こんな疾患があるんだ!性嗜好障害(パラフィリア)

皆さん、エッチなことって好きですか?性的なことに興味があること、それ自体にはなんら問題はありません。しかし、その興味の程度が行き過ぎて強い衝動・行動となり、
 

・犯罪行為のように社会的なルールを破ってしまうレベル
・ご自身(または相手の)生活や身体に悪い影響を及ぼすレベルの行為をしてしまう
・欲求を自分ではコントロールできず、悩み苦しむ
 

といった状態になることを、『性嗜好障害(パラフィリア)』と呼びます。
 

国際的な精神疾患の診断基準として用いられているDSMやICDにも記載されていますが、具体的に以下のようなものが一例として挙げられます。
 

◎露出症(学校の帰り道、急に目の前にトレンチコートを着たおじさんが立ちふさがったと思ったら…ガバッ!でお馴染みのやつです)
◎窃視症(お風呂や更衣室などを覗く「のぞき」)
◎小児性愛
◎フェティシズム
◎窃触症(見知らぬ人の身体を触たがる「痴漢」)
(注:ただし、これらの性的な嗜好が「即ち精神障害である!」というわけではありません)
 

秘密のドア
 

上記の例をみて、「いやいやいや」、「ちょっとちょっと」と思ってしまう方もいるかもしれませんし、「自分には全然関係ないや」という方もいるかもしれませんが、こういった種類の精神障害があるんだということをまずは知って頂きたく取り上げてみました。この性嗜好障害に対して専門的な治療を行う医療機関や団体が実際いくつかあります。
 

医療法人社団 祐和会 大石クリニック 神奈川県横浜市
http://www.ohishi-clinic.or.jp/sex.html

性障害専門医療センター(SOMEC)
http://www.somec.org/index.html
 

この性嗜好障害に関して編集長と話していたところ、10年くらい前に連載されていた『サイコドクター』というマンガの一コマで出てきたなあという話になりました。たしかED(勃起障害)だった夫がダウンロードしたロリータ系の写真だと勃起していたという話だった覚えがあるのですが、性嗜好や個人が抱える性的な問題と精神疾患との間になにかしら関係があるものもあるんだなと感じます。
 

このニュースを読んでる途中で、
 

「よく分かんないけど、もしかしたら自分もそうかも」
「かといって、急に専門の医療機関に行くのはちょっと・・・」
 

と気になった方におかれましては、全国にあります精神保健福祉センターに相談してみることから始めるというのもいいかもしれません。
 

全国の精神保健福祉センター一覧
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html
 

 

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