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human
「生きよう」から「生きたい」へ
「生きよう」と思えば「死にたくなくなる」のでしょうか。僕はたぶん、そこをずっと考えたことがなくて、「死にたい」と思うことは無くなったし、「生きよう」と思い続けることができても、「死にたくない」という感情が実はずっと分からなかったのです。「生きよう」は意思で「生きたい」は欲求。当たり前のことにやっと気づいたのかもしれません。 -
human
自分も何かの当事者なんだと思うと、少し自分を好きになれる気がします。
自分も何かの当事者なんだと思うと、少し自分を好きになれる気がします。これは、現在アメリカに留学している日本人の友人が、僕に言ってきた言葉です。彼は数年前、ニュージーランドへ留学していた頃に、アジア人差別を受けていました。「差別を受けていた当時は、自分がアジア人(=ある場所では差別の対象となり得る人種)だという認識をし始めただけで、受け止めきれなかった」と彼は言います。 -
human
ゲイが女性を好きになる曖昧さ
高校生の頃からゲイであることをカミングアウトし始めたことは、以前の記事(「カミングアウトすれば生きやすい!?」)でも書きましたが、大学に入ってからのカミングアウトも、それなりに緊張を伴うものでした。同じ学科の友だち、サー […] -
society
『BOY A』と『絶歌』を通して考えた、生きて罪を償うということ
2008年に劇場公開されたイギリス映画『BOY A』を映画館で観た直後の感覚は、大切な友だちに出会って、その友だちを失ったような喪失感でした。そして2015年6月に手に取った、元少年Aの著書『絶歌』を読み終えて考えたこと […] -
human
子どもが欲しいひと、欲しかったひと。
前回の記事(「騙したかったわけじゃない、言えなかっただけ。」)で、僕が認定NPO法人ブリッジーフォースマイル(以下、B4S)で職員として働いているという話を書きました。このNPOは様々なプログラムを運営しており、その中で […] -
human
騙したかったわけじゃない、言えなかっただけ。
僕は普段、認定NPO法人ブリッジーフォースマイル(以下、B4S)で職員として働いています。この団体は、児童養護施設から社会へ巣立つ子どもたちが、未来への希望を持って生きられるよう支援する活動を、持続的かつ発展的に行ってい […] -
society
『名もなき詩』から学んだ感受性の価値
みなさんは傷つくことが怖いですか? それはもっと具体的に言うと、何が怖いのでしょうか。 Mr.Childrenの『名もなき詩』が発売された当時、僕は高校2年生でした。高校生活は楽しかった一方で、自分がゲイで […] -
culture
『雪の女王』と『おおかみこども』が表現した解放と受容の画
あまりにも流行りすぎていたために、手を出すことを躊躇っていた『アナと雪の女王』をようやく観賞しました。正直、こんなにも日本中で大騒ぎするほどの面白さじゃないだろうと舐めていましたが、最初から最後まで飽きる隙間もなく楽しめ […] -
society
見えない差別とひまわりの約束
「男同士のキスシーンは気持ち悪いと思うけど、嗜好の問題だから、それはそれでいいと思うんだ」 先日こんな言葉を聞く機会があり、久しぶりに『差別』ということについて考える貴重な時間を過ごしました。皆さんはこの発 […] -
society
カミングアウトすれば生きやすい!?
ゲイであることをカミングアウトし続けてきて「生きやすいか?」と問われれば、生きにくくはないと答えます。ただし、生きやすいと言い切れるほどの順風満帆な状況ではありません。 僕は高校生の頃にゲイであることをカミ […]