メンタルヘルス不調からの職場復帰の事例集

働くという環境の中で、メンタルヘルスの不調を訴えるひとが増えています。メンタルヘルスの不調といっても、うつやバーンアウト(燃え尽き症候群)という症状もあれば、ストレス過多を感じたり、なんとなく精神的な疲れが取れていないと感じたりと、ひとによって様々な状態で現れます。その結果のひとつに、勤め先を休職せざるを得ないケースが発生します。
 

一度休職してしまうとなかなか戻りづらい。元の仕事に戻れるかという不安や周囲からの視線への恐れといったものもありますし、再発する危険性にも向き合わなくてはいけません。職場復帰は簡単なものではありません。
 

20150721ニュース
 

働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」には、メンタルヘルス不調で休職をした従業員をどのように職場復帰させているかという事例を集めたコンテンツがあります。本記事の公開時点(7月21日現在)では、全部で22社の事例がまとめられています。企業におけるメンタルヘルス対策の事例などは目にすることもありますが、職場復帰という観点で事例を多数揃えているコンテンツはなかなかありません。「メンタルヘルス 職場復帰 事例」と検索してもあまりヒットしません(こころの耳が検索最上位です)。
 

個人的には第12回に掲載されているエプソン販売株式会社の「通勤練習を通じて、同僚と会うことの負担を徐々に軽減」という施策はなるほどなと感じました。私自身、体調不良で1週間休んだことがありましたが、久しぶりの通勤に尋常ならぬ緊張感があったことを読み進めていくうちに思い出しました。休職明け初日の不安感は、メンタルヘルスの不調を感じていたひとにとっては高ストレスなこと。「職場復帰プログラムを作っている」「定期的に電話をかけ、面談機会を設定する」といったハード面の施策も大切ですが、通勤練習のようなソフト面へのケアこそ、細やかな、痒いところに手が届く施策が必要だなと再認識しました。
 

「こころの耳」は厚生労働省が運営しており、2015年12月から企業に義務化される「従業員のストレスチェック」の啓発と理解促進を主としているサイトです。だからこそ、このようなメンタルヘルス不調からの職場復帰の事例を取り上げているのだと思いますが、今までなかった観点からの事例集であるため、非常に価値あるコンテンツだなと感じます。公的機関だからこそできる王道のコンテンツ集め。なかなか見応えのある、情報量の多いサイトです。
 

(参照)
職場復帰支援の取り組み事例|こころの耳
http://kokoro.mhlw.go.jp/case/hukki/

メンタルヘルスサイト「こころの耳」の情報充足感
//plus-handicap.com/news/2015/06/03/5929/

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