【イベント開催】カミングアウトすると何が起こるの?〜カミングアウトする側の想い、される側の気持ちを考える〜Plus-handicap Session #7

例えば、自分の子どもに障害があると分かったとき、「私の子ども、障害があるんだ」って、迷いやためらいもなく、自分の家族や会社の同僚、仲の良い友人に伝えられるでしょうか。
 

例えば、自分の子どもから「俺、ゲイなんだよね」って伝えられたとき、何の混乱や戸惑いもなく、「ああそうなんだ」と受け止めることができるでしょうか。
 

過去のイベントでの一コマ
過去のイベントでの一コマ

 

大切なひとへのカミングアウトを応援しているNPO法人バブリングさんの言葉を借りると、カミングアウトとは「言えなかったことを打ち明けて、新たな関係を築くことで自分らしく生きていくための手段」です。
 

自分の子どもに障害がある、自分自身が同性愛者である、他者には理解されづらい病気を抱えている、誰にも言い出せない過去があるというような「なかなか言えないこと・言えなかったこと」というのは実は多くのひとが抱えているものです。言い出せないには理由がありますし、言い出すにも勇気が要ります。言ったことで得られるものもあれば、言ったことで失うものもあるかもしれません。
 

久々に開催する「Plus-handicap Session」では「カミングアウト」をテーマに、
 

・カミングアウトの定義と意義
・カミングアウトする側の気持ち、想いとその難しさ
・カミングアウトされる側への配慮、気遣い
・カミングアウトされる側の捉え方、論理
 

といったことを考えていきたいと思います。もし中学校や高校の総合学習の時間で「カミングアウト」について考える時間があったとしたら?もし大学のゼミで「カミングアウト」について対話や議論を行うとしたら?そんなイメージのイベントです。
 

過去のPlus-handicap Sessionの様子
過去のPlus-handicap Sessionの様子

 

・カミングアウトってなに?そんな言葉は聞いたことがあるけれど。
・周囲に言い出せないことがある。言うか言わないか迷っている。
・カミングアウトすることが怖い。いろんなひとの経験談を聞いてみたい。
・カミングアウトした結果、今まで通りの人間関係ではなくなってしまった。
・家族から、同僚から、友人からカミングアウトされたけれど…
 

そんな方々にとっては何かの気づきやきっかけが得られるのではないかと考えています。「カミングアウト」という言葉にまつわる不安や悩みを抱えている方、後押しやきっかけを掴みたいという方にとっては、様々な価値観を得られる時間を創り上げることができればと思っております。
 

また、自分の知らない世界や価値観を覗いてみたい、「生きづらさ」や「幸せ」といったことを様々な側面から考えてみたいという方々にとっても、日常の中では触れることができない情報が得られるはずです。自分のイメージの範囲の中だけで生きていると、予想外の状況が訪れたとき、思考と行動に戸惑いが発生します。自分には縁遠い世界だと思っている方にこそ、お越しいただければ嬉しいです。
 

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Plus-handicap Session #7
カミングアウトすると何が起こるの?〜する側の想い、される側の気持ちを考える〜
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【日時】
9月3日(土)14時〜16時(開場13時半)
 

【場所】
EDITORY
東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル2F
http://www.editory.jp/map/
 

【当日のファシリテーター、スピーカー】
・網谷勇気さん(ファシリテーター:NPO法人バブリング代表)
1978年東京生まれのゲイ。学生時代より、カミングアウト済みのノンケ友だちと、ゲイの友人たちとを繋ぐため「友だちの友だちと友だちになる」飲み会『バブル』を定期的に開催。2015年「大切な人へのカミングアウトを応援する」NPO法人バブリング設立。
 

・渡部淳さん(スピーカー:知的障害を抱える息子をもつ父)
茅場町でワンコインで海鮮丼が食べられる「夢の丼丸」を営む。店舗で知的障害のある方を受け入れようという取り組みを行い、就労困難者、知的障害のある方が就労するソーシャルファームを立ち上げることをビジョンとしている。知的障害のある息子をもつ父親でもあり、彼の障害を受容することや共に暮らしていくことの難しさ、葛藤などが問題意識の一端となっている。
 

・重光喬之さん(スピーカー:外見からは判断できない疾患、脳脊髄液減少症当事者)
20代半ばに脳脊髄液減少症と診断され、24時間365日、親知らずを抜いた後の歯肉をグリグリされるような痛みと向き合いながら生活。脳脊髄液減少症は症状が目に見えないため、身体的負担に留まらず、家族や友人、職場での理解が得られづらいという背景があり、当事者がもつ個々の情報・実体験を共有し、各々が前を向くきっかけとなり得るWebサービス「feese」を今年4月に立ち上げた。
 

・持木ひろさん(スピーカー:セクシャルマイノリティ当事者)
普段は、医療・介護・福祉分野の助成金・補助金アドバイス、医療従事者を対象とした独立支援事業を展開。自分の中にある「周りとちょっと違う」を「特性」として受け入れた時、職種、性格、セクシャリティとは関係なく「特性」は素敵な価値だと思えるようになった経験から、そんな感覚を当たり前と考えられる社会を創りたいと様々な活動を行っている。10月には「障がい者×LGBT」で既成概念を壊す音楽フェスを開催する。
 

【当日のおおまかな流れ】

①カミングアウトについての基礎知識(網谷さんより)
・カミングアウトの定義と意義
・カミングアウトする側の気持ち、想いとその難しさ
・カミングアウトされる側への配慮、気遣い
 

②ミニヒューマンライブラリー
当日のファシリテーター、スピーカーと1対数名で話す
 

③スピーカーによるクロストーク
 

④気づきやきっかけのシェア
・意見共有/交換できるワークショップ
・ファシリテーター、スピーカーへの質疑応答
 

【参加費】
2000円(学生1000円)
 

申し込みはコチラから → http://kokucheese.com/event/index/418753/
 

【過去にあったご質問】

◯車いすでも参加出来ますか?

過去同会場でのイベントに参加された方々の中には車いすの方もいらっしゃいますが、とても大きい車いすだとビルのエレベーターに入らない可能性があります。不安な点などありましたら、お問い合わせいただければと思います。また、会場最寄りの神保町駅はエレベーターの出口(A8)が会場(最寄りはA3)より少し遠い場所に出ます。ご留意いただければと思います。
 

◯初めての参加で不安なんですが。。。

「初めてで不安なんです」と受付時にお話し頂ければ、当日スタッフが駆けつけ、話し相手を務めたり、他の初めての参加者の方とお繋ぎしたりなど、1人にさせない工夫を致します。ぜひ、お声かけください。
 

◯1人での参加がやや不安です。。。

これまでのイベントではおひとりさまでの参加が半分以上にのぼります。「ひとりで参加なので不安なんです」と受付時にお話し頂ければ、当日のスタッフが駆けつけます。ぜひ、お声かけください!
 

世の中には様々な障害や状況があり「参加できるかな」と感じる方もいらっしゃると思います。多くの方にご参加いただけるように、できる限りの配慮を実行しようと考えております。ご期待に添えないこともあるかと思いますが、ご相談いただけると幸いですし、「こうしてほしい」という知恵を頂けると嬉しいです。
 

当日、皆さまをお待ちしております!
 

申し込みはコチラから → http://kokucheese.com/event/index/418753/
 

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この記事を書いた人

Plus-handicap 編集局