20代より生きづらい?30代生きづらさの実情

「もう30代」と言われることもあれば「まだ30代」と言われることもある、立ち位置があいまいな30代。ニュースでも10代20代の「若者の現状」を伝えられることは多く、40代以上になると「管理職」や「中年」というくくりで様々な実情が報道されていますが、30代の報道はちょっと控えめな気がします。
 

仕事の現場でも、会社によって管理職になっている人もいれば、肩書きはついているものの管理職にはなっていない人もいる。ある程度の仕事は一人でこなすことを求められ、責任のある仕事を任せられることも増えてくる時期。それが30代だと思います。一見充実しているようにも思える30代ですが、実は心を病んでしまう人も多いのです。
 

20150615ニュース記事
 

厚生労働省が発表している精神障害の労災認定では、1999年~2010年の累計で30代の労災認定がもっとも多く全体の32.5%となっています。29歳以下が24.6%ですから若手社員よりも30代の方が精神障害の労災認定は多いことがわかります。また、2000年から一部の労災病院で始まった「勤労者心の電話相談(2014年末で終了)」は、働く人の仕事についての悩み相談を受け付けていましたが、相談者の内訳は30代、40代が多く、年度によって違いはあるものの、相談数1位は30代か40代のどちらかになっています。
 

これらのことから、30代も仕事での心理的な負担は決して小さいものではないと予想されます。仕事をある程度自分の裁量で進められ、体力的にも多少の無理はきく世代だけに、本人の自覚のないうちに無理をしすぎてしまっているというケースもあるのかもしれません。労働の問題となると若手社員と管理職の問題に注目がいきがちですが、プレーヤーとしてもっとも脂の乗る時期の30代についても注目していくと、今までは見えなかった生きづらさが見えてくるかもしれません。
 

(参照)
平成25年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」を公表|厚生労働省(2014.6.27)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000049293.html

「勤労者 心の電話相談」
http://www.rofuku.go.jp/Portals/0/data0/kanrenshisetu/pdf/h24kokoro_sodan_press.pdf

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