あなたのステータスなんてどうでもいい。それより、好きな本の話を聞かせてください。読書会イベントレポート。

「私の生きづらさを減らしてくれた本」をテーマに、本のことと自分のことを話し合う「第1回 プラス・ハンディキャップ読書会」を開催しました。
 

読書会では、自分が選んだ本について、なぜ、この本が自分の生きづらさを減らしてくれたのかという2点を発表してもらい、その後、参加者のみなさんからの質問に応えたり、感想を共有したりといった時間をつくりました。
 

当日の進行役という立場から、参加者のみなさんが選んだ本の紹介、そして感想共有の際に出てきた内容の一部を紹介しつつ、個人的な感想もお伝えしたいと思います。読書会イベントレポート。
 

読書会で選ばれた本たち。

 

読書会のルールは簡単で、3分間で自分の持ってきた本の紹介し、次の5分間で、その本について質問したり、感想を述べたり。参加者の皆さんでグルグル回していきます。
 

絵本、漫画、新書、自己啓発本と種類は見事なまでにバラバラ。紙の本ではなく、kindleでの紹介もあり、さまざまな読書があるなと実感しました。
 

建築家の坂口恭平さんの、住まいという視点から今のライフスタイルを根本から問い直す『モバイルハウス 三万円で家を作る』やネズミのフレデリックの話を通じて「変わっているってどういうこと?」と考えさせられるレオ=レオ二さんの絵本『フレデリック』など、「今よいとされている価値観」に違和感を覚えていたり、「違う角度からものごとを見る」ことを大切にしていたりと、選ばれた理由に共通する部分がありました。
 

いわゆる、王道のストーリーとは外れた本がほとんどだったような印象です。
 

個人的な感想としては「好きな話をして盛り上がれるって楽しい!」ということ。大人になると、現実的な話をする機会が増えてきます。仕事の場でなくても、他の人に気を遣い、ついつい本音が言いづらくなってきます。友人と久しぶりに会っても、当たり障りのない近況報告で終わってしまうことだってあります。
 

今回の読書会は、好きなことに全力を注いで、ついつい時間を忘れていた子ども時代のようでした。仲良くなるのにステータスなんて関係なくて、好きな漫画やゲームが同じだというだけで十分だったあの頃を思い出させてくれました。
 

「大人になってから、こんなにワクワクする瞬間が来るなんて、想像もつかなかったなぁ」としみじみと思いました。好きなことへ向かうエネルギーは、ちょっと忘れかけていただけで、ずっと自分の中に生きていたのでしょう。
 

ということで、早速、第二回のプラス・ハンディキャップ読書会を開催することにしました。
 

今回のテーマは、「大きな声では言えないけれど、実は私〇〇です。」
 

誰かに言いたいのだけれど、普段の自分を知っているひとに言うのはなんだか恥ずかしい。赤の他人だからこそ、言えることがある気がする。そんなぶっちゃけトークをしたいと思います。普段は隠している秘密、マニアックな趣味、意外な一面などを伝えられる本を紹介してください。
 

本のジャンルは問いません。漫画、絵本、小説、新書、詩。何でもokです。本の紹介と「実は〇〇です」の話も一緒にお待ちしています。
 

◆◆◆ こんな方におすすめ ◆◆◆

・本を好きな方

・趣味仲間がほしい方

・漠然と「もっと成長したい」とか「変わりたい」とか思うけれど、何をしたらいいのかわからない方

・人前での発表が苦手で、その経験の場がほしい方

 

◆◆◆ イベント概要 ◆◆◆

「プラス・ハンディキャップ読書部 “大きな声では言えないけれど、実は私〇〇です。”」
 

【日時】
2019年1月22日(火) 19時半~21時(開場19時)
 

【場所】
EDITORY神保町3階 シェアオフィススペース
東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル3階
http://www.editory.jp/map/

※神保町駅から徒歩1分ほどです。
※上記リンクに神保町駅からの道順が記載されています。
 

【参加費】 1,000円
※2回目以降の方は500円です。下記リンク先から「常連さん」をご購入ください。
 

【ファシリテーター】
森本しおり 一般社団法人プラス・ハンディキャップ ライター
 

◆◆◆ お申し込みはコチラから ◆◆◆
https://plus-handicap-books2.peatix.com
 

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この記事を書いた人

森本 しおり

1988年生まれ。「何事も一生懸命」なADHD当事者ライター。
幼い頃から周りになかなか溶け込めず、違和感を持ち続ける。何とか大学までは卒業できたものの、就職後1年でパニック障害を発症し、退職。障害福祉の仕事をしていた27歳のときに「大人の発達障害」当事者であることが判明。以降、少しずつ自分とうまく付き合うコツをつかんでいる。
自身の経験から「道に迷う人に、選択肢を提示するような記事を書きたい」とライター業務を始める。