【イベント】カミングアウトってむずかしい 〜する側の葛藤・される側の受容〜(3月16日15時〜)

誰にも言えずにいたことを、誰かに初めて伝えるときの勇気と覚悟。それは、そのひとにしか分からない葛藤の末に生み出されたものです。
 

どう伝えればいいんだろう。
伝えた後、今までと同じような関係が続けられるのかな。
 

伝える側だけではなく、受け取る側がいて成り立つものだからこそ、カミングアウトはむずかしい。ゲイであることを昨年オープンにし、伝えることのむずかしさをよく知る高橋圭さんをゲストにお招きし、「カミングアウト」をテーマにしたイベントを開催します。
 

カミングアウトは、コミュニケーション。どちらか一方だけの話ではなく、する側・される側、双方の関係性があって初めて実行に移せるもの。高橋さんのお話、会場に集まった皆さんの見解などを通じて、生きづらさを抱えた多くのひとにとって、ちょうどいい、さりげない、お互いにとってポジティブなカミングアウトってなんだろう?を考えます。
 


 

自分のこと、自分の家族のこと、自分の悩みや不安なこと、自分の病気や障害のこと、自分のセクシャリティのこと…
 

「カミングアウト」と一括りにできるものは多岐に渡ります。好きなひとに告白することもきっとそう。相手を想って叱ることもそうかもしれません。勇気を出して、相手に自分の秘めたるものを伝えることは簡単ではなく、その先に、今までと同じ関係性でいられる保障もありません。
 

また、別の観点で考えると、カミングアウトには「突然性」が伴います。カミングアウトする側にとっては準備をしてきたことであっても、カミングアウトされる側が準備できているとは限りません。むしろ「予期していなかったこと」なのではないでしょうか。
 

突然の告白に対して、どのような表情、どのような仕草、どのような言葉を伝えればいいのか。そこに模範解答が存在しているわけもなく、ただただ自分のそれまでの経験や価値観に基づいて、相手の勇気と覚悟に臨まなくてはなりません。実は、フィフティーフィフティではない関係性なのかもしれません。
 

高橋圭さんがオフィシャルな場面で初めてカミングアウトした瞬間。

 

今回のイベントでは、葛藤の末にカミングアウトできるようになった高橋圭さんの「これまでとこれから」の話を伺った後、仕事柄、多くの生きづらさを抱えた方のカミングアウトを受ける側になった(なってしまった)Plus-handicap編集長の佐々木一成とともに「カミングアウトされる側の心模様」を軸としたクロストークを行います。
 

「誰にも言えずにいたことを誰かに伝える」という場面から始まる、新しいポジティブな人間関係の築き方を考える120分。
 

自分には誰にも言えないことはないという方も、自分が言われる側になる可能性は大いにあります。誰にとっても、自分のこととして考えられるテーマ。ひとりひとりの生きづらさをそっと取り除く、寛容な社会になるための一歩を皆さんと考えられれば幸いです。
 

◆◆◆こんな方におすすめ◆◆◆

・カミングアウトついて深く考えたい方
・誰にも言えずにいる不安や悩み、自分のことがあって、迷っている方
・突然のカミングアウトに対し、どう接すればよかったのかと感じた過去がある方
・教育、社会福祉、◯◯支援といった活動に携わっている方、志望している方
・「生きづらさ」というキーワードになにか引っかかった方
・これまでの高橋さんの文章が好き!という方

 

高橋さんのお話を聞いてみたい、なんとなく興味があるという方も大歓迎。このイベントを通して、「誰にも言えずにいたことを誰かに伝える」という場面から始まる、新しいポジティブな人間関係の築き方を考える機会に役立てていただければ幸いです。また、自分らしく生きることについて改めて考えるきっかけになればと思います。

 


 

◆◆◆ゲストスピーカー◆◆◆

高橋 圭 さん

同性愛に嫌悪感を抱きながら10代を過ごし、20代ではじめて自身を見つめ葛藤の中、ゲイであることを認める。同性を好きなことを隠して生きていく中で、友人、家族、職場、彼女に嘘をつくことに心が折れ、25歳で鬱病に。
自身の存在価値を探し「人のためになる仕事」「ありがとうと言われる人になりたい」との想いで、福祉の仕事に長く勤務し、2018年4月より障がいのあるアーティストが描いたアートを企業へレンタル、また、凝り固まった思考や考え方をもみほぐす「対話型アート鑑賞」を行い、障がい者の地位向上と、企業への研修を事業を行っている。
 

◆◆◆イベント概要◆◆◆

【日時】
3月16日(土)15時〜17時(開場14時30分)
※イベントは17時まで。会場は18時までオープン。
 

【場所】
EDITORY神保町 2階 イベントスペース
東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル2階
http://www.editory.jp/map/
※神保町駅から徒歩1分ほどです。
※上記リンクに神保町駅からの道順が記載されています。
 

【イベント参加費】
3,000円(学生2,000円)
 

【当日のおおまかな流れ】
①高橋さんによるお話
②クロストーク 「カミングアウトする側の葛藤・される側の受容」
③質問タイム
④気づきのシェア
 

17時のイベント終了後は、18時まで会場をオープンしております。ぜひ、当日お越しいただいた方々同士の交流や親睦などの時間として、ご活用くださいませ。
 

イベントに際し、会場誘導やトークセッションの聞き取りなど、何かしらの配慮が必要となる方は、事前に当団体までご連絡いただければと思います。可能な限り、皆さんにとってストレスがないように準備・工夫させていただきます。
 

◆◆◆申し込みはコチラから◆◆◆
https://plus-handicap-20190316.peatix.com/
 

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この記事を書いた人

Plus-handicap 編集局