーという役目云々ではなく、ひとりの人間として大事なことのように思います。
 

今年の自殺予防週間のポスターには、相談先を教える・そっと見守る・声をかける・気持ちを尊重する・一緒に相談にいく・温かく寄り添う・変化に気づく・話に耳を傾けるという8つのキーワードが書かれています。これらは適切な対応の選択肢の数々でしょう。「自殺を防ぐ」という言葉は重たく響きますが、周囲で精神的に苦しそうなひとへの対応と思えば、普通にやっていることもあるかもしれません。その延長線上にあるものです。
 


 

このニュースを記す中で「自殺者は厳しい環境の中で心理的に追い込まれた末の死」という言葉を見ましたが、その状態を作り出す理由は相談できない環境やどこに相談していいか分からないという状況、そこから生まれる孤独感にあるように思います。自分以外のものに構っている余裕がないひとも、現代社会では少なくないように感じますが、ちょっと隣のひとを気にかける余裕を持つことが、巡り巡って自分が辛いときに支えになるのではないかと思いました。
 

明日9月10日は世界自殺予防デー。たとえわずかな時間でも、身の回りにいるひとの表情を見る日にしてみてはいかがでしょうか?
 

(参照)
自殺予防週間特設サイト
http://promotion.yahoo.co.jp/jisatsuyobou2015/

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